プロレス観戦記


2004年7月16日(金) WWE・日本武道館

(B席 南スタンドR列9番)

         

 今年初めてのプロレス観戦は以前より観たいと思っていたWWE。今回はSMACKDOWNの来日。来日の回を重ねることに盛り上がりに欠ける感もあるが、今回も前評判はあまり良くなかった。それでもアメリカン・プロレスは一度見てみたかった。
 会場外のグッズ売り場は長蛇の列。それも異常なくらいに。そして会場付近には大型のモニターが設置されていて、WWEの試合の様子を流している。プロレスを観に来たという雰囲気がガンガン高まってくる。
 前評判は良くないと言われつつも、客の入りはほぼ満席。さすがWWEブランドは伊達じゃない。会場の作りは意外とシンプルだった。もっと入場ゲートとか派手なのかと思ったのに。
 試合前にはリングからバズーカーのようなもので客先にTシャツを投げ入れるサービスが。ここらへんがアメリカっぽいよな。
 そして試合は18時ジャストに始まった。リングアナウンサーの英語でのコールに盛り上がる観客。どことなく会場の雰囲気もアメリカっぽい。
 オープニングマッチはフナキVSスパイク・ダッドリー。フナキの入場も大盛り上がり。試合は日本を意識してなのかオーソドックスな展開。しかし随所にオーバーリアクション的なところが見られたりもして、やはり日本のプロレスとは違うって感じがした。でもそのオーバーリアクションが不自然な感じがしないんだよな。試合は逆さ押さえ込みでフナキの勝利。アメリカではバックスライドというらしいですな。
 第2試合はマーク・ジンドラックVSビリー・ガン。ビリー・ガンは大人気。相手の後頭部に足を乗せマットにたたきつけるフェイマサーとかいう技でビリー・ガンの勝利。
 続いての試合はRVD&レイ・ミステリオVSジェイミー・ノーブル&チャボ・ゲレロの豪華マッチ。この豪華マッチを第3試合に持ってくるところがにくい。RVDの入場テーマが場内に流れるだけ大いに盛り上がる。ロブ・バンダムも出世したよな。レイ・ミステリオは以前より見たいと思っていたレスラーで、その動きは目を見張るものがあった。またチャボとノーブルが悪役らしく、こずるかしいことをやるんだ。最後はチャボ&ノーブルが並んでロープにもたれかかっているところにレイ・ミステリオのスプリングボード・レッグドロップが一度に決まって同時フォールという素敵な結果に。チャボが退場の際には歓声が。試合中はブーイングでも、日本ではチャボは大人気なのだな。
 第4試合はルーザー・レインズVSチャーリー・ハース。ルーサーの入場には車椅子のカート・アングルが。会場は大盛り上がりで「YOU SUCK!」コール。カート・アングルは悪役だが大人気。この盛り上がり方は日本のプロレス会場にはないよな。カート・アングルの存在感は凄く、実際に試合をしているレスラーよりもセコンドのアングルのほうが目立つ。そのアングルがハースにちょっかいを出した隙をついてレインズがスイング・ネックブリーカードロップを決めて勝利。この悪どい勝利の仕方。最高です。
 そしてここで今回の目玉レスラーであるジ・アンダーテイカー登場。鐘の音が会場に鳴り響き、スモークの中からアンダーテイカー登場!アンダーテイカーは前回みちのくプロレスに来日した際も見ている。が、今回のほうがはるかに存在感がある。も久々にプロレスを見て背筋がゾクゾクした。本日はババ・レイ・ダッドリー、ディーボン・ダッドリーのタッドリーズ2人とのハンディキャップマッチ。アンダーテイカーがリングに入場するなり逃げ惑うタッドリーズ。アンダーテイカーが入場して3分ほどしてからようやく試合が始まる。試合はハンディキャップマッチながらもかみ合った内容で面白かった。アンダーテイカーがロープに登ってオールドスクールを狙うもカットが入って不発。会場は大ブーイング。これは見たかっただけに残念。バックドロップとネックブリーカーの合体技をくらうなど危険なシーンもあったアンダーテイカーだが、最後はババをチョークスラム、ディーボンをツームストン・パイルドライバーで倒して勝利!試合後はリング中央でおなじみの決めポーズ!絵になりすぎ。
