2004年5月某日: 定冠詞一個の違いで、粘り勝ち
- Nelsonは、Clifford Jordanというテナー・サックス奏者が、殊のほか好きです。テナー・サックスならではのマッチョな吹奏が基本ですが、面白い味の曲を一杯作っていますし、バラードではしっかりとペーソスもにじませることも忘れない、ヴェテランの妙味がありました、、、「、、、ました」と書いたのは、10年ほど前に62歳で他界しているからです。
ボチボチと
- この人の盤は、例えばStan Getzなどのようなビッグ・ネームではないので、ソフトショップで探そうとしても、サックスのセクションに仕切り板付きで在庫が並んでいるなんてことは、ありません。新譜あるいは、旧譜の再発売があった時だけ、精々10枚近く平置きになることが、何年かに一度あるかなァという感じです。サックスのセクションで、「A - D」なんて十把一からげのセクションがよくあります。まぁ、そこに入っているか、いないかという程度の人気の人です。ですから、この人の盤を集めるといっても、結構地道な仕事になってしまいます。それを承知で好きなんですから、たまに見つけると「おぉ、コレ、コレ」なんて目を細めて、レジに持っていくという首尾になります。
そんなある日
- こういう人が好きである場合は、気長に集めるしかありません。そんなある日、右掲の2枚組「Highest Mountain」を見つけました。手持ちのSteeplechase盤に、殆ど同じタイトルの「The Highest Mountain」盤がありますので、レーベルに違いはあっても「それだろう」と最初は思いました。ですから、「こりゃぁ、ジャケ違いで持ってるな。」と見過ごすところでした。ダブリ盤では、結構いろんな失敗をしていますから、ダボはぜみたいに「エサを見かけたら、即食い付く」ことはイケナイことだと注意するようになっています。でも、、、本当にダブリなのかは、確かめねばなりません。そこがドッコイ、Nelsonのしつこいところ(^^;です。「The Highest Mountain」という曲はこの人のオリジナルで、何度も録音しています。ですから、それを重ねてタイトルに持ってくること自体は「よくあることだ」と経験上知っています。裏返してみると、どうやら2枚組らしく、手持ちのSteeplechase盤は2枚組だったという記憶がありません。もう一度表を見たり、横見出しを見たりしましたが、それ以上の手がかりはありません。この人の盤に出食わす機会は少ないのですから、手持ちじゃァ無いのに見逃すのもつらいことです、、、ということで、結局レジに持っていったのです。
4枚一度に
- そんなこんなで、色々と言い訳しても、結局は買って帰ったわけであります。そして、おもむろに中身を点検すると、ナント、手持ちには無いものでありませんか。バンザーーーイ。「ここを言うんですョ。男の馬鹿と、女の利巧がつっかうてェのは、、、」という先々代の志ん生が畢生の名作「火焔太鼓」で挟む地口が、思わず口から出そうになりました。まァ。それは置くとして、「いやぁ、しつこくって良かったなぁ。」というところです。我がディスコグラフィーと照らし合わせると、75年から78年にMuseに入れた4枚の盤を2枚のCDに纏めたもののようです。無論、2枚のCDでは入り切らないので、ヴォーカルものを抜いたら、後は全部入っちゃったという徳用盤でした。
中身も良い
- さっそく聴いてみると、先ず最初に「Highest Mountain (Muse 5445)」という盤からの全曲が入っています。相性抜群のCedar Waltonトリオを率いて、75年に訪欧した時のフランスにおけるライブ録音で、無論、初聴きです。しかも、冒頭が「John Coltrane」という曲で、演奏も悪くありません。結局、「Highest Mountain (Muse 5445)」、「Remembering Me−Me (Muse 5105)」、「Inward Fire (Muse 5128)」「The Adventurer (Muse 5163)」の4枚が収録されており、最後の盤を除いて、3枚が手持ち無しの、初聴き盤というアタリでした。
定冠詞一個の違い
- 好きという割に持って無いじゃん、と混ぜ返す人も居るかも知れませんが、また、この時期の盤が丁度、手薄だったのです。しかも、「手持ちかなぁ。」と迷った当のSteeplechase盤「The Highest Mountain」と、今回買った「Highest Mountain」とは、正に定冠詞一個のタイトル違いというニアミスでした。長い漁盤修行でも、こんなに僅かの違いで、手持ちに無い4枚、正確には3枚を、危ういところで見逃さずにゲットしたなんていうのは、初めての快挙です(^o^)
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