The Amazing, The Indestrucitble, The Magnificentとは
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Blue Noteレーベルに特に多いのですが、The Amazing等々の敬称が付けられるジャズメンがいます。これは付けたもん勝ちのようであり、マネージャー等がその人の特徴をコレと決めて、うたい文句としてパブリシティに使ってしまい、他の人は使えなくなってしまうものです。いくつか挙げる前に、ちょっと辞書に当ってみましょう。
The + 形容詞の用法
- 米俗語では、結構見る用法ですが、日本の英和辞典ではあまり書いてなく、「困った時の勝俣活用辞典」でもそういう引き方はできなかったところ、ランダムハウスで見付けました。それに依れば、「限定語の付いた人名」という用法としてあり、幾つかの例がありました。最初の例は「the notorious ,,,」と言うもので、「悪名高き、、、」と言う場合に使うとしています。軽蔑的な使い方ともするようですが、Nelsonが知る限りではもっと一般的に使われています。記憶では、デビーレイノルズ主演で、The Unsinkable Molly Brown, 不沈のモリーブラウンという映画があり、不屈の闘志を有する、しかし可愛い女傑が奮闘していました。
The Amazing Bud Powell(BLP1503他)
- 「驚嘆すべきバドパウエル」と言われれば、成るほどと納得されるでしょう。特に第1巻のUn Poco Locoの3連発でノックアウトされた方も多い筈です。何と言う熱気、何と言う指さばき、と舌を巻くのが普通です。けだし、ピッタリの形容でしょう。
The Eminent Jay Jay Johnson(BLP1505他)
- 「卓越したジェイジェイ」もぴったりの表現です。それまで「とろい」とされてきたトロンボーンで、バップのフレーズを平気の平左で演奏するに止まらず、紡ぎ出すメロディの華麗なこと。そこに気品が付け加わるので、こういう表現になるのでしょう。
The Incredible Jimmy Smith(BLP1525他)
- 「信じられないジミースミス」も当然の形容です。後にラリィヤング等もこなしましたが、この人の登場の時点では、このように4本の手足を均等に使いこなして、素晴らしいメロディを繰り出すことは、正に「信じられなかった」のです。
The Incredible Jazz Guitar of Wes Montgomery
- 「 Wes Montgomeryの信じられないギター」も当然の形容です。独学なので楽譜は苦手のようでしたが、そうでありながら名人という人は米国にはいっぱい居ます。この人は指使いが独特で、その上馬鹿っぱやいオクターヴ・ユニゾンを苦もなくこなすのですが、その旋律の美しさは、正に「信じられなかった」のです。
The Magnificent Thad Jones(BLP1527)
- 「偉大なるサッドジョーンズ」とは言い得て妙です。トランペットをバリバリ吹く人は多いが、この人はホワーっと柔らかく吹くことと、作編曲の才能も凄いので、こういう形容になるのでしょう。
The Fabulous Fats Navarro(BLP1531他)
- 「途方もないファッツナヴァロ」というのも同感という感じです。ブラウニーと同様に若くて、驚異的な吹奏をするので注目され、そして夭折した人です。実にブリリアントな感じがします。
The Indestructible Art Blakey and the Jazz Messengers(BLP4193)
- 「不撓のアートブレイキィ」とでも訳すのでしょうか。あるいはメッセンジャーズも入れての表現かもしれません。この人がいると、兎に角煽ること、煽ること、皆が燃え上がってしまいます。それでも倦まない、情熱の持続には頭が下がります。
The Ultimate Elvin Jones(BLP4305)
- 「究極のエルヴィン」とはまた凄い形容を考えたものです。あのエッ、エッと言いながら繰り出すポリリズムは魔性のものとしか言いようがありません。
The Impeccable Johnny Hodges
- 「完全無欠のホッジス」とは正にぴったりの表現です。この人の滑らかで、自然なアルトには参ります。
- その他、気づきましたらまた追加します。
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