指笛の吹き方(上級) 

H0ME 指笛の研究 最終書き込み.2009/05/06
トレモロ フラッター・タンギング

指笛卜レモロ開発のあゆみ

フラッタータンギングこぼれ話 
指笛チェック 倍音声倍音
Fingerless Whistle(舌笛) V-Whistle(V形口笛)

人さし指、1本指 指笛(上級)  

指笛は体で作る楽器。難しい反面、自由度が大きく創意、工夫が生かせる。「人差し指1本指 指笛」は音色が美しい。いろいろな技術を使うことで、より指笛らしくなり、音楽表現が豊かなる。基本技術として 「舌先裏なめの吹き方」、「ベルカント歌唱法とその応用」、「トレモロ」の3つをあげる。技巧には、口蓋垂による「フラッタータンギング」がある。超絶技巧として、「リーフィンガーピッキング」「熊蜂の飛行」の演奏にも挑戦されたい。発展技術として、指を使わずに演奏する「Fingerless Whistle」がある。

  指笛の上級コースに進むには、前提条件があります。@トレモロなどの基本技術を利き腕の手・指で行うため、利き腕の反対の手の人さし指を口に入れます。(標準的な右利きであれば左手の人さし指を口に入れます。) A「舌先裏なめ」を基本としますので舌先の裏側で下歯ぐきをなめれる方を対象とします。Bべルカント歌唱法、呼吸法を前提とします。C音感または音楽経験を必要とします。

基本技術
舌先裏舐め技術
ベルカン卜歌唱法とその応用技術 
新らたな息吹「トレモロ」
応用技術
「ほっぺ」を膨らませて吹く
フラッター・タンギング
指笛連音奏法
フィンガリング(第ーステップ)
フィンガーピックル(トレモロ)
ハーモニック奏法

・倍音・裏声倍音

発展技術
指なし指笛
Fingerless Whistle
V-Whistle(V形口笛)
練習の道具
サイレント指笛
指なし歯出し指笛

詳細技術(1)
ダイナミックス
ビブラート  
音色を変化させる 
舌の弛緩
音色改善・指の曲げ方で音色改善 倍音によらない音色改善 
・いろいろな音・素敵な音さがし /・上唇ふるえ音(脱力)・重音(指笛音十トレモロ音)・泉の音(トレモロ上昇グリッサンド)
外部共鳴
「指笛」は何調の楽器か?

詳細技術(2)
指の太さと音質について
音色改善(舌根を前に出す)
フィンガリング(指笛運指)
アンブシュア 指のべルカント
指を浅く曲げる「M字形」
卞あごを前に出す
段階的練習
 
詳細技術(3)
舌根出し」と舌先裏舐め」
ー日の練習手順
舌を縦・横にへこます
咽頭腔を広くする
トレモロをかけてよい場所
トレモロのテンポ
 
詳細技術(4)
指笛は体が楽器
超楽器たるラッパの使い方
「な行」の声と指笛を同時に出す
耳に抜く
人差し指を浅く曲げる 
脱力の指導
指笛による「ホー」と「ポー」の表現の方法
弦楽器的ビブラート
指の入れ方
 
詳細技術(5)
高音域フィンガーピッキング・グリッサンド重音の練習
下唇の使い方
手ラッパの内側の形
利き腕、手の組み方からみた人さし指の選択分類
手のラッパの組み方
鼻に抜く 
電子音的音のゆれ

デクレッシェンド と手のラッパ

声帯でのタンギング
「ほっぺ」を膨らませられない先入感
「舌先裏なめ」(第二ステップ)
共鳴の比較
フィンガリング(第二ステップ)
芯のある息
舌の使い方
指笛は体が楽器(共鳴)

基本技術

舌先裏舐め技術  指笛は口の中に作るビンの形を丸くすることで、ホイッスルのコルクがくるくる回るように息が回転しやすくなって、特に高音を出しやすくなる。口の中に丸い形を作るには舌根を前に出し、舌先の裏側で歯ぐきを舐めると丸い形になる。低音域は「舌先表舐め」のままでよい。口の中で低音の「舌先表舐め」から舌先を上げつつくるんと舌先裏側を下前歯の歯ぐきにつける練習を根気よく行なう。「舌先の裏舐め」の吹き方により音域が広がる。「舌先裏舐め」は、高音を楽に、しかも、ピアニッシモでも出せるようにするためであり音楽表現に必要な技術。「舌先裏舐め」をすることでべルカントの応用技術「あごのべルカント」が可能となり、また、ほっぺをふくらませて吹くことが可能となる。

◆方法 舌を自由にへこませて、丸くしたり、舌の裏側で歯ぐきなど舐めれる。舌が下がって行くために、口の中の空間は、「U型」となる。演奏中くぼみの大小を作る。高音になるに従い舌の奧側をへこませる。舌根を前に出し舌で指の背にもたれかかるようにして押す。舌根を前に出すことで咽頭腔が広がり共鳴空間が広くなり音色に深みが出る。

力→  ←指の力
  固定(支点)
(舌の支点)
 

●●
◎◎◎◎◎◎◎◎◎
●●
◎◎◎◎◎◎◎◎◎←人差し指
●●◎◎◎◎◎◎◎◎◎ (舌と指でのバランス)
●●●         
●●●         
●●●●      
●●●●●   ●●←舌の裏側で舐める。(高音域)
●●●●●●●●●   
低音域は舌の表で舐める。

 


ベルカント歌唱法とその応用技術

 ベルカント呼吸法で指笛を吹くと疲れが少ない。声帯をファルセット(裏声)にして息のコントロールを行ない息を支える。声で裏声を出す練習を行ない、そのままの声帯の形で指笛を吹く。横隔膜を下げるようにして息を吐くというベルカント的バランス感覚の応用は、指笛に技術の飛躍をもたらす。

