インターネットNIE詩のボクシングから学ぶ Update 11/02/2002

 

 

自作の詩の朗読を対戦する詩のボクシングから、NIEの実践に向けてどんなことを学ぶことができるでしょうか。

 詩のボクシングとは、自作の詩を朗読する対戦です。2002年には、第2回の全国大会が行われました。その試合のようすが、10月12日NHKで放送されました。詩のボクシングをNIEにどのように発展させられるのか、考えています。

詩のボクシング・公式ページ http://www.asahi-net.or.jp/~DM1K-KSNK/bout.htm

 

詩のボクシングの実践

教室で詩のボクシング

 まず、NHKで放送された「詩のボクシング」のビデオを見て、どのようなものか理解します。その後で、4年生の子どもたち一人ひとり自作の詩をつくり、朗読の練習をします。リングネームも各自つけ、二人一組で対戦します。赤コーナーと青コーナーに分かれ、先攻後攻をじゃんけんできめ、それぞれ読みます。判定は他のクラス全員で、勝ちだと思う方の赤か青の札を出します。最後に、それぞれの詩の内容や朗読のいいところを出し合います。

 いくつかの対戦を紹介します(朗読をお聞かせすることができなくて、残念ですが)。

  「えんぴつ」          「月とどろぼう」     

  バブー                 あっ

  わたち赤ちゃん            お月様が

  お父ちゃん一番ちっちゃい     お月様が

  お母さんつぎにちっちゃい     半月だけむすまれちゃった

  お兄ちゃんお姉ちゃん        あっ

  やっぱりちっちゃい          お月様が

  使われて年をとるほど        お月様が

  ちっちゃいよ              まんまるになった

  新しく生まれたて            どろぼうさんが返してくれたんだ 

  ほやほやほど             やさしいどろぼうさん

  大きいよ                お月様 もとにもどってよかったね 

  バブー

  あたち赤ちゃん

  わたしももっと

  使われて

  早くちいさくなりたいな

  バブー       

  「ラーメン」              「秋」  

  ジュワー                葉が赤くなってきた

  ジュジュジュー              ルンルンルン

  ガタガタ                   秋が来た          

   ガチャゴチャ              ヒューと風がまるで

   ジョルルルル              寒いだろ寒いだろ 

  ビィー                  といっているように

   ボー                   ふいてきた

 ハイ、いらっしゃい           秋が来た 秋が来た

 ハイ、お待ち               ドキドキ ワクワク

 これこそ                  ハロウィンがもうすぐ来るよ

 ラーメン屋の音             ルンルンルン

                       秋が来た 秋が来た

                       こんなにこんなに

                       楽しい秋が待ってるよ

                       ルンルンルン

   「人生・一生」            「野菜の運命」  

 人生一番楽しいと時          キャーやめて! 

 それはねている時           きらないで!

 食べている時              無理なダイエットはだめなのよ!              

 人生一番つらい時           キャーやめて!

 それは弟がやつあたりする時    やかないで!

 宿題がいっぱいあるある時      わたし今美白中なのに! 

 一生一番大切な時           キャーやめて!           

 それは産まれた時                        ゆでないで!

 学校を卒業した時           わたしはおふろが大きらい!

 一生一番むかむかする時      キャーやめて! 

 それはコンピュータが動かない時  ささないで!

 宿題がわからない時          やさいごろしは有ざいよ! 

 毎日一回は思う             ざんこくにもこれがわたしの運命なのです

 人生のこと

 一生のこと

 まだまだ人生は長い

 だから一生を力いっぱいすごそう

 むかむかもいっしょに

 ふー 

                                                                            

詩のボクシングからNIEの実践へ

新聞記事から詩のボクシング

 新聞記事から詩をつくり、対戦することを考えました。記事を共通なものにする場合と好きな記事を選んで詩をつくる場合とが考えられます。

 2002年の夏、多摩川に現れたアゴヒゲアザラシ「タマちゃん」の記事を読んで、詩のボクシングを展開しました。

「明るいタマちゃん」          「日本は迷路だ」  

 タマちゃーん!              ぼくタマ

 えっ?だれがタマちゃん?       みんな「タマちゃーん」と言ってくる…

 タマちゃーん!              それにしても日本の川はきたない

 えっ?ぼくがタマちゃん?        それに迷路になっている

 そんなのいやだ              ボクの名前のゆらいは

 ネコみたい                 なんか多摩川とかいうところに始めに行ったかららしい

 かってに名前をきめられた…      夏は「タマちゃーん」なんていう人がたくさんいた

 ぼくはみんなの希望の光         でもこのごろは静かで平和だ 

 暗いニュースの中だって         それにしても日本は迷路だ

 ぼくは明るいタマちゃんさ         ひっこしてきてもう4ヶ月もたっている 

 みんなの心を明るくする         なのに道がわからない

 元気な元気な               まあいいか

 たまちゃんさ!               ちゃんと食べているし

 

二人で対戦はしていませんが、次の2つの詩もありました。

「かがやくタマちゃん」              「すごい力を持ったタマちゃん」  

 ぼくアゴヒゲアザラシ                タマちゃん かわいい

 みんなぼくのことを「タマちゃん」っていう     だって タマちゃんなんだもの

 変な「カメラ」っていうのでぼくを写したり     太っていて まあるくて 大きくて

 小さい子たちが「タマちゃーん」って        ヒゲボウボウの つるつるアゴヒゲアザラシ

 大きな声でさけんだりしていた           でも 最近やせた

 でも、今はちがう                   ヒゲもチリチリになった

 ぼくはいろいろな川を旅してきた          大丈夫かな? 

 そして、今ぼくはかたびら川にいる        ほごしてほしいの?

 夏のときよりはぜんぜんしずかになった     そのままにしておいてほしいの?

 ときどき「タマちゃーん」てさけぶ人がいると   どこから来たの?

 いつもぼくを見ている人が             川はきたないけど平気?

 「シー」っていう                    エサはちゃんと食べている? 

 このいっつもぼくを見ている人たちは      タマちゃん最近悲しい目つき

 ぼくをいっつもまもっている            4ヶ月も家をはなれてさびしくない?

 それほどぼくはえらいのさ!           悲しくない?

 すごいだろ                      つらくない?

 ぼくのことを時々                  タマちゃん 顔だけ出してなぜ泳ぐの?

 「この暗い世の中にあらわれた光だ!」     タマちゃん それはすごい力をもったアザラシ

 という人がいる                    だってみんなの心をあたためてくれるんだもの

 ふーんぼくもやくに立ててるんだ         タマちゃん たま川に来てくれて うれしいよ!

 やっぱりぼくはえらいんだ             あーあ 地球で生きているみんなが

 それよりも                      そんな気持ちになったら

 ちょっとでもぼくが                  世界は平和になるのになあ…

 やくに立ててうれしいな

 

詩のボクシングをしての子どもの感想

 詩のボクシングをやると、いろいろな人の詩が学べました。詩を聞いていると、その人の気持ちが込められているなって感じがしました。芸じゅつ的なのや、おもしろい詩があって、詩ってはば広いと思いました。読み方を工夫している人は、表現が本当にそれになりきっていていいと思いました。はんていする時、本当にこちらに気持ちが伝わってくるなと思う方に挙げました。最初は詩のボクシングは楽しいものなのかな、と思ったけれども、実際やってみると、みんなの前で発表するのも楽しいし、みんなの詩を聞くのも、すごく気持ちが伝わってきました。詩を書くことが楽しくなりました。私はこれからも身近なことを、詩で表現してみたいです。

 

 

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