指 笛 こ ぼ れ 話

[H0ME] 最終書き込み.2009/06/13
トレモロ
田村先生の倍音混じりの音色
「舌の下側に指をつける指笛」
ロニー・ロナルドさんの卜リル
ロニー・ロナルドさんの「フラッタータンギング」の再現
難関、「舌笛」(Fingerless Whistle)
ロニー・ロナルドさんを超えるには
指笛のタコツボ
指笛の裏声
指笛のような口笛
指笛幻想曲
指笛の先入観 
教えることで進歩する 
格調高さか、庶民化か?
指笛を吹く人は一風変わった人?
「舌先裏なめ」の吹き方 
指のタコの話
献曲
クリスマス指笛コンサートは赤字
どんどん変化する指笛の指導方法
東京駅で夜を明かした
頻繁に送ったFAX
べルカント歌唱法とコンコーネ50番
ハンドホイッスル(HanWwistle)
「あえ あえ」
「世界に届け指笛の音」
指の選択 
舌苔(ぜったい) 舌のこけ
ネットによる指笛の普及活動、ホームページが優良サイ卜に。
音程第ー

トレモロ 1974年5月 日本青年館大ホールで田村大三先生の「トレモロ」を初めて聞いた。素晴しかった。手のラッパの構えのまま行なう「低音域のトレモロ」だった。1995年の暮れ、田村大三先生宅で「峯村君はトレモロはできるか。」と聞かれた。先生の前で「トレモロ」を披露した。田村大三先生は、ほとんど演奏に「トレモロ」を使わなかった。1974年5月の後、ー度も、トレモロをするのを見たことも聞いたこともない。田村大三先生は右利きで右手人さし指を口に入れるから左手では「トレモロ」がやりにくかったのだと思う。また、低音域の限定された音域(A〜E)でしか「トレモロ」が使えなかったためと思う。私は、田村大三先生の「低音域トレモロ」から入り、ロニー・ロナルドさんと出合うことで「全音域トレモロ」、「右手握りこぶしタイプのトレモロ」、「右手握りこぶし極小コップタイプ・トリル」ができるようになった。ただし、利き腕と反対側の人さし指を口に入れることが絶対条件である。


田村先生の倍音混じりの音色 1995年12月、 茂原の岬教会で開催された田村大三クリスマス指笛コンサートを家族揃って聞きに行った。昼寝から覚めたばかりの先生はよたよたと会場に姿を現わした。80才を超える高齢だし大大夫かなと心配した。最初の曲は、音の出だしがかすれているように感じだったが、それは、倍音の入り混った豪快な音色でその魅力にとりつかれた。演奏が進むにつれどんどん元気になった。「タンホイザー大行進曲」のとき、「峯村君は、高校で吹奏楽をやっていたんだったらー緒に吹いてみませんか。」と声をかけられ先生と交互に(カーネギーホールでの演奏録音に合せて)吹いた。先生がA(ラ)の高音を楽々と出したのには驚いた。田村先生は「あごを外れるほど前に出します。」と言って横を向き下あごを突き出し観客を笑わせた。「倍音の入り混った豪快な音色」を自分なりに再現するのに11年かかった。  

・先付け裏声倍音飾色音 音の出だしで、裏声倍音から指笛音に転じる。田村大三先生の方法。

後付け裏声倍音飾色音 音の終りで、指笛音から裏声倍音に転じるもの。ロニー・ロナルド氏の奏法。ホイッスル(呼び子)を弱く吹いたとき音がひっくりかえって裏声倍音になるのと同じ。

茂原の岬教会での)記念撮影(1995.12)

左から、峯村和子(家内)、峯村純夫、長女 純子、田村大三先生、長男 英明、次女 、山本静海先生(奧様)

