ニューヨーク一人旅

1日目
(2月18日)

 転職によりまとまった時間とお金ができた。ここはひとつ一人で海外旅行に行ってみよう。と、いうことで私はニューヨークに5日間、初の海外一人旅に行きました。
 何故ニューヨークを選んだのか?特にニューヨークに強い憧れあるわけでもない。別に海外であればどこでもよかった。それでもニューヨークを選んだのは、やはり世界一の大都会であるからとりあえず一度は行ってみたいというそんな単純な気持ちであろう。



 18日、朝9時頃目を覚まして荷物のチェックをする。12時41分発の大船発成田エキスプレスに乗るため10時30分過ぎに家を出た。気持ちがはやってしまってしょうがない。大船に着いたのは11時30分頃。1時間も前に着いてしまった。駅弁を買って成田エキスプレスに乗る。

成田エキスプレス

 なんと電車は3両編成。東京で新宿からの成田エキスプレスと連結するらしいが、さみしい編成だよな。さすが空港行きの電車だけあって荷物の収納スペースがかなりゆったりしている。
 12時41分発車。大船出発の際には空いていたが、横浜からは席も埋まりはじめた。前に座った人は中国系の人っぽく、まわりを見ても外人がちらほら目につく。さすが国際空港行きの電車だ。
 14時30分頃空港第2ターミナル駅着。改札を出ると警官がパスポートのチェックを行っていた。成田空港の複雑な背景を象徴する行為だ。
 成田空港に来るのは初めて。前回海外旅行に行ったときはまだ成田空港がなくて羽田から出発しからね。手続きは16時25分までなので、荷物を預けて空港見学をする。

成田空港

 4階へ行きデッキへ出てみる。当たり前だが飛行機がたくさん。それも羽田と違い色々な航空会社の飛行機が。これから旅に出るんだなあと実感が湧いてきた。しかし外にいると温かいというよりも、少し暑い感じがする。温度計を見るとなんと18度。2月の気温じゃねーよ。ニューヨークは寒いらしいが、どれほどの差があるんだろう。
 16時頃C団体受付カウンターへ。カウンターに入る際に預ける荷物のチェックをする。こうした一つ一つの手順がわからず結構とまどう。所定の受付カウンターに行くが誰もいない。しょっぱなからこれかよ・・・と思いきや、しばらくすると係の人が来た。そしてチェックイン手続きをすます。席は窓際にした。
 そしてついに出国審査。手荷物検査をしてパスポート等を係の人に見せる。パスポートにスタンプを押してもらい、審査所を出る。ついに出国手続きをしてしまった。もう後戻りはできない。ついに初の海外一人旅だ。大いなる期待と若干の不安。私の乗るコンチネンタル航空8便はC63番ゲート搭乗。まずC63番ゲートに行ってみる。すでにこれから私をニュージャージー州のニューアーク空港まで連れていってくれる飛行機があった。

コンチネンタル8便

 時間はまだあるので空港探索に出る。シャトルバスのようなものがターミナル同士を連絡していたので乗ってみる。シャトルバスから見る空港の景色はまた違った感じでいい。しかし戻ってくるときに、元のC63ゲートになかなかたどりつけずにちょっぴりあせった。何故かまた手荷物検査させられた。その後は搭乗まで椅子に座ってボーッとしていた。
 17時45分ついに搭乗開始。スチワーデスは外人だ。俺は本当に一人で海外に行くんだ。果たして本当に大丈夫なんだろうか?不安をよそに18時25分、飛行機はついに出発した。滑走路までかなり時間がかかったような気がした。そして離陸。ああ・・・ついに私は21年振りに日本を離れることになりました。さらば日本!しばしの別れだ!
 出発してしばらくすると外人のスチワーデスが飲み物はどうかと英語で訪ねてきた。私はコーヒーが飲みたくて「コーヒー」と言ったのだが通じない。そこで「ビール」と言ったら何とか通じて缶ビールをくれた。今後の行く末が不安になった。そして機内食「Beaf or Fish?」と訪ねてきた。「Beaf」と答えて事なきを得た。まあこれくらいは通じてもらいたいよね。

機内食

 メニューは以下の通り。
  ・サラダ
  ・パンとバター
  ・サーロインステーキ
  ・チョコレートケーキ
 ステーキは固くてあまり美味しくなかった。ケーキがすごい美味しかった。そしてまた飲み物を勧められたが、今度は日本人スチワーデスなので問題なかった。
 コンチネンタル航空8便は飛行機はボーイング777機というヤツで、それぞれの座席の前に小型のテレビモニターがついている。