ルカント的バランス感覚の指笛への応用  「舌先裏なめ」は、高音を楽に出すための基本で、低音域〜高音域の全音域でのべルカン卜の応用を可能にする。

★「あごのベルカント 」 「あごのべルカント」とは指をはさむ力とあごを下げる力をバランスさせること。口のまわりの筋肉から力を抜く。指をかむのではなく、ゆるくはさむだけ。演奏中は「あごを下げる」ことに集中する。口輪筋・笑筋は使わないから疲れない。指を強く挟まないから音が悪くならない。口は横に引かない。ほっぺをふくらませるようにし、指をかまず、あごを下げていく。「舌先裏なめ」→「ベルカント呼吸法」の練習→笑筋、口輪筋弛緩練習→ほっぺをふくらませて吹く練習→「あごのべルカン卜」と進める。

★「指の曲げ方べルカン卜」  指は曲げるのではなく、演奏中は、指を伸ばす伸筋に力を入れ指を広げていくような感じ。人差し指を伸ばすカと親指で押える力をバランスさせる。親指を使わないときは、人差し指と唇でバランスさせる。曲げた人差し指の内側と上唇で作るアンブシュアが碁石の形に近づき音色が良くなる。口に指を入れる左手の指を伸ばす筋力をつける。(第二関節を伸ばす。)

★「ほっぺをふくらませて吹く。」 音色を良くするためであり、口は横に引かず、口輪筋・笑筋を使わないためほっぺをふくらませて吹ける。幅と広がりのある音色になる。

 練習 お尻の筋肉、肛門に力を入れる。横隔膜を下げるようにして息を吐いて行くと外腹斜筋に力が入って指笛の音が安定する。息は鼻で吸って背中の腰の上あたりにストンと落とす。声帯は、ファルセッ卜(裏声)の形で指笛を吹く。


「ほっぺ」を膨らませて吹く  リコーダ、オーボエ、邦楽のひちりき、パンフルート、ジャズのトランペット、サックスなど、ほっぺをふくらませて吹く。それは、口腔容積を大きくして 幅と深みのある音色にするためである。ほっぺを膨らませて吹くのと膨らませないで吹くのでは音色に格段の差がある。ほっぺを膨らませて吹くことではじめて、上級者の域に入ることになる。ほっぺを膨らませて吹くには口の周りの筋肉(口輪筋・笑筋)から力を抜いて吹く。

指笛でほっぺを膨らませて吹くための基礎技術   @あごのベルカント(指をかまずにあごを下げる)  Aベルカン卜呼吸法  Bファルセッ卜(声帯は裏声モード)

口輪筋弛緩と手順   @ 口輪筋・筋肉を使わず力も入れなければ、疲れることもないし音色が悪くなることもない。A音色に深みを出すには息の形が重要。上唇を上げ「碁石」、または、「かまぼこ」の形に近づけるには笑筋・口輪筋から力を抜く必要がある。B幅のある音色を出すために、口輪筋から力を抜き、ほっぺを膨らませて口腔を広くして吹く。

手順  「咬筋」(こうきん)は指をはさむのに用いるのでなく、下顎骨(したあご)を下げるのに用いる。すると、指をかまず、ゆるゆる状態で、笑筋・口輪筋から力が抜けている。演奏中は下あごを下げるように力を入れている。

ほっぺふくらませ・マウスピース  ほっぺを膨らませて吹くとき、左手親指・中指、右手親指でマウスピースを作り口の周りに付ける。ほっぺを大きく膨らませて吹ける。上唇コン卜ロールがうまくできるまでは、中指できれいな音になる息の形を作る。息が碁石の形に近づくように上唇の中央上部を持ち上げる。下唇コン卜ロールができるまでは、親指は下唇に触れ最適な形を作る。

ほっぺふくらませの物理的考察   

息をべクトルの集合と仮定したときほっぺをふくらませると横から回り込んだ息が、上唇と曲げた人さし指の中から出て、息のべクトルの方向の均ー性を乱す。均ーを持たないべク卜ルが下唇に当たることによりたくさんの倍音を発生させる。指笛の基音を元に良い倍音群が響くと幅のある音色になる。

バリエーション 音の高さ、強弱、フレーズ、ほっぺをふくらませていい場所がとうかの判断、などに合せてほっぺの小←中→大、ほっぺの下部←→上部 などを変化をつける。


指笛連音奏法 
   同じ音が2つ以上続いているときに、区切りをつけるために、トレモロと同じ動作で打って音を切る。その奏法を連音奏法と言う。指先に力を入れて素早く手をかぶせてすぐに戻す。パンという感じ。(低音部)。高音部でも同様。地音→トレモロ音→地音 を瞬時に行なう。口に水を含んだような潤いのある音となる。利き腕と反対側の指を口に入れ、利き腕側の指で連音奏法を行なう。利き腕と反対側の指では難しい。

フィンガリング(第ーステップ) 前提として全音域トレモロをマスターできていること。開管トレモロにより、「トレモロ音」と「指笛音」の音色が区別できないほどに似ていること。「フィンガリング」は、トレモロ奏法と「Hand Whistle」の技術を応用したものである。両手で作るトレモロ空間の大きさを手で変化させ、「トレモロ」をするようにして曲を演奏する。声帯で音を切らず、ピアノのように指を使って音を転換し演奏できる「フィンガリング」を行なう。指を使って音を反転させながら高速にもレガートにも演奏する。「フィンガリング」により表現が豊かになり指笛としての飛躍がある。

◆「フィンガリング」の練習 (1)