ネパール 一人旅
1日目
(10月14日)
昨年は仕事が忙しく夏休みも取得できなかったので、行くことができなかった海外への旅。今年は何としても行きたかった。どっぷり日常生活につかっていると、どうしても非日常の世界に身をおきたくなる。それもとんでもない非日常の世界である海外に。
海外に行くのならば、以前より行きたいと思っていたネパールへ。2年前には飛行機のチケットまで購入していたが、ネパール国内の情勢が良くないということでミャンマーに変更したということもあった。ネパールの情勢も良くなったということで、満を持してのネパールへの旅となった。
飛行機もネパールのナショナルフラッグであるロイヤルネパール航空のチケットをゲット。さあ、あとは旅立つだけという1週間前くらいに、このロイヤルネパール航空ってのがメチャクチャ遅れることで有名な航空会社であるということを知った。何でも6日間も遅れることがあったらしい。今回の旅はネパールを土曜日の夜に発ち日曜日に帰国するというスケジュール。6日どころか半日でも遅れてもらっては困るのだ。こんなことであればタイ航空にしておけばよかった。まあ何とかなるさ。帰国が遅れたらそれはそれでその時に考えるしかないだろう。
旅の前にあわただしく仕事を片付け、いざ出発となった。
朝4時に起きて身支度をする。まだ夜も明けていない真っ暗の中を所沢駅まで歩く。旅の始まりは所沢発5時10分の成田空港行きリムジンバス。前回のミャンマーへの旅と同じスタートだ。

外環に入ったあたりから寝て、起きるともう成田空港近くだった。リムジンバスって便利だよな。7時前に成田空港着。今回はまず香港までキャセイパシフィックで行くので、第1ターミナルへ。

1年ぶりの成田空港だが、昨年はアメリカから来た叔母の出迎え&見送りだったので、実際に空港利用する立場として訪れると、どことなくテンションが違う。
搭乗手続きをしようとするが、カウンターが7時30分からというので少し待つ。荷物はロストバッゲージが怖かったので機内に持ち込みたかったのが、重さが7キロまの荷物しか持ち込めないとのこと。重さを量ると9キロだったので、機内には持ち込めなかった。
手続きも終わり、腹ごしらえにそじ坊でざるそばを食す。

これでしばらくは日本食も食べれないだろうか。前回のミャンマーでは最後のほうで日本食レストランでカツ丼を食べた。ネパールにも日本食ストランは結構あるという。もしかしたら食べることになるかも。
デッキなどをブラブラして、早めに出国手続き。手続きを終えると私が乗るキャセイパシフィック509便が!

第2ターミナルにはYAHOO!
Cafeがあるので、出国手続きの後も暇つぶしができる。第1ターミナルにもあるだろうと思ったらなかった。しかたがないので、免税店などを見ながらブラブラする。その際に雑誌なども購入。文庫本も何冊か持って行ったが、疲れているときなどは雑誌のほうが退屈しのぎになるんだよな。
9時30分過ぎに搭乗開始。初めてとなるキャセイパシフィックの機内は綺麗でシートの乗り心地も良かった。各シートにはモニターも設置されている。以前乗ったコンチネンタル航空のようだ。

搭乗手続きの際に通路側を指定しておいた。トイレなどを考慮すると通路側ですよな。いざ出発というときに大分の友人から携帯に電話が入る。携帯の電源は切っておかないと。
そして定刻の10時に出発。離陸の瞬間ってのはいつでもワクワクするものだ。水平飛行になりドリンクのサービスはビールを飲む。そして機内食はチキンとフィッシュからチキンを選ぶ。

食事はなかなか美味しかった。チキンのクリーム煮なんてあっという間に平らげてしまった。さすが香港系の航空会社といったところなのだろうか。
機内の映画も興味のあるものはやっていなかったので、持参した本を読む。脇口貴行という人が書いた「旅へ!アジアへ!―ネパール・インド・タイ紀行」なる本を読む。
amazonなどで評判の本だったので期待して読んだが、まあ普通というか特に心を揺さぶるものはなかった。途中、旅先からの手紙という形式で旅の状況を伝えるのは沢木耕太郎の深夜特急そのままじゃないか。
そして飛行機はほぼ定刻通りの現地時間13時25分に香港に着いた。時差は1時間なので、日本時間は14時25分。4時間30分弱の飛行時間。これくらいの時間だと、飛行機に乗っていても退屈感はないね。
香港国際空は非常に綺麗な空港。その綺麗な空港で私がやることは、トランジットカウンターを見つけてカトマンズまでのロイヤルネパール航空の搭乗手続きをし搭乗口まで行くというもの。日本語が通じれば何てことないことだが、日本語が通じないであろう香港では英語でやり取りしなくてはならない。飛行機を降りて周りの人の流れにのり長い動く歩道に乗る。入国審査の手前あたりを左側に曲がるとロイヤルネパールのロゴマークが。