「舌の下側に指をつける指笛(ロニー・ロナルド・タイプ)」

『世界中の指笛は、舌先を上に曲げて舌の裏側に指をつける吹き方がほとんど。その吹き方は、舌先が固定されて自由に動かせないから曲が吹けない。だから、指を舌の上側につけてください。』と指導していた。しかし、1999年、舌の下側に指をつけて「人差し指と小指の2本指 指笛」で曲を演奏する指笛のプロが海外にいることが分かった。私の指笛指導法の根底を揺るがした。ニュージランド在住のロニー・ロナルドさんで、手をパタパタする「トリル」、舌先と上門歯による「フラッタータンギング」を得意としている。若いころ、マリリンモンローがロニー・ロナルドさんの指笛を聞いて「しびれる〜!」と言ってくれたことが自慢らしい。メールでロニー・ロナルドさんにやり方を教えてもらった。ただし、メールを入力してくれるのは奥様だった。1920年代には、このロニー・ロナルドさんタイプの指笛が既に無声映画「ジャズスィンガー」に登場しておりビデオを見て、もっと驚いた。メロディを奏でる「2本指の指笛」は、田村大三先生の「人さし指1本指 指笛」発表前から存在していた。「人差し指と小指の2本指 指笛」を自分で練習したら舌先の裏側に指をつけても自由に曲が吹けるようになった。結局、世界中の指笛はその吹き方のままで曲が吹ける。


ロニー・ロナルドさんの卜リル 1999年10月 ロニー・ロナルドさんのCDには、手をパタパタする「高音域の卜リル」(Aラ〜Dレ)が入っていて驚嘆した。しかも、驚くことに2本指 指笛による「卜リル」だった。ロニー・ロナルドさんは、トリルであってトレモロではないですよ、だった。「卜リル」をするには、手・指を使って小さなトレモロ空間を作らなくてはならない。2本指 指笛で吹きながらどうやってトレモロ空間を作るのか。ロニー・ロナルドさんのCDのジャケットでの手の形を思い出しながら試行錯誤を繰り返したら、2ケ月後のある日、千葉のみなと公園でロニー・ロナルドさんの2本指 指笛での「トリル」を再現できた。髪の毛が逆立った。飛び上って喜んだ。それはとても信じられないトリルの方法だった。2本指 指笛でしかできない方法だ。口に指を入れている左手の甲とパタパタする右手の内側でトレモロ空間を作っているのだった。ロニー・ロナルドさんのトリルがキッカケになり人さし指1本 指笛」では不可能と思っていた「全音域トレモロ」が可能となった。発想の転換だった。左手の内側と右手の甲なら、いくらでも小さなトレモロ空間が作れる。2003年の千葉市民音楽祭では自作曲「ERIK0」にトレモロを入れて「指笛の会」で合奏した。しかし、高音域トレモロはマイルドなトレモロであって、トリルではない。2009年3月 右手握りこぶし極小コップタイプのトリルで高音部のトリルがロニー・ロナルドさんとほぼ同程度のクリアになった。右手握りこぶしから人さし指をゆるめると極小コップができ、これをロもとで「パコパコ」すると高音A「ラ」のクリアなトリル(Tr)ができる。極小コップのサイズ、深さを変えることで、E「ミ」までできる。ロ蓋垂を使った「フラッター・タンギング」とあわせ、「2本指 指笛」のロニー・ロナルド氏の超絶技巧を「人さし指1本指 指笛」に完全移植完了した。「SWEDISH RHAPSODY」、「ララのテ-マ」、「スケーターズ・ワルツ」、「トリッチ・トラッチ・ポルカ」などの超絶技巧が「人さし指1本指 指笛」で演奏できる。ロニー・ロナルドさんのCDを聞いてから10年かかった。


