
野外でプロレスを観るのは久しぶり。92年8月に船橋オートレース駐車場でW・INGのファイヤーデスマッチを観て以来だ。
夏の野外観戦は気持ちがいい。しかし気になるのは天候。案の定会場入りした16時頃は今にも雨が降ってきそうだった。これは絶対に降るなと思ったが、次第に空が明るくなってきた。よかったよかった。
17時試合開始。ケロちゃんが健介VS高田中止のお詫びをする。思ったほどブーイングはでない。どちらかといえば同情的な観客。ここまで来てブーブー言いたくないってことだね。
第1試合は藤田VSブライアン・ジョンストン。まあとにかくリングが見づらいというか見えない。電光掲示板のカラービジョンに試合様子は映っているのだが、外野席だけにビジョンを見るとリングを背にしなくてはならない。せっかくプロレス会場に来たんだからリングを見たいのだが、ビジョンを見ないと何やっているのかもわからない。試合はN氏と話をしているうちにあっという間に藤田がギブアップ勝ち。あっけなかった。
第2試合はタイトルマッチ戦。大谷、高岩VSライガー、サムライのIWGPジュニアタッグ。新日のジュニアもさすがに飽きた。2年前くらいまでは素直に凄いと思えたが、こうも似たカードが何回も行われたら新鮮味に欠ける。大谷の相手をコーナにつめての顔面蹴りは全日でいう“永源の唾”に近い名物的お約束ごとになってきている。なんかねえ・・・決して悪くないんだけどねえ。スワンダイブニールキックから旋回式パワーボムで大谷がライガーにピンフォール勝ち。新日のジュニアを活性化するには、もはや全日の手を借りるしかなかろう。
第3試合は金本VSカシンのIWGPジュニア。マンネリ新日ジュニアだが、この試合は興味をそそられた。「シングルのタイトルをとったことがないカシンが悲願を達成するか」といったところが興味をひいた点ですね。試合内容は面白かった。カシンが優勢に試合を進め、垂直落下ブレンバスターから腕ひしぎ十字固めで勝負あったと思った。が、金本は耐えた。これでカシンも終わりかと思ったが、どっこい関節技で勝利!坂口会長からベルトを受け取るとリングに叩きつけ足でベルト踏みつける。そして退場途中に認定書を破り捨てた。カシンにとってシングルのベルトなんて悲願でもなんでもなかったんだね。
第4試合は便所&かき氷購入のため試合は観てませんでした。越中さん、すいません。
そして後藤、小原VS中西、永田のIWGPタッグ選手権。ゴングの「三者三様」で「中西、永田組が勝つために組まれたカード」とデイリースポーツの宮本久夫にコキおろされた犬軍団。ふざけるな!犬軍団をなめすぎだよ!門馬忠雄や菊池孝らを見返すべく、犬軍団はきっとタイトルを防衛すると確信した。これまでボーッと試合を観ていた私もこの試合だけは熱く観戦。中西、永田は波に乗っているだけあって非常に強い。しかし犬たちは連係とインサイドワークで相手を撹乱。終盤のピンチも犬軍団は懸命にしのぐ。良い試合だ。誰もがそう思っただろう。この日初めて会場が湧いた。最後は永田のバックドロップホールドに小原が沈んだ。しかし本日のMVPは犬軍団だ!この結果にめげず、G1タッグリーグでぜひ優勝してもらいたい。
次はノートンVSフライの外国人対決。ノートンがいまひとつパッとしなかった。途中レフリーの服部が二人の攻防に巻き込まれてダウン。ノートンが服部を気遣っている間にフライがノートンを襲撃。そのままフライの勝ち。ふざけるな服部。てめーは往年のジョー樋口か?
