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2005年5月某日 : 「あの盤を、何とか、、、」

  • 今回は,Nelsonの猟盤話ではなく、「あの盤を、何とか、、、」という探索話です
  • 先日、さる方から「ある盤が欲しくって、しばらく探しているが、どうにも見つからない」というメールを頂きました。調べてみて、色んなことが判ったんですが、出した返信メールが先方に届きません。不着で戻ってくるのです。メールソフトの拒否設定か、携帯メールの問題でしょう。そこで少しその内容を、以下にメモしておきます。その方が見て呉れればそれで良いし、PCメールを呉れれば、ご返事を直接出来ます。
  • その方は、Art Pepperのある盤を喫茶店で聴いて、気に入られたようです。でも、タイトルをメモし忘れて、判っているのはジャケットのぼんやりとしたイメージだけだそうです。画面の背景に女性が居て、その手前にお辞儀をする男の横顔があったような気がするというのです。演奏はストリング入りだそうです。タイトルは判らず、ジャケットだけを手がかりにして、しばらく探してみたんだけど、そんなジャケットの盤は無いんだそうです。ナルホド、そんなに好きな盤だったら、ぜひ手に入れたいでしょうから、手を貸しますか。
  • 手隙になったのを見計らって、データ・ブックをひっくり返してみたら、簡単に見つかりました。右掲の「Winter Moon」です。掲載の番号は、輸入物廉価版のCD番号であり、千数百円で簡単に手に入ります。そして、いくつか、メモしておくべき点があります
    日本限定のジャケット
  • この盤には、右掲のように変わりジャケットがあります。どっちもそれなりの良さがあってお気に入りなんで、珍しく両方をアップしています。上がCDのもの、下はアナログです。記憶が定かではありませんが、アナログの方はイラストもので、わが国限定のジャケットだと聞いた覚えがあります。ネットでこの盤を検索すると直ぐに判りますが、世界中で流通しているのは、上の写真ジャケットのCDです。下のイラストを採用した国内盤LPは、いくつかの中古サイトで売っていました。Nelsonも、この盤はエサ箱で時々見かけますから、中古ならまだ品物はあるのです。ですから、お尋ねになった方が日本の方で無かったならば、もともとこの質問は発生せず、ショップに行って喫茶店で聞いたのと同じ冬空の写真で飾られたCDを、容易にゲットされていたはずです。でも、ご覧になったのは日本にしかないジャケットのLPですから、それをCD時代になってから探しても見つからなかったわけです。一般にジャケ違いは困りものです。コレクターは、ジャケ違いどころか、腰巻違いまでも別ヴァージョンとして珍重するそうですが、一般人の世界の話ではありません。むしろ、ジャケ違いや番号変更で、欲しい盤が見つからない方が困るのです
    冬空ジャケット
  • この盤は、後期の最高傑作と多くの方が認められる名盤です。良い曲が一杯収録されていますが、中でもHoagy Carmichaelの哀愁に満ちた小曲、「Winter Moon」の素晴らしさと言ったら、比肩する演奏がありません。ですから、この盤のタイトルにもなっているのでしょう。そして、国際的なジャケットの方は、少し寒々としては居ますが、冬空に高く上がったお月様がきれいな写真で捉えられています。これは、盤のコンセプトにぴったりの正統派です。
  • 一方の日本製のイラスト版の方を手持ちで見直してみると、女性に捧げるべく持参した紅バラの香りを確かめているArt Pepperが前面にあり、背景にその花を捧げるべき女性の姿がうかがえます。ご質問をされた方の印象に残ったくらいですから、これはこれで、出来の良いデザインには違いありません。別に競争ではないんで勝ち負けはありませんが、双方相譲らず、良い勝負をしているというところでしょうか

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