ロニー・ロナルドさんの「フラッタータンギング」の再現 1999年10月、ニュージランド在住のロニー・ロナルド氏のCDを聞いた。「ルルルル」という小鳥の鳴声のようなグリッサンドが入っていて度肝を抜かれた。ものすごい指笛が海外に存在していた。小指と人さし指の2本指 指笛のためか音色は細いが「ルルルル」という「フラッタータンギング」、「高音域トレモロ」、「倍音」は日本の指笛を越えていた。ヨーデル歌手に裏打ちされた正確な音程、芸術的な演奏だった。ロニー・ロナルドさんの住んでいるニュージランドに行って教わりたい気持だった。しかし、ロニー・ロナルドさんはメールで教えてくれた。ロニー・ロナルドさんは、「人さし指と小指の2本指 指笛」で、かつ、舌の裏側に指をつけて演奏していた。フラッタータンギングは舌先と門歯でしている。「口に指を入れずに練習し音も出るようになったら、口に指を入れて練習するように」という教えだった。舌の裏側に指をつけ、かつ、舌先と上門歯でブルブルと振るわせて指笛で「プルルル」と音を出すのは不可能なくらい難しかった。最初は力を入れすぎて喉をいためた。3ケ月ほど、毎日練習したら(指笛の)フラッタータンギングだけでもメロディを奏でられるようになった。舌の裏側に指をつける指笛でも正確な音程で演奏できるようになったが、録音を聞いてガッカリ。音がみずみずくない。爪を深く切りヤスリをかけても爪が舌の下裏に当たるために、途中で、何度か炎症を起こした。結局、指笛の普及面から考えるとロニー・ロナルドさんの指笛は安全面から勧められないことが分った。それに、舌の裏側に指をつけると演奏しにくい。舌先と上門歯でブルブルと振るわせて、かつ、指笛で「プルルル」と音を出す「フラッタータンギング」は難しすぎる。しかし、「口に指を入れずに練習し音も出す。」 つまり、「Fingerless Whistle」(指なし)で自由に、指笛のように、「フラッタータンギング」ができるようになった。「指を使わない指笛」も手に入れた。「人さし指1本 指笛」では、口蓋垂(喉ちんこ)を使ったフラッタータンギングを指導している。


難関、(舌笛)(Fingerless Whistle) 指を使わないで「指笛の音量」で「指笛」のように演奏できる。口に指を入れることに抵抗のある人もお勧めしたい。万ーのとき、高齢になったとき、指を使えないときでも曲を吹ける。原理は指笛と同じで、ロニー・ロナルドさんからビデオ・テープで教えてもらった。ロニー・ロナルドさんの指笛の延長線にある。大きな音量にし、そして、メロディを吹けるようになるには4年くらいかかる。「ピルルルル」という「フラッタータンギング」が魅力だ。指なし指笛」Fingerless Whistle」でメロディを吹ける人はほとんどいない。挑戦してくれる人がいるかどうか。でも、ー旦、できるようになれば口笛のように曲を吹きやすい。なんとか普及させたい。


ロニー・ロナルドさんを超えには
ロニー・ロナルドさんからは、「2本指の指笛」のトリル(tr)と「フラッタータンギング」を教わり、人さし指1本指 指笛に移植完了し、
ロニー・ロナルドさんの超絶技巧の曲を人さし指1本指 指笛でもできるようになった。「Evening Chime」、「SWEDISH RHAPSODY」、「ララのテ-マ」、「スケーターズ・ワルツ」、「トリッチ・トラッチ・ポルカ」など。「スリーフィンガーピッキング」は、ロニー・ロナルドさんの「2本指の指笛」では、物理的に不可能と思うので、恩返しにスリーフィンガーピッキング」による「熊蜂の飛行」に挑戦したい。


指笛のタコツボ 指笛の「ひっくり返った音」で吹き始めた人はタコツボの中にいる。はい上ろうともがいては落ちる。タコツボの壁をはい上ろうとするとー生出れない。「ひっくり返った音」の延長で直そうとするから直らない。ツボの底からロケットのように飛び出すことだ。壁をはい上ってはダメ。全く違う音をすことだ。


指笛の裏声 指笛の「ひっくり返った音」つまり、「裏声」で吹いている人が結構いる。「裏声倍音」ともいう。音量は小さいが曲も吹ける。指笛の「裏声」を直すのは容易ではないが直る。だが、あらゆる方法を試し指導しても、その場限りであって、ー人になって試行錯誤と努力をしなければ直らない。ただし、音の小さい欠点をマイクでカバーすれば音色も指笛と区別が出来ないのでソロで「指笛裏声倍音奏法」として演奏すればよい。「裏声」で吹いていた人が普通の「指笛」と「裏声」を自在に往来できるようになると、「指笛、倍音の世界」と称して名人芸の域に到達できる可能性がある。


