ラオス一人旅

1日目
(5月13日)

 急遽、休暇をとってラオスへ行くことにした。ラオスにはさほど強い思い入れがあるわけではなかったが、海外旅行へ行く際の候補にはあがっており、いつかは行ってみたい国のひとつだった。のんびりとした国という評判のラオスはストレスがたまりまくって疲れ果てている私にとっては最適の国なのではないか。
 出発1週間をきったところで飛行機のチケットなどを購入。一般的には休みの時期ではないので、席は簡単に取れた。ガイドブックも購入し、インターネットも駆使して事前の情報収集。そしてあっという間に旅行当日となった。


 朝4時過ぎに起き、ここ最近海外へ行く際に利用している所沢始発の朝5時10分の成田空港行きリムジンバスに乗る。この時期だと朝5時近くだとすでに明るかった。



 連休明けという時期もあって、あまりバスは混んでいなかった。あまり寝ていなかったので眠かったのだが、気持ちが高揚していたこともあってか、あまり眠れないままバスは7時前に成田空港へと着いた。今回はシンガポール航空に乗るので第1ターミナルへと行く。



 空港は非常に閑散としていた。こんなに閑散とした出発ロビーは初めてだ。いつもは早朝でも、それなりに人がいるもんだが。第1ターミナルはビルの改装も終わり非常にきれいだった。シンガポール航空の搭乗手続きを行うが、いつもチェックインカウンターへ入る際に行う荷物のX線検査みたいなものがなかった。希望の通路側をゲットし、朝食を食べに行こうとするが、まだ店がそんなに開いていなかった。8時頃になると店もオープンしはじめたので、そじ坊でざるそばセットを食す。



 今回の旅は11泊12日という長旅になるので、日本の味も当分味わえないだろう。その後、買い物をして出国手続きをしていると、あっという間に出発の時刻である9時25分が近づいてきた。出国手続きをしていると、出発30分前なのにシンガポール航空の係員が搭乗する人々に早めに搭乗するよう声をかけている。出発時刻でも早まったのだろうか。シンガポール航空631便は出国手続きの場所からは遠い第4サテライトだった。ゆっくりと免税店を見ることもできずに飛行機に乗る。



 サービスの良さで定評のシンガポール航空。機内もキレイで座席の前にモニターがある。まあ、これはチャイナエアラインもキャセイパシフィックもコンチネンタルも同じだけど。スチワーデスの衣装も独特で、体のラインが強調されているような感じで何か色っぽい。ペンを胸元に差し込んでるのが、何とも言えないですな。
 飛行機は定刻よりも少し早く出発した。通路側の席だが、隣2席は誰も座ってなく3席占有状態なので窓側の席に座る。通路側を希望しているのはトイレが近いからで、トイレに行くのが問題なければ窓側で景色を見たほうがいい。
 飛行機は離陸すると曇り空を突き抜けて晴天の雲の上に出る。雲が下にあるっていうのは、何度飛行機に乗っても不思議な感じがしていい。



 窓から翼を見ると若干先端が反っているように見える。実際に反っているのか、それとも目の錯覚なのだろうか。
 水平飛行になるとドリンクのサービス。そして機内食が出てくる。和食と洋食から選べるようだったので和食にした。



 和食は牛肉の味噌照り焼きがメイン。ご飯と蕎麦とパンという炭水化物3点セット付だ。
 機内食のドリンクメニューには有名なカクテルのシンガポールスリングがあった。せっかくなので飲んでみることにした。



 シンガポールスリングは初めて飲んだが、あまり美味しくなかった。
 ゲームをしたり購入した雑誌を読んだりしていたら、バンコクまでの6時間なんてあっという間だ。ましてや下痢で何度もトイレに駆け込んでたりすれば、もうバンコクなのかって感じ。
 そして飛行機はタイ時刻14時、昨年開港したばかりのスワンナプーム国際空港に到着した。



 ターミナルビルに入った最初の印象はとにかく広いってこと。入国手続きもスムーズだった。開港当時はなかなか出てこなかったという荷物もすぐに出てきた。税関もほぼスルーで到着ロビーに出る。



 送迎の人々に混じって、タクシーの呼び込みもある。このタクシーの呼び込みに着いていく旅行者っているのかね。
 旅の初っ端からタクシー代云々でもめたくないので、リムジンタクシーでホテルへ行くことにした。初日のホテルは予約してあるので、ホテルの名前を告げて、バンコク市街へと行く。