そんでもって本来はここで健介VS高田なのだが、中止ということで健介が登場しご挨拶。マイクを持つなり「ざんねんですう」と一言。そのイントネーションに会場は笑いに包まれた。この一言でなんだか今回のゴタゴタも許せた。また健介がタイツを履いて試合に望むような格好で挨拶に現れたのも良かった。健介の肉体が高田戦に賭けていた思いを何よりも雄弁に語っていた。今回の挨拶でほんのわずか、ほんとーにわずかだが健介が好きになった。ホントにちょっとだけだけど。
メインイベントは蝶野正洋大先生VS橋本。大先生の入場シーンは野外でもステキだ。いまやこれだけの大観衆を湧かせられるのは大先生、武藤そして犬軍団だけだろう。橋本入場。格好悪い。そういえば後ろの方の席で極楽とんぼの山本が橋本の真似をしている写真が入ったうちわを持っている人がいたが、ぜひ私もほしい。
橋本は大先生の首を狙い、大先生は橋本の足を狙うというお互いの弱点を攻める展開になった。橋本が垂直落下DDTをくりだし万事休すと思ったところで野上がエプロンに上がり服部の注意を引きつける。おかげでフォールカウントをとってもらえない橋本。服部のやっていることは一昔前のジョー樋口と同じだぞ。さらにフライもエプロンに上がりレフリーの注意を引きつける。最後はSTFをしながら腕も決めるという技で大先生のレフリーストップ勝ち。大先生はマイクを持つと藤波、長州というフロントトップ陣を批判。今回の高田戦トラブルだって大先生が以前から言っていたようにフロントの甘さが原因っていうのもあるからねえ。ここは一発大先生に経営改革をしていただきたいものだ。大先生が引き上げた後、橋本がマイク。「ちょーのー、もっとまじめにやれえ」何言ってんだ、てめえ。大先生はまじめだよ。大先生はこの試合に勝つために大まじめに試合をしていた。一番不真面目なのは不甲斐ないてめえだ。大先生が引き上げた花道を駆け足で追って行ったが遅いっていうの。
ここで電流爆破準備のため30分休憩。リングの周りには黒い幕が張られ、どのようなリングになるのか直前まで見せないという方法がとられた。まあ黒い幕がなくても外野席からはなにも見えないんだけどね。
20時ついに「ノーロープ有刺鉄線バリケードマット時限装置付き電流地雷爆破ダブルヘルマッチ」試合開始。ますはグレート・ニタ入場。棺桶みたいなものからひょっこり現れた。そしてグレート・ニタ見参。かっこいい。かっこよすぎる。ニタとは格が違う。発しているオーラが別の次元のものだ。見ていて鳥肌が立った。
ムタがリングに上がると、すぐにニタがつっかけていった。手には鎌を持っている。リングイン早々ニタが襲ってきたので、ムタはガウンを着たまま試合をしていた。そしてムタ被爆。しかしダメージはそれほどない様子。被爆対策のため、このまま服を着て試合を続けるのかと思いきや、自らガウンを脱ぎ捨て上半身裸になった。これには観客も拍手で答える。毒霧で攻勢に転じたムタはニタを被爆させる。為す術のないニタは早くも時限爆弾のスイッチを入れる。これで1分後には全ての地雷が爆破することに。そして爆破まであとわずかというところでニタが地雷地帯に落下。そのまま地雷爆破。しかし大した爆破ではなかった。FMWの爆破のほうがはるかに凄い。観客も爆破威力の貧弱さに怒り心頭。そしてニタはムタの鎌攻撃一発であっさりピンフォール負け。つまんねー試合内容だった。入場シーンが良かっただけに試合内容の薄さが失望感を高めた。
ムタは早々にリングを引き上げる。残ったニタにはモノが投げられる。「モノを投げないで下さい。投げた方は退場となります」とか言ってたが、試合終わってるんだから退場になっても別にいいんじゃないの?ニタは控え室に引き上げる途中、客席に乱入。しかし最近の客はやるもんで、そんなニタに闘いを挑んでいくやつが何人かいた。
球場を出てホープ軒で煮卵入りもやしそばを食べる。そして球場近くを歩いていると何やら黒山の人だかり。
行ってみると今日の大会の文句を言っているようなのだが、言っている相手は球場警備員。新日関係者に言わないと意味ないでしょう。私も昔東京ドームで場内警備のバイトしていたときに、SWSの興行で暴動が起きて大変な目にあった記憶がある。こういうことをすると警備員も家に帰れないので、やめましょう。