指笛のような口笛 口に指を入れて吹いているから指笛と勘違いして実は指あり「口笛」を吹いている人がいる。口に指を入れて吹き、音も「口笛」より少し大きく、音色は指笛と全く区別がつかない。曲も吹ける。しかし、指笛のように何百mも届く大きな音は出ない。口に水を含んで吹いたとき、ダラダラと口から水が流れ落ちる。(指笛だったら霧吹きのように「シャー!」と水が飛び散る。)勘違いの「口笛」を直すのは容易ではない。直してあげるのに数ケ月かかこともある。


指笛幻想
1996年、「指笛幻想曲」を演奏したいと思った。しかし、田村先生から楽譜を借りることはできなかった。数週間かかってピアノ伴奏とメロディを耳コピーして楽譜に落した。ピアノ・パートの和音を楽譜に落すのには難航した。演奏は、実現せず幻想に終った。


指笛の先入観 
・舌先の裏側に指をつけると曲が吹けない。

→舌先を伸ばして舌の下側に指をつけると曲が吹ける。(ロニー・ロナルドさん)
・指笛は舌先でタンギングできない。
→アルプスの指笛なら出来る。
・ほっぺは膨らませないで吹く。
→ほっぺを膨らませて吹いたほうが音色が良くなる。
・通常の手の組手では高音域トレモロが出来ない。
→全音域できる。
・指を使わないと指笛は吹けない。
→指を使わなくても自在に吹ける。「指なし笛」
・「指なし笛」の曲の演奏は難しい。
→指笛並みに演奏できる。
・口に入れる指は右手人差し指が良い。
→右利きは左手の人差し指の方が良い。
・下唇は演奏中動かさない。
→音を出す瞬間に下唇をめくり出すように動かしながら演奏する。
・下っ腹に力を入れたまま演奏する。
→腹に力を入れなくても良い。尻・肛門に力を入れる。(べルカント式)
・指笛は歌うより沢山の息を使う。
→使う息の量は歌と同じ。
・人差し指は小指を握ったくらいに曲げる。
→もっとゆるく曲げ、上唇を上げる。
・手のラッパは動かさない。
→共鳴するようにサイズを変化させながら演奏する。
・音色は基本的に変わらない。
→指を浅く曲げる、咽頭を広くするなどで音色が変化する。
・上の歯で人差し指を直接噛む。
→上歯では、直接、指を噛まない。
・中・高音域で、舌先表側で歯茎などを舐めるように演奏。
→舌先の裏側で舐める。
・フラッタータンキングでの高音部は難しい。
→指笛の全音域で出来る。


教えることで進歩する 

毎日、指笛の新しい技術を研究する。もう何年にもなる。いまだにいろいろな技術が沸き出て来る。指笛は本当に奧が深い。技術について考え得る全てのことを考え尽したい。そしてその技術を人に伝えたい。トレモロなど、技術を研究して人に教えなければ、そこで終る。教えるために数倍以上深く研究する。もっと新しい技術・方法がみつかる。これを繰り返すことでどんどん良くなる。単に指笛の吹き方を教えることと「指笛音楽」を教えることは別である。「指笛音楽」を教えるには、音楽の専門知識があり、かつ、指笛の各種技巧ができることである。指笛は、呼吸法、声帯の使い方など極めて声楽に近い。従って、「ベルカント歌唱法」、「コンコーネ50番」など声楽の基礎を勉強していることが指導者として必要条件と言える。しかし、人に教えすぎると進歩が止る。ほめると進歩が止る。先生からこっそり盗まざるをえないくらいが丁度良い。


格調高さか、庶民化か? 田村大三先生は、指笛音楽を「芸術の域」に高めるために生涯をかけた。「指笛の品格」を大切にした。指笛の高等科を卒業し、先生が自信を持って世に送り出した人にのみ、人に指笛を教えることを許した。音程の正確でない人が指笛を教えたら指笛のイメージダウンとなってしまうからだ。指笛の高等科を卒業するには10年以上かかった。卒業しても人に教えることは容易ではない。よって指笛演奏人口は増えなかった。解決策は、音の出し方を教える人と演奏指導する人を分けることだ。


指笛を吹く人は一風変わった人? 