小型モニター

 このモニターは映画を観たり、ゲームができたり、現在の飛行位置がわかったりできるという優れモノ。小型のリモコンが座席脇についていてモニターを操作する。映画でも観ようと番組表を見ると以前から観たかった三谷幸喜監督「ラヂオの時間」が上映されるというので早速観る。三谷幸喜らしい舞台劇らしさが強い映画だった。実際93年に舞台で演じられてた作品らしいからね。面白かったです。いい暇つぶしになりました。続いて上映されたのが私の好きなテレビ番組「初めてのおつかい」。ちょっぴり涙ぐんでしまいました。こんな小さい子供たちも冒険してるんだ。俺が一人で海外行くなんてたいしたことないよ、と元気づけられた。
 気がつくと日付変更線も超えていた。少し寝ることにした。起きると北アメリカ大陸上空。

一面雪景色

 下を見ると朝焼けの中、地面が雪で地面が一面に覆われている。寒そうだ。飛行機の中は快適。全然揺れないし。モニターでテトリスをやっていた。すると再び機内食。「Chicken or XXXX」と外人スチワーデスに聞かれたがチキンと何かがわからない。「チキン!」と答えて機内食をもらう。メニューを見ると「XXXX」というのは「キッシュ」と言っていたらしい。「キッシュ」って何だ?帰りの飛行機で食べてみよう。

機内食

 メニューは以下の通り。
  ・鶏胸肉のロースト
  ・パンとバター
  ・日本そば
  ・フルーツ
  ・クッキー
 めし食った後は再びテトリスに興じる。そしてついにアメリカ・ニューアーク空港到着。着陸態勢に入った瞬間うんちがしたくなった。トイレに行きたくてもシートベルト着用で行けない。ニューアークは曇っていた。雲を突き抜けるとアメリカの街並みが見える。しかし感激はない。うんちがしたくてしょうがなかったから。着陸はほぼ定刻通り現地時間17時10分着。シートベルト着用ベルトが消えるとともにトイレに駆け込んだ。
 飛行機を降りてもう一度空港のトイレへ。ここで私はアメリカを大いに実感するのであった。

アメリカントイレだ!

 便座に腰掛けるとなんとかかとが地面につかない。便器自体がアメリカ人用に高い位置に設置されているのだ。これにはビックリしました。
 そしてImmigrationへ。何か質問とかされるのかなあと思っていたが特に何もなかった。非常にあっさりとしていたので拍子抜けした。続いてBaggage Claimへ行く。荷物を受け取りArrival Lobbyへ行くと旅行会社の現地係員がいた。そして他の人たちと共に車で一路マンハッタンへ!
 高速道路は非常に混んでいた。途中マンハッタンの夜景が目の前に広がった。でもなんか感激がない。トンネルをくぐってマンハッタン島に着く。まず目の当たりにしたのはホームレスの人々に食事を配給している光景。おいおい大丈夫かよ?危険な臭いがするぜ!その後街並みを見ていてもまだピンとこない。車窓の景色がテレビの画面のようで現実味が感じられない。ホントに自分が一人でニューヨークに来たなんて信じられないのだ。他の人を別のホテルに送り、自分は最後。私の泊まるホテルは8th Avw. W45th STにある「ラマダ ミルフォード プラザ ホテル」。チェックインは係員の方がやってくれ、部屋まで係の人が送ってくれた。係の人が帰った時点で完全な一人。ここからは一人だ。早速フロントでセキュリティボックスの申し込みをする。
 まずこう切りだした。
  "Excuse Me. Security Box,please."
 なんとか通じたようで申込用紙をくれた。しかし何て記入したらいいのかわからない欄があった。適当なやりとりをしたらOK!颯爽と街へと出る。

ブロードウエー  タイムズ・スクエア

 ホテルはブロードウエーの劇場街にあった。ライオンキングを上演しているニュー・アムステルダム劇場があった。ちょうど8時頃だったので試しにチケット売場で聞いてみた。
  "Excuse Me. Can I still get tonight ticket?"
 するとSold Outという返事が返ってきた。じゃあ明日は?と聞いてみたらSoldOutとのこと。あきらめてニューヨークの街を歩く。タイムズ・スクエアのあたりをプラプラと歩く。まわりは外人だらけ。街中を走る黄色いタクシー。マンホールから出る白いゆげ。そびえ立つ高層ビルディング。そのビルの中でひときわ目立つエンパイア・ステートビル。そう、ここはニューヨークなのだ。あのテレビで見たニューヨークにホントにいるのだ。ニューヨークは活気に満ちている。東京の比ではない。とりあえず今日は疲れてもいるのでホテルに戻って休息する。

ホテルの部屋  ホテルからの夜景

 ホテルに戻ってテレビを見るとWCWのTHUNDERを放送していた。リック・フレアーが黒装束の軍団に闇野原でリンチされていた。黒装束ってのはもちろんNWOメンバー。英語はわかんないけど観ていて面白かった。外の夜景を観るとやはり日本とは違う。ニューヨークに来たんだなあ。そして風呂入って23時頃寝た。
 2月18日という日はおよそ36時間という私にとって一番長い一日になった。



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