いやあ、何とかトランジットカウンターにたどり着くことができた。何人か人が並んでいたが、これは隣のエバー航空の搭乗手続きをしている人たちで、ロイヤルネパール航空は誰も並んでいなかった。手続き時に右窓側を指定。トイレが心配な私は通路側が定番だが、今回はヒマラヤ山脈が見える可能性がある右窓側を指定した。搭乗ゲートは45番で上の階だという。さて上の階に行くにはどうしたらよいのか。いろいろさまよっているとトランジットはこっちみたいな表記がされた入口がトランジットカウンターとは反対の入国審査の手前左側にあった。手荷物検査をして45番ゲートへ。45番ゲートは遠いのか、無人の新交通システムみたいなものに乗り行くこととなった。

ずっと暗い中を移動していくが、階層的にも地下ではないと思うので建物の中を走っているのだろうか。降りてゲートに向かって歩くと免税店がたくさんあるフロアに出た。そして45番ゲートへ行くと、すでにロイヤルネパール航空の410便が。

遅れると評判のロイヤルネパール航空が出発1時間以上も前にちゃんと出発ゲートにいるということで、まずは一安心。そして搭乗までの時間、空港内をブラブラする。とにかく免税店が多い。成田空港なんてまったく比べ物にならない。トランジットの客が多いという理由からなのだろうか。
ふと携帯電話の電源を入れるとアンテナがフルでたっている。ためしにメールをしてみると返事が返ってきた。何でも最初の0の番号を削除して+81をつけると電話がかけられるとのこと。ためしにやってみると電話がつながった。香港から日本の携帯に電話がかけられるなんてすごいねえ。10年前には、こんな気軽に海外から携帯で電話できるなんて考えもつかなかった。搭乗までの間、日本語での会話を楽しむ。
そんなこんなでロイヤルネパール航空410便カトマンズ行きの出発時間である15時25分が近づいてきた。搭乗時間になったので列にならび、さあ搭乗だとチケットを自動改札機に入れたところはじかれた。そして手書きで座席の変更。Cという座席番号になった。おい、Cっていったらどう考えても窓側じゃないだろう。ふざけんなよと思い機内に入ると、案内された席はビジネスクラスだった。

エコノミーが満席でビジネスに変更となたのだろうか。初めてのビジネスクラス!旅の開始早々ラッキーだ!ビジネスクラスだったら通路側でもかまわないっすよ。ビジネスクラスはさすがにゆったりしていて楽だ。飛行機はボーイング757という機種で、日本の航空会社は使用していない機種らしい。旅客数は200人程度とのこと。機体内の壁にはシミがあった・・・と思ったらヒマラヤの山々が薄っすら描かれていた。
出発予定時刻の15時25分になっても全員が機内に入っておらず、出発が遅れていた。30分くらい遅れてやっと出発。6日も遅れるというロイヤルネパール航空にとって、30分なんてのは遅れたうちに入らないのかも。
ドリンクサービスでは定番のビールを注文。エコノミーだとピーナッツ程度のものしかでないが、さすがビジネス、きちんとしたオードブルが出た。食事もナプキンがテーブルにひかれ、前菜、メインの順に出てくる。メインはチキンとフィッシュからの選択。チキンと答えてから今後魚を食う機会が少ないからフィッシュと答えておけばよかったなあと思ったら、チキンが品切れでフィッシュにしてくれないかとのこと。もちろんOKと答えました。

出てきた料理はなかなかで、白身魚のクリーム煮みたいなものも美味しかった。ただデザートのケーキがちょっと甘すぎたな。食事の後はビジネスクラスシートでの旅を満喫する。隣の若い中国人女性なんて靴脱いで椅子の上であぐらをかいていた。それができるくらいに広いのだ。
ネパールまでは5時間近いフライト。ビジネスクラスの環境にも慣れてきたので、退屈しのぎに高野秀行の「ワセダ三畳青春記」という本を読む。
大槻ケンヂが薦めていた本で旅立つ前に何気なく買ったのだが、これが凄い面白かった。一気に読むのはもったいないので、少しずつ味わって読むことにした。
日も暮れてきた頃に飛行機は着陸態勢に入る。暗い中で異国の空港に到着するのは好きだ。着陸直前に見える街の明かりが、これからの旅の期待を高めてくれる。あの国にはどんな人が住んでいてどんな生活をしているのだろう。夜なので街全体の雰囲気が見えず、想像力をかきたてるのがまた良い。初めての国に着くなら夜がベストだと思う。今回、ロイヤルネパール航空にしたのも夜に到着するからという理由も大きい。タイ航空だと昼間に着いてしまうのだ。
そして18時過ぎにカトマンズのトリブバン国際空港に到着。隣の中国人女性はネパールに来れたことがよほど嬉しかったのか、一人はしゃいでいた。