「指笛をする人は一風変わった人が多い。」と言われる。指笛を吹きたいという熱望があり、やっと指笛を教えてくれる人、教えてくれる所にたどり着いたという方が多い。指笛に対する思い入れが強く、音が出るまでの時間が速いか遅いかはほとんど無関係。いろいろなドラマがある。家族の迷惑にならないように押入れで練習をした人。布団をかぶって練習をした人。指笛の練習のためにオロナミンCを買いに行こうとしたら玄関で音が出たので買いに行くのをやめた人。8ケ月音が出なかったけど上手になった人。道を歩きながら吹いていたら音が出たので、そのまま駅に着くまでずっと指笛を吹き続けた人。家を新築するとき自宅で指笛の練習ができるように二重ガラスにした人。スキーのリフトに乗りながら指笛を吹いて事故と勘違いされてリフトを止めてしまった人。


「舌先裏なめ」の吹き方 

それまでの私の吹き方は、舌先の表側で歯の根元や歯ぐきに触れながら音程を取り演奏する「舌先表なめ」だった。高音が出ず限界を感じ、1995年12月、舌先の裏側で歯の根元や歯ぐきをなめながら吹く「舌先裏なめ」の指笛に大転換すぺく挑戦開始した。「舌先表なめ」だと高音で口の中のビンは「V字形」で息の回転がしにくく、「舌先裏なめ」だと口の中のビンは「U字形」となって息の回転がしやすく高音が出易い。練習を始めると、「舌先裏なめ」で吹いていても気がつくといつの間にか「舌先表なめ」になっていた。それは、慣れるまでは、舌先の裏の神経が発達していないために舌先裏が歯の根元や歯ぐきに触れているか触れていないかすら分らないからと思われる。「舌先表舐め」から「舌先裏舐め」に転向するにはかなりの忍耐力を要した。@舌根を思い切り前に出す。(舌根を大きく前に出すことで舌を「U字形に出来る。」A指を舌の奥寄りにつける。B毎日30分練習する。 を1ケ月半ほど根気よく続けたら中・高音部で「舌先裏なめ」が習慣になった。「Gソ」「Aラ」「Bシ」「Cド」まで音域が広がり、最高音が「Cド」も出るようになった。その後、べルカント呼吸法に変えたら、「舌先裏なめ」で高音が楽に出るので、「あごのべルカント」と言って口輪筋、笑筋、あごの筋肉などを弛緩し、ほっぺもふくらませて吹けるようになった。もし、「舌先裏なめ」になっていなかったら不可能だったと思う。もし、どんなに根気よく続けても「舌先表なめ」から「舌先裏なめ」に変更できないとしたら、舌根が思い切り前に出ていないか、もしくは、舌先の裏の神経が発達していないのどちらかと思われる。消毒したコインを舌裏でなめたとき裏・表が分る。

【舌先裏なめになったキッカケ】 1995年11月、田村大三先生宅を訪問した際、 「田村大三 指笛音楽六十年」を購入させていただいた。本には、小冊子で 「田村大三著 指笛の吹き方」がはさんであった。P5に「その時舌の先の方は少し上に曲げるように」と書いてあった。これは舌の表側(上側)で歯ぐきをなめつつ、舌の先の方を少し上に曲げるという指導の意味。しかし、私は「舌先の裏側でなめつつ舌先を上げること」と勘違いした。慣れるのに1ケ月かかったが、高音が楽にでるようになった。 

舌先裏なめは私だけだった。】 1996年1月、田村大三門下生発表会向の練習で「星条旗よ永遠なれ」で高音「シb(Bb)」を出したところ、先生の二女の石原泉Iさんが驚き、三女松下恵さんに話した。山本静海先生から「恵が「世界に届け指笛の音」の解説本が欲しいと言っています。」と電話で依頼があった。1996年3月米国、サンフランシスコに行った折に「世界に届け指笛の音」の解説本を恵さんに渡した。長女の中村洋さんには、田村大三先生宅で渡した。中村洋さんは舌が短いせいで?できるようにならなかった。1996年8月、町田の東急デパート ハイキング売場で田村大三先生、恵さん、私の3人で演奏したとき、恵さんは田村大三先生が「舌先裏なめ」でなく、「舌先表なめ」であること、恵さんは「舌先裏なめ」になっていることを教えてくれた。指笛楽友会のメンバーは全員「舌先表なめ」だった。


