ついに猪木引退の日がきてしまった。
私がプロレスを観た最も古い記憶が異種格闘技戦の第1戦、アントニオ猪木VSウイリアム・ルスカだ。たしか夜9時になっても決着がつかず、次週放送でもう一度放送しなおしたという記憶があるんだよなあ。それ以来、我が家では金曜夜8時はワールドプロレスリングという決まりができた。「太陽にほえろ」も「金八先生」も見ずに新日、いやアントニオ猪木を見続けてきた。小学生時代、私にとっては「プロレス=猪木」だった。タイガーマスクも馬場もマスカラスも好きだったが、猪木が一番だった。その猪木が引退。私のプロレス人生にも大きな節目を迎える日となった。
E氏と東京駅で待ち合わせ有楽町の「ジャポネ」でスパゲッティを食し、1時東京ドームへ。猪木の生産限定Tシャツが発売されるというので早めにグッズを購入しに行く。22番ゲート前の売店に行ったがなんと猪木Tシャツは売り切れとのこと。マジかよーと思いつつ、一応念のため25番ゲートの売店へ。あった!ありました!生産限定入りシリアルナンバー入り「INOKI FINALLY Tシャツ」を購入。シリアルナンバーは「105/444」。「猪木引退記念Tシャツ」も併せて購入!
試合開始までは時間があるので、何故か東京大学へ行き散歩する。3時過ぎに再びドームへ戻るがなぜかアニメキャラクターのコスプレをした人たちがたくさんいた。あんなハレンチな格好して私のほうが恥ずかしいよ、まったく、嬉しいけど。
今回東京ドーム初の1階席観戦。結構観やすい席だった。それに1階の方が売店とかが豊富な気がする。
そして4時試合開始。まずはファイナル猪木トーナメントの準決勝2試合。小川、フライともに順当勝ち。フライはホントイイ悪役に徹している。実力あるのにラフな試合展開をする。これは新日に欠かせない選手ですな。格闘技連合にもっていかれるのはもったいない。
「新日本 VS NWOジャパン」と銘打たれて行われた天山、ヒロVS小島、中西。猪木引退の前ではやはりくすんでしまうカードだ。内容も忘れた。NWOが負けたのだけ覚えている。
次の試合は皆さんトイレタイムでした。失礼ながら私もトイレに行かさせて頂きました。
「BEST OF THE SUPER Jr.前哨戦」2試合はいずれも好勝負。高岩は本当に強くなった。髭をはやしてから強くなったみたいだ。いやあの髪型にしてからか?大谷はドーム映えする選手だ。あの大げさなリアクションはドームに欠かせない風物詩のようなものですね。
ファイナル猪木トーナメント決勝は小川が勝つと確信していた。小川が勝ち、猪木が闘魂を小川に託すという終わり方と思っていたのに、フライのパンチ一発で終わり。
休憩後、ライガーVSカ・シンのJr.選手権。カ・シン健闘するもライガー強し。終わってみればライガーってやっぱ強いんだなあという印象が強く残る結果だった。
そしてIWGPタッグ選手権。蝶野正洋大先生、武藤敬司VS橋本、西村。実は私はNWO組がヒョロっと負けるのではと思っていた。武藤の膝も悪いしね。しかし、そんな私の不安もあの方々はうち破ってくれた。橋本の怒濤の攻撃を耐えまくる武藤。感動的であった。蝶野も必死にカットに入る。そして一瞬のチャンスを蝶野、武藤は見逃さなかった。二人がかりで西村を攻め、最後は両者を分断し、大先生が羽根折り固めを西村に決める。西村も耐えるがついにギブアップ。発狂した。素晴らしい試合だった。試合後、西村の健闘を讃える蝶野。3銃士のなかで西村も本当によく頑張った。最高の試合だ。
セミファイナルはIWGPヘビー級選手権。健介VS藤波。これまた藤波の耐えっぷりが感動的だった。てっきり藤波が逆さ押さえ込みかスモールパッケージホールド、またはドラゴンスリーパーでケリがつくと思いきやジャーマンで藤波勝利。ドラゴンスープレックスじゃなくてジャーマンというのが良かった。ジャーマンは猪木の代名詞的な技。その技で勝ったことが嬉しかった。
そして、そしてついに猪木引退試合。猪木VSフライ。このとき猪木の相手はフライで良かったのではと思った。猪木の最後は闘魂伝承なんてものより、やはり悪役を徹底的に叩きのめす方が「らしい」からだ。猪木の入場には血管の2,3本がブチ切れそうになった。そしてラストゴング!馬乗りパンチを浴びせるフライの体を入れ替え逆に馬乗りパンチ。そして鉄拳制裁から延髄切り!小学生の頃憧れていた猪木がそこにはいた。鳥肌モノだ!そしてコブラツイスト。グランドコブラに移行するとフライはたまらずギブアップ。勝った!猪木が勝った!
7万人の観客は興奮の坩堝!
そして引退セレモニー。キラー・カーンが来てたのは嬉しかったなあ。猪木は最後に新日の道場訓を観客に残した。電光掲示板に表示される道場訓を読むうちになんか自分のだらしなさが恥ずかしい気がした。
テンカウント後ベートーベンの「運命」が流れる中思い詰めた表情で花道を退場していく猪木。寂しいなあ・・・。ステージから退場する間際、オーロラビジョンに映された猪木の手にはマイクが。そして笑顔の猪木。音楽も「炎のファイター」に変わる。そして「いくぞーっ」の声!そうだよ!寂しいままの引退なんて猪木には似合わない。猪木は多くの人に勇気と元気を与えててくれたんだ。最後も我々に勇気と元気を与えてほしい。そしていつもの気持ちイイやつ!
「1、2、3、ダーッ」
猪木ありがとう!私はあなたがいなかったらこんなにも素晴らしいプロレスをおそらく観なかったでしょう。闘魂はこの私が継承します!