 タクシーはBMWだった。さすがにリムジンだけあって、いい車だ。でも2002年にリムジンタクシーを利用したときよりも3倍近い金額になっているんだよな。ちょっと高いんじゃないか。
 高速道路で30分ほどするとバンコク市街に入る。予約したホテルはチャイナタウンにあるホテル。その名もずばり「ホテル・チャイナタウン」。チャイナタウンのメインストリート的なヤワラー通り沿いにホテルはあった。



 チャイナタウンのホテルということもあり、看板には漢字で「中国大酒店」と書いてあった。部屋は壁がちょっと汚いが、バスタブもあって不便はなさそう。日本円で4000円くらいだからね。文句は言えないですよ。これからラオスに行けば、もっと汚いホテルに泊まるかもしれないし。部屋の窓からは寺も見えた。東南アジア特有の黄金色に輝く寺だ。
 ちょっと休憩し、明日の列車のチケットを購入しにファランポーン駅へと行く。チャイナタウンのホテルにしたのは、ファランポーン駅に近いという理由からであった。ホテルの人に聞くとファランポーン駅までは歩いて10分ほどとのことだった。



 チャイナタウンということだけあって、街の雰囲気はタイというよりも中国っぽい雰囲気。タイ語よりも漢字の看板のほうが目につくし。前回、バンコクに行った際はチャイナタウンには行かなかったからなあ。何だかタイという雰囲気がまったくしない街だ。そんな街をブラブラと歩いていると、7月22日ロータリーに出た。



 大槻ケンヂの本にも出てきた場所だ。この辺りには日本人向けの安宿が多いそうだが、日本人らしき人は誰もいなかった。まあ時期的にも日本人旅行者は少ないんだろうね。
 7月22日ロータリーからさらにブラブラ歩くとファランポーン駅に着いた。



 懐かしのファランポーン駅。日本国内でも一度行った所を再度訪れるなんてことはあまりないのだが、遠い異国のタイの駅にまたこうして訪れるとは。
 早速、チケット売り場で明日の20時45分発ノンカーイ行きの寝台チケットを購入する。あらかじめ行き先や希望の席などを英語で書いたメモを見せながら話すと、いともあっさりと通じた。エアコンの下段を希望していたが、上段しかないというので上段にした。いっそのこと、エアコン車でない席でもよかったかなと思った。
 チケットも無事に購入できたのでホテルに戻る。途中、「牌楼」なる中華門があった。



 横浜の中華街にもあるような特になんてことはない門の近くにワット・トライミットなる寺があるというので、寄り道して行ってみる。



 黄金色のタイの寺とは違い、赤が基調となった中国っぽいイメージの寺だった。
 ホテルに戻って休憩し、夕方にはまた外出。今回の旅で着る服を安く買おうと、トゥクトゥクに乗りプラトゥナーム市場へと行く。



 トゥクトゥクに乗るのも久しぶり。乗る際の金額交渉も相変わらずだ。そして降りたのはプラトゥナーム市場付近のプラトゥナーム・ファッションモールなるデパートだった。プラトゥナーム周辺はチャイナタウンと違い、大きなビルがたくさんある。プラトゥナーム・ファッションモールを少しのぞいて市場へと行く。しかし市場はすでにほとんどの店が閉まっていた。日曜日の夜だからかなあ。そんな中で開いている店へ行き、ポロシャツを2000円くらいで購入。
 そして再びトゥクトゥクに乗って旅人が集まるカオサン通りへ行く。



 カオサンも前回来たところだ。そしてさらに前回と同じ店で食事をする。



 客は西洋人だらけだった。前回は日本人も結構目についたんだが。
 せっかくのタイなのでシンハービールかビア・チャーンが飲みたかったが、ないとかぬかすのでシンガポールのタイガービールにした。さらにエビチャーハンとトムヤンクンを注文。これが不味かった。旅人向けのいい加減な店なんだな。でも前回来たときはここまで不味いとは思わなかったんだが。これだったらホテルの近くのチャイナタウンで飯を食ったほうがよかった。
 不味さついでにメコンのソーダ割を追加注文。



 メコンは美味かったが、一緒に頼んだ鶏肉の炒め物はやはり不味かった。もうカオサンで飯は食わないようにしよう。
 店を出て、フルーツジュースを売っている屋台でドラゴンフルーツのジュースを購入。



 なんだかんだ、このジュースが一番美味かった。
 トゥクトゥクに乗ってホテルに戻る。夜のチャイナタウンはネオンあふれていて、ますます中国っぽかった。



 寝不足もあってかすっかり酔っ払っていた。テレビつけっぱなしで風呂も入らずに寝てしまった。
 酔っ払いからスタートしたこの旅。長期旅行となるが、どんなことが待ち構えているのだろう。

 

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