指のタコの話

「舌先裏舐め」の吹き方に変えても、1996年3月ころまでは、指笛を吹くときに人差し指を上の歯で直接噛んで吹いていた。人差し指の第一関節と第二関節の間に一つ、第三関節当たりに二つ目のタコがあった。このころはベルカント歌唱法に変える前のドイツ式呼吸法だった。出来るだけ上下の歯をあけて吹くようにしていたが、長時間吹いたりするとタコが痛くなり、出血することもあった。1996年3月、タコの傷にばい菌が入り炎症を起こした。上歯には上唇をかぶせ人差し指には直接上歯が当たらない吹き方に改めた。


献曲
1996年、人差し指一本指 指笛の創始者である田村大三先生に感謝と尊敬をめて作曲し、前田稔氏に編曲頂き、田村大三先生に献曲した。 


クリスマス指笛コンサートは赤字

1996年のクリスマス指笛コンサートは、ゲストに田村大三先生、山本静海先生、ピアノ 石原泉さんを迎えての大コンサートとなった。指笛の新曲では現代音楽作曲家 小林淳一氏の指笛のためのルンビニー組曲 第一楽章 「グランドール」を甲斐豊美氏の伴奏で初演した。7分を超す大曲だった。また、指笛イメージソングとして、勅使川原由美子作詞、西健志作曲の「Around The World」を山本静海先生のドラマチックソプラノと私の指笛で初演した。また、現代音楽作曲家 福田 陽氏の指笛向け編曲版「夢」を中村倫二氏と私の指笛でデュエットをした。500人を越す会場は満席となり、指笛楽友会からも沢山の方が出席してくれた。約半分のチケットを社会福祉協議会に寄付したこともあり、会場代、ピアノ調律費、司会者代、作曲代、ゲスト出演費用、プログラム作成、チケット作成費などトータルで約30万円ほどの赤字になった。このころ、指笛楽友会千葉支部として普及活動・演奏活動をしていた。田村大三先生は大コンサートを喜こんで「これだけのコンサートをやれたのは、たいした物だ。峯村君は直系だ。」と言われた。その後、チケッ卜を寄付したいろいろな社会福祉協議会、母子福祉会、コンサートを聞いた方からの口コミで、いろいろな所から指笛の出演依頼が来た。 


どんどん変化する指笛の指導方法 

指笛の吹き方を教えたり研究しているうちにべルカン卜呼吸法に変えたこともあり、指導内容が大きく変った。
・口の横から息が漏れないために。口輪筋、笑筋を鍛える。→口輪筋、笑筋にはまったく力を入れなくてよい。鍛える必要がない。
・裏声倍音になるからほっぺを膨らませない。→出来るだけほっぺを膨らませる。
・下腹に力を入れて演奏。→ドイツ式呼吸法からベルカント呼吸法に変更。腹筋には力入れなくて良い。背中の斜腹筋に力を入れる。
・人差し指は二直角に曲げる。→角度は直角に曲げなくてよい。ゆるいほど良い。
・体重は足先にかける。→体重はかかとにかける。
・あごは常に目一杯前に出す。→ピアニッシモのときは前に出すが、フォルテではあまり前に出さない。
・あごを下に力を入れて下げる。→あごには全く力を入れなくてよい。

・初心者には最初「舌先裏舐め」を徹底する。→出来ない方には代替方法を指導。
・オロナミンCのビンを使って指導。→オロナミンCのビンも使うが、機具を使って直接、下唇、舌、などに触れ指導。
・上級者にのみトレモロを指導。→初心者からトレモロ指導。


東京駅で夜を明かした 1996年1月から毎月、一回、田村大三宅での25の会に出席した。毎月、25日が楽しみだった。25の会のときは、いつも西武池袋駅で当月の名酒というのを買って持参するのを習慣にしていた。8〜10人くらいが集まり、田村大三先生のお話を中心に、指笛の話に花を咲かせた。山本静海先生や武井さんの御料理はいつも美味しかった。田村先生はいつも指笛の灯が消えるのではないかと心配されていた。生涯現役で指をくわえたまま死にたい。だから棺桶は横幅の広いのを用意しておいてくれとおっしゃっていた。千葉まで帰るために21時過ぎには、退散したが、あるとき、お洒を飲み過ぎ遅くなった上に、池袋から乗った丸の内線で寝てしまい、目が覚めたら東京駅だった。夜中の12時を過ぎていた。駅で夜を明かして始発の総武線に乗って帰宅した。指笛の灯を消さないように指笛をライフワークとし頑張ろうと心に誓った。1997年6月からは、山本静海先生の月一回のレッスンを受けることになり、25の会には出席しなくなった。