タラップを降り立つと独特の臭いが。日本とは違う異国の臭いだ。隣の中国人女性ではないが、私も嬉しくなってきた。ターミナルビルまで歩き、入国審査。ネパールはビザが必要な国で、到着した際にその場で発行もしてくれるのだが、私は事前に日本でビザを取っていたのでビザ取得手続きの必要はない。入国審査をする前に両替所で手持ちのドルをネパールルピーに両替する。

まずは100$分を両替。かなりの金額のルピーとなった。ネパールルピーは帰国時にドルなどに両替する際に全額はできないという決まりがあるようなので、あまり多くの金額をネパールルピーに両替しないように心がけよう。
入国審査は簡単なものだった。そして下のフロアへ行き荷物を受け取る。全ての荷物が出てきたが自分のカバンがない、ロストバッゲージかと思いきや、見逃していただけで遠くにポツンと私のカバンがあった。
税関は大混雑。待っている間に携帯電話を見るとアンテナがたっている。日本へ電話をするとつながる。実家に電話したら親も驚いていた。
税関の手続きは入国審査以上に簡単だった。荷物をチェックしているんだかわからないうちに税関を通り抜けた。
ターミナルを出る前にもう少しルピーを持っていたほうがいいかと思い、ターミナル出口付近の両替所で両替をする。しかし、どうもここはぼったくっているような気がした。レシートもくれないし。ガイドブックには入国審査前の両替所は問題なしと書いてあったので、もしかしたらターミナル出口近辺の両替所はダメだったのかも知れない。
そしてターミナルを出たところのタクシーカウンターへ。今回は宿も決めていないので、ガイドブックで適当にあたりをつけておいたタメル地区のホテルトラディションへ行ってもらう。すると案の定、このホテルがいいとか勧めてくるが、すでに予約していると言って断った。すると、それほどしつこくは勧めてこなかった。
タクシーに乗ってカトマンズの繁華街であるタメルへ。空港をでてすぐに繁華街っぽい雰囲気になった。インドやミャンマーは空港を出てしばらくは閑散とした感じであったのと比べると、ちょいと違う感じがする。
タクシーの中では運転手と一緒に同乗したオヤジが、さかんに旅行会社を紹介してくる。ゆっくり決めたいから、まずはホテルに行ってくれと言ってもいろいろとしつこい。オヤジは携帯電話で旅行会社に連絡をしていて、私に代われという。代わると電話の相手は日本語を話している。日本語が通じるのであれば、日本語でまずはホテルに行って考えるという旨を伝えて電話を切った。
空港からは30分程度でタメルに着いた。とにかく騒々しいのでビックリ。タイのカオサンストリートのようだ。細い路地を抜けて着いたのはホテルトラディション。予約はしていなかったが、部屋は空いていた。これでカトマンズでの宿が確保でき、まずは一安心。部屋は質素ではあったが、なかなか綺麗な部屋だった。

残念ながらテレビが部屋になかった。まあ、そんなこともあろうかと思って何冊か本や雑誌をもってきたのだから、たまにはテレビのない生活っていうのもいいだろう。
少し休憩してから、ミネラルウォータを買うついでにタメルの街を散策する。

西洋人がやたら目につく。そしてなぜかノースフェイスのジャケットがやたら売っている。登山をする人たちのために売っているのだろうが、それにしても目につきすぎだ。
ホテルに戻り、さすがに疲れたので風呂に入ってベットで横になる。バスタブがあるのが嬉しい。ネパール時間では21時頃だったが、日本時間にすれば3時間15分の時差で深夜0時過ぎだ。しかし時差である3時間15分の15分っていうのが微妙だよな。疲れてはいるのだが、なかなか眠れない。気持ちが高まっているということもあるのだが、近くのバーの音楽がうるさすぎて眠れないっていうのも原因のひとつだ。
これから1週間、どんなことがおこることやら。毎度のことながら期待と不安が入り混じる。
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