プロレス観戦記


2000年7月30日(水) 新日本プロレス・横浜アリーナ

(アリーナD E13列3番)

     

 長州が復活する。それも新日本が提唱する“ストロング・スタイル”の対局に位置する大仁田厚が復活の対戦相手。ましてや闘いのリングは有刺鉄線電流爆破ときたもんだ。2〜3年前だったら想像もつかないカード。そんなカードを実現してしまうんだから、現在の新日は凄いというか節操ないっていうか。でもやっぱり興味をそそられるカードだ。期待はずれに終わる可能性は高いとわかっていつつも、ワクワクしてしまう。
 中華街で昼飯を食べ一路新横浜へ!と思いきや道路がかなり混んでいる。新横浜に着いたら着いたで駐車場がなかなか見つからない。結局、会場入りしたのは17時30分。プロレスを試合開始時から見なかったのはほんと久しぶりだ。
 会場内に入るともの凄い客数!いままで何回か横浜アリーナでプロレスを見ているが、こんなに客が入っているのは初めて見た。
 ちょうど試合は第2試合、野上VS田中稔の試合が始まるときだった。今大会、唯一チーム2000から参戦の野上。ここはチーム2000の力を見せつけるべく、田中稔を叩きつぶしてもらいたい。しかし・・・やはり野上は野上だった。腕ひしぎ逆十字にあっさりタップ。バカ!アホ!カス!てめーはチーム2000から去れっていうの。
 続いては平田VS鈴木健三。やっぱり健三はまだまだだよな。みていてもぎこちないっていうか。
 第4試合は越中VS金本。試合開始前から突っかかっていく金本。それに呼応すべく越中のテンションも高まっていく。ケツの堅さ具合も絶好調のようだ!このままケツの堅さを維持すればG1制覇も夢ではないぞ!フィニッシュを狙うべくトップロープに登りケツ爆弾を見舞おうとする越中。しかし金本は飛んできたケツめがけて蹴り一閃。うーん・・・“越中プロレス”が根底から否定されたような光景だった。越中のケツに蹴りはないだろうよ、金本。
 飯塚VS大谷は飯塚のスリーパー待ちのような試合だった。いくら大谷が攻めても飯塚のスリーパーで終わりだろうって思っていた人は多かったのでは?案の定そういう結果になったが。
 セミは佐々木、永田VS中西、吉江。相も変わらず仲の悪い中西と吉江。入場時からかなり距離をとっていたもんなあ。どっちが先発ででるかも揉めていたし。この二人を組ませた真意がよくわからん。最初は仲悪くても、最終的には手を組むとでも思ったのだろうか、フロントは?このカードが発表された時、佐々木と中西の我慢比べショーになることは目に見えていた。俺はこの我慢比べSMショーが大嫌いだ。我慢比べなら五反田のSM倶楽部でも行ってやってくれよ、お二人さん。チョップを打っては耐え、打っては耐え・・・。ほんとーに佐々木の試合ってつまんない。なんでこんなヤツが人気あるのだろう?不思議だ。佐々木ファンよ!頼む!教えてくれ!健介の魅力を!
 そして電流爆破準備のため長い長い休憩。売店でコーラを購入したが、市販のペットボトルから紙コップに注いだものを150円で売るっていうのは・・・横浜アリーナ恐るべし。
 席に戻って電流爆破の設置様子を眺める。今回の席は選手退場口のすぐ脇だったので、関係者の顔がチラホラ見える。するとテレビ朝日の真鍋アナウンサーが。会場大「真鍋」コール!つづいて蝶野正洋大先生も入場!さすがにオーラが違う!一瞬にして会場はどよめいた。試合開始間際には野上も参上。しかし誰も気づかず。哀れ野上!
 40分ほどかかって電流爆破のリング完成。会場は異常なほどに盛り上がる。モニターには長州VS大仁田に至るまでの軌跡のような画像が流れていた。画面に長州が映るだけで大長州コールが。そして・・・ついに選手入場となった。まずは大仁田厚入場。意外なほどに多い大仁田ファン。入場通路脇にはたくさんの“大仁田のぼり”が。ゴミも多く投げつけられていたけど・・・。大仁田がリングインすると会場割れんばかりの大長州コール。久々のパワーホールが場内に流れる。入場通路に現れた長州は現役時代と変わらない黒タイツ。蝶野のオーラも凄いが、長州のオーラも凄いな。リングインして選手紹介コールを受ける長州。コールと同時に右腕を高々とあげるのも現役時代と一緒だ!
 大声援の中、試合開始のゴング。大仁田は一歩も動かず下をうつむいている。感傷に浸っているのだろうか?そんな大仁田に組みかかる長州。組かかるというよりは、首を絞めているかのようだった。そしてそのまま有刺鉄線へと大仁田を投げつける。もの凄い爆音。さすがにホールでの爆音は迫力が違う。長州は大仁田に何もさせず、ことあれば有刺鉄線に投げつけて爆破させる。大仁田が反撃したのは金的からのDDT一発だけ。しかし長州はすぐに立ち上がり大仁田を電流爆破の餌食とする。とどめとばかりにリキ・ラリアットをくらわす長州。その際、ロープの反動を利用するかのごとく自ら有刺鉄線にもたれかかったが、何故か爆破せず。まあ、あまり深いこと考えてはいけませんな。最終的にはサソリ固めでレフリーストップ。大仁田完敗。見るも無惨だった。
 俗にメジャーといわれるレスラーの何人かは電流爆破のリングに上がっている。天龍、蝶野、ムタ・・・。彼らは大仁田ワールドともいえる電流爆破のリングで、どんな形にせよ一度は爆破の洗礼を受けている。大仁田は試合に負けたとしても、メジャー系のレスラーに爆破の洗礼を与えただけである意味勝者ともいえたのではないか?爆破を受けたということは大仁田ワールドにその選手を引き込んだことになるのだから。しかし長州は違った。電流爆破のリングには足を踏み入れたが、長州は大仁田ワールドには足を踏み入れなかった。大仁田にはまったくつき合わず、大仁田プロレスを否定するかのような試合をした。このファイトスタイルは個人的にはあまり好きではない。長州はUインターとの対抗戦でも一人このような試合をしていた。対安生戦、対垣原戦がいい例だ。長州ファンにとっては気持ちのいい試合だが、他の人から見ると“つまらない試合”と写ってしまうのではないだろうか?
 次回長州復帰は・・・ずばり小川戦しかなかろう。