頻繁に送ったFAX 
1995年の秋は指笛の吹き方解説本「世界に届け指笛の音」を書いていた。12月に指笛の吹き方を「舌先表舐め」から「舌先裏舐め」に転換した。「Eミ・Fファ」くらいまでしか出なかった指笛の音域がGソ→Aラ→Bシ→Cドと急激に広がった。音域が広がる喜びや、パソコン・ネットのニフティサーブで曲の吹ける人がどんどん増えている様子を田村大三宅に頻繁にFAXした。指笛楽友会の人達に「世界に届け指笛の音」の本をあげて聞いてみたら、例外なく、「舌先表舐め」だった。舌先の裏側でなめるという概念がなかった。


べルカント歌唱法とコンコーネ50番 
1997年6月から半年間、山本静海先生からべルカント歌唱法を学んだ。べルカント呼吸法は指笛に役立つ。声楽的な喉、声帯、腹斜筋の使い方、声帯をファルセット(裏声)にする歌い方は、指笛にそのまま当てはまる。ベルカントのバランス概念を指笛に応用して「あごのべルカント」を考え出し、以後、指笛の吹き方はー大転換した。次に、国立音大出身の矢野博子先生からベルカント唱法によりコンコーネ50番を学んだ。3年8ケ月かけて最後の50番までやり通したことは大きな自信になった。指笛を指導するためにはべルカント呼吸法とコンコーネ50番の経験は必須と考える。


ハンドホイッスル(HanWwistle) 
バレンタインコンサートに出場したとき、ハンドホイッスルを吹くのを目の前で初めて聞いた。手を袋にして「ホー」と吹くやり方なのに曲を奏でられる。音が低いのでフクロウのように聞こえる。手の容積を変化させて曲を演奏するので指笛よりもずっと難しいと思った。指笛の「フィンガリング」と「トレモロ」のもとになった。


「あえ あえ」
ベルカント呼吸法に変える前は、1〜2時間の指笛コンサー卜をすると笑筋、口輪筋が疲れ、口の横から息を漏らすまいとして指を強くかむようになり、音色が細くなった。人差し指を見るとへこんでいた。「あえ」1000回を1日に何度もやり、1日に7000回「あえ」をして笑筋、口輪筋を鍛えたこともあった。ドイツ式呼吸法からベルカント呼吸法に変え、ベルカント呼吸法を指笛に応用し「あごのべルカン卜」をやるようにしたら事態はー変した。「指をはさむ力」と「あごを下げる力」をバランスさせること。ほっぺをふくらませるようにし、指をかまず、あごを下げていくので笑筋、口輪筋は使わず、長時間演奏しても音色は細くならなくなった。結局、笑筋、口輪筋は使わないのだから鍛える必要がない。 


「世界に届け指笛の音」 
1995年夏から秋にかけ指笛の吹き方解説本「世界に届け指笛の音(オリジナル曲付)」を書いた。口の中の図解を入れた。口を閉じて横からレントゲンで見た図を指を入れた図に作り直すのは大変だった。口に指を入れているところ、指を曲げた図、舌をへこませたところなどのデッサンには何日もかかった。2ケ月ほどかけ、指笛オリジナル曲38曲を全曲、最高音がEミ以下になるように移調し楽譜を書き直した。「世界に届け指笛の音」を1500円で発売し完売となった。抜粋を指笛のームページに戴せている。 


