プロレス観戦記


99年7月23日(金) 全日本プロレス・日本武道館

(1階B指定席 東H列11番)

     

 久々のプロレス観戦は、これまた久々の全日観戦。ここ1年近くは新日しか観てなかったからなあ。三沢体制になってからは初の全日観戦となる。
 グッズ売場を覗くと、なんと全日キャラクターのガチャガチャがあった。いやガチャポンっていうのか?私の地元ではお金を入れて、レバーをひねるとカプセルに入ったおもちゃがでるのを「ガチャガチャ」っていうのだよ。
 6時30分試合開始。客入りはほぼ満員。第1試合は浅子、丸藤VS志賀、金丸。金丸っていうのはいつからあんな小悪党みたいなキャラクターになってしまったのだ。全日の若手と新日の若手の大きな違いは、新日はある程度“できあがっている”若手が多いが、全日はこれから磨いていくような素材のまんまといった若手が多い。あと5年、10年後に志賀や金丸がどこまで成長しているか楽しみだ。
 第2試合では井上雅央登場。「雅央女」が健在であることに何故かホッとした。
 第3試合はラッシャー、百田、泉田VS渕、永源、菊池。この試合に馬場がいないのはやはり寂しい。でも馬場がいるころと全く変わらずの内容であった。これはこれで全日の味だから、大事に守って頂きたい。しかし菊池は今後もこのポジションに甘んじてしまうのだろうか?
 休憩後、小川、垣原VSスミス、人生。この試合は盛り上がった。盛り上がりの要因はスミスの頑張り。正直なところ、スミスなんて人数合わせのレスラーだと思っていたが、この試合を観てその考えが変わった。何度も小川を追い込み「あわや」といったところまで追い込んだが、結局力つきてしまった。そんなスミスに武道館のお客から拍手がわき起こる。全日の良いところは、頑張った選手に惜しみなく拍手を送るところであろう。
 次は本日初のシングルマッチ、田上VSピエール。田上は相変わらず格好悪い。強いことは認めるが、あまりにも格好悪すぎる。ピエールとかいうラブホテルの名前みたいなレスラーは、ガッチリした体の割には、雪崩式フランケンシュタイナーやコーナトップからのサマーソルトドロップをやるなど、なかなか奮闘。まあ結局は田上の“究極的に格好悪いが効き目バツグン”の喉輪落としに沈んだ。
 第6試合は小橋、秋山VSベイダー、オブライトという好カード!ベイダー、オブライトは別々に入場。しかしリング上で固い握手。こいつら組んだら凄いチームになるよ。案の定、試合開始前に、お互いラリアットを叩き込み、気合いを入れるという荒技を披露。試合ももの凄いパワフル。小橋は先発で出たが、5分経過しても秋山に変わることができなかった。しかし小橋の鼻のカバーはなんとかならんのかね。鼻の部分が口にあって、玉なんかくわえてたりしたら、変なモノと間違えちゃいますよ。この試合はめちゃくちゃ盛り上がった。小橋は鼻のカバーを捨て去り懸命に闘うが、ベイダー、オブライトのパワーに敗北寸前。オブライトはとどめのフルネルソンスープレックスを狙う。しかし小橋はそれをなんとかこらえて、ラリアット一閃!なんと小橋の逆転勝ち。発狂寸前の会場。オブライトは相当ダメージがあったらしく、リング降りるときもフラつきまくっていた。
 セミファイナルはエース、ガンVS大森、高山の世界タッグ選手権。大森もついにここまできたか。さえないキャラクターのため日の当たらないレスラー生活を送ってきた大森。なんだか自分を見ているようで非常にいたたまれない気持ちだった。ヒール転向により、やっと日の当たる場所にでてきた。大森はアックスボンバーを最後まで隠していた。そして、ついにここぞというところでガンに向けてアックスボンバーをかます。しかしガンも必殺のボディーブローを温存していた。このシーンは見応えあった。勢いの差か、結局はアックスボンバーで大森がガンをフォール。おめでとう大森。次はぜひベイダー、オブライト組相手に防衛戦を行ってくれ。
 そしてメインです。これを観に来ました。三沢VS川田の3冠選手権。会場は異常な盛り上がり。近年感じたことがないくらいの盛り上がりようだ。
 三沢の防衛戦はいつも悲壮感が漂う。この悲壮感は他団体には決してない味だ。なぜだ、なぜ三沢よそんなに悲壮感漂うのだ?
 試合は打撃技中心に進む。三沢が打撃につきあってくれるとやりやすいといったことを川田が語っていたのを雑誌で読んだが、三沢はそれを知って、あえて打撃につきあっているようだった。また川田がキレるとなにするかわからないと語っていたのに対し、三沢は自分の方がキレたらなにするかわからないと反論していた。それを象徴するシーンとして、うつぶせの三沢の首筋にエルボーを放った川田に対し、レフリーの制止を振り切ってまで攻撃を続けていた。三沢は川田の発言を全て否定して闘っている、そんな様子が見受けられた。
 三沢VS川田は全日の試合の中で、唯一といっていいほどドロドロしたものがあるように感じる。それだからこそ、このカードは危険な感じがして面白い。途中、川田のパワーボムを三沢がウラカン・ラナで切り返そうとするが、それを力ずくで阻止するというシーンが。あの川田が骨折してしまった1.22大阪と全く同じ光景が・・・川田危ない。しかし今回は三沢がなんとか丸め込んだため、川田へのダメージはなかった。とにかく試合展開は激しい。どうなるんだこの試合?すると三沢はタイガードライバーを放つ。それも脳天から川田を落とすという危険きわまりない技。三沢はその後も攻め続けようとするが、川田はピクリともしない。三沢がフォールにいくと、そのまま3カウントが。三沢強すぎる。何モンなんだ、いったい。
 しかし全日の盛り上がりは凄いね。特にラスト3試合は異常に盛り上がっていた。新日もビックリって感じ。馬場御大の意志を継いで、三沢全日は明るく激しいプロレスを行っていた。
 凄いぞ!全日本プロレス!