 休憩を挟んでジョン・シナVSレネ・デュプリ。ジョン・シナもこれまた売り出し中のレスラーとのことで大人気。なんと巨人のユニフォームを着ての入場。背番号は王貞治の1番。マイクを取るなり「Yo!Yo!Yo!」とラッパーとしてのキャラクターそのままに会場を盛り上げる。すると「ナベツネSUCK!」なる発言が。どうやら日本のプロ野球の1リーグ制移行を批判しているようだ。タイムリーな話題を取り上げるとはニクい男だ。対戦相手のデュプリはフランス国旗を持って入場。会場は大ブーイング。実はフランス国旗ではなくケベック州旗らしいのだが。試合開始とともに大USAコールが。場内はすっかりアメリカぽくなってきた。デュプリに大して犬が小便をするポーズで挑発するジョン・シナ。怒り狂うデュプリ。デュプリは倒れたジョン・シナの周りでダンスを披露。こういうところが素敵ですな。最後はシナが得意技のFUで勝利。いやあ良いです、良い。
 次はWWEタッグ選手権。王者ポール・ロンドン、ビリー・キッドマン組VS ジョニー・スタンボリー、ナンジオ。個人的にはメイン前のクールダウンといった感じで冷静に見ていた。ロンドンとかいうレスラーが見事なシューティングスター・プレスを決めて勝利。 このロンドンとかいう選手はZEO-ONEに何回か来日していたらしいね。
 セミファイナルはドーン・マリーVSトリー・ウィルソンの女子プロレス。女子プロレスとは言わないでディーバマッチと言うらしいが。名前も違うと戦う選手も違う。日本の女子プロレスラーとは違って艶やかだ。しかし試合はあまりにもあっけないもので3分少々で終わってしまった。
 そしてメインはWWEヘビー級選手権試合。王者JBLことジョン・ブラッドショー・レイフィールドVS前王者エディ・ゲレロ。まずはエディ入場。場内大歓声! 陽気なラテン系キャラ全開だ。続くJBLの入場時には大ブーイング。このベビーフェイスとヒールが明確に分かれているのが観戦していて楽しい。両者対峙すると体格の差が際立つ。しかし体の小さいエディのほうが筋肉のつき方は凄い。試合は意外と地味な展開だった。思い通りに試合が進まないJBLが怒ってベルトを持って試合を放棄しようとしたところあたりからヒートアップ。すると車椅子のカート・アングルが突如入場。セコンドからJBLに激を飛ばす。JBLの攻撃をしのいだエディが反撃に出ようとしたところで、なんとカート・アングルが車椅子から立ち上がりリング内に乱入。誰もが目を疑った。そして怪我しているはずの足のギブスをはずしてエディにストンピング。アングルは怪我が治っていたのだ。衝撃の展開に驚く観客にさらなるサプライズが!場内に鐘の音が響きアンダーテイカーが入場。エディを救出したのだった。アングルが助っ人を呼ぶが、助っ人ともども蹴散らすアンダーテイカー。そこで更なるビッグサプライズが!!!なんと責任者代理のシェーン・マクマホンが登場したのだ!そして翌日のメインカードをエディ、アンダーテイカーVSアングル、JBLに変更すると告げた。場内は割れんばかりの大歓声。そりゃそうだ、あのカート・アングルが日本で復帰するのだ。最後はアンダーテイカーが決めのポーズで締めくくった。
 全てのレスラーが退場したところで会場の照明がつく。ここで会場からは大きな拍手が。だれもが大満足のいく内容だったのだろう。全試合が終わってから拍手が沸き起こるなんてのは、今まで見たプロレスではなかった。
 WWE、やっぱり凄いよ。さすがだな。格闘技もいいけど、やっぱりプロレスですよ。