指の選択 1995年12月 自著「世界に届け指笛の音」の原稿を田村大三先生に見て頂いた。「人さし指は右手がいいのでは。」とご意見があった。田村大三先生は、右利きで両手を組むと右手の親指が上になるから右手人さし指を口に入れると手のラッパの組み方がしっくりするからである。しかし、先生がほとんど「トレモロ」をほとんどやらなかったのは利き腕側の右手がうまく使えないからだと思う。私は右利きで、手を組むと左手の親指が上になるから左手人さし指を口に入れる。手の組み方がしっくりし利き腕側の右手・指を使って「トレモロ」、「トリル」がやりやすい。統計的に右利きの人は手を組むと左手の親指が上になる人の方が多い。原稿を直さないことにした。右利きは左手の人さし指を口に入れるべきである。ウィルスや風邪が流行ることもある。指を口に入れることに抵抗のある人も多い。握手は右手でする。トイレにも行く。物を持つ、触る。衞生的にも、気分的にも、やはり指笛は、左手の人さし指で吹くのが良い。


舌苔(ぜったい) 舌のこけ

指笛を教えているので、いろいろな方の舌を見てきた。舌の形を見て指導するのだが、舌の色も見る。舌の色には個人差がある。舌の色とは舌苔(ぜったい=舌のこけ)の色のことであって、健康と関係が深い。自分の舌も時々鏡で見る。健康な方は、白い苔が薄く均等についている。舌先や舌の周りにはついていない。指笛をやっている方はほとんどこれ。黄色がかった舌苔がついているのを見たことがある。これは、消化器系の不良。症状が悪くなると濃い黄色になる。逆に、舌苔が全くついておらず舌全体がピンクの舌を見かける。逆に異常であって、栄養障害があり、ストレスもたまっている。鉄分とかバランスの良い食事の摂取が必要。舌苔は別の原因で黄色になったりするので、舌苔をとろうとすることは、無意味であって、舌の表面を痛めると舌苔がもっとひどくなる。ある方の舌を見せてもらったらその色にぞっとした。舌はプライバシーのひとつかもしれない。指笛の品格、奧ゆかしさを保つためにも、必要な場合を除き、むやみに舌を見たがったり、見せたりすべきでないと思うようになってきた。


ネットによる指笛の普及活動

1997年1月からパソコン通信のニフティ・サーブ上に会員制の「指笛パティオ会議室」をオープンし、指笛の指導を開始した。会員は百数十名で20人前後が曲を吹けるまでになった。非公開の会員制会議室のため指笛の吹き方に関する活発な発言・質問があり、メールへの回答を含めると
毎日、対応に2時間近くかかった。「ネット指笛の会」には1700人以上が入会した。会員には、「図解・指笛の吹き方(二本指、一本指)」をメールした。多い日は40名を超えることもあった。その後、指笛の会のメンバーの協力を得て、自著 「世界に届け指笛の音」からインターネット上に抜粋をのせ、「指笛の会(Finger Flute Club)」のホームページを1999年1月にオープンした。指笛の吹き方を国内外にネットで公開した。「人さし指2本指 指笛」から始め、次に「人さし指1本指 指笛」に移る方式をHPで公開した。図解と説明文字だけでも指笛が出来る人が増えた。青森、名古屋、岡山、広島など、ホームぺージを見て指笛の出来るようになった方の演奏の報告のメールが届くようになった。 1999年、HPがキッカケで、ニュージランド在住の指笛奏者・ヨーデル歌手のロニー・ロナルドさんと知り合い、メールやビデオにより、人さし指1本指 指笛に「全音域卜レモロ」、「フラッター・タンギング」、「倍音」、「トリル」などの技術革進をもたらした。指笛の吹き方の「ネット指導」。1996年〜2004年まで、メールやBBSでの指笛指導、HPのメンテ」などに1日、数時間、のべでざっと3,000時間以上を費やした。2004年3月には、インターネットのYahoo!より優良サイ卜として「サングラスマーク」の指定を受けた。2004年4月、発言2,000件を越えた「指笛広場」は心ない妨害者に遭いパスワード制に切り変えた。残念だったが、逆に、BBSの対応時間が減り指笛の研究や演奏に専念できるようになったことは感謝すべきかもしれない


音程第ー 音程の正確でない演奏を聞くのは苦痛。リズム、呼吸法、ビブラート、音の強弱、全て良くても、音程が正確でなかったら上手には聞こえない。「ド」にもいろいろある。微妙に高い音は明るく、微妙に低い音は暗い。微妙な音程が「音の表情」になっている。

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