和紙
紙といっても今ではいろんなものがあるが、 和紙は古くから日本人に親しまれ、襖や障子、壁紙などに活用されてきた。 その豊かな風合いが日本人の感覚に影響を与えていたことも少なからずあったであろう。 また、こうぞや三椏をはじめとする自然材料からなる数少ない「健康素材」のひとつでもある。 しかし、現在では原材料が複雑化し、その内容のわからないものも多い。 和紙の主流は機械漉きとなっている上、手漉き和紙においても原材料が多様化してきている。

一般的な手漉き和紙の製造工程 機械漉き和紙の製造工程
原料栽培、刈り取り 原料;輸入もの
皮作り・蒸して靭皮を剥ぐ
皮の乾燥
黒皮取り、青皮取り
皮の乾燥
原料の選別、水浸け、水洗い
ソーダ灰で煮熟 煮熟
水洗い、煮熟剤を抜く、漂白 漂白
チリ取り、精選 チリ取り
叩解、打解 ビーター叩解
着色、染め付け 抄紙マシン上の工程へ
ねりづくり
舟立て、撹拌
紙の漉き上げ
紙床作り 二層紙の紙漉き上げ
加重圧搾 ローラーによる圧搾
紙の乾燥 ドライヤーによる乾燥
裁断、選別 漉き上がった紙に表情部分をつける
壁紙原紙との張り合わせ
溌水加工・防炎加工
乾燥
包装、出荷 包装、出荷

ケナフ紙
一年草で栽培しやすく非常に大きくなるケナフがここ数年の環境志向の高まりもあり、 壁紙をはじめいろんな紙に使われるようになってきました。自宅でも比較的容易に育てられるので、挑戦している人も多いでしょう。 そこでケナフを使った紙漉き工程を見てみます。神戸市垂水区のセントジョージ幼稚園で行った紙漉き工程です。

ケナフ紙の漉き工程
繊維 原料;繊維
水に浸ける 水に浸ける
ビーティング ミキサーを使って繊維を叩解(ビーティング)する
科学糊 科学糊を用意し、ビーティングした繊維と一緒に入れる
漉き 漉き。繊維が細かい場合は1-2回漉くだけで繊維の層ができる。
水分を拭き取る 網から剥がす前に布を被せてある程度の水分を取る
網から紙を剥がす 網から紙をゆっくり剥がしていく。一番緊張する瞬間。
アイロン 漉いた紙に布を被せてアイロンで乾かす。急がない場合は自然乾燥させるのが良い。
完成品 完成品。
おまけ−広告、新聞紙でも簡単に漉けます
ビーティング ビーティング。かなり色のついたトロトロの状態になる。
漉く 漉くのも比較的簡単だけど、分厚くなりやすい。
水分をとる 水分をとる
完成品 完成品。左の白いのと下の切れてるやつが広告で漉いたもの。色の違いがよくわかる。

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文、構成:Moyai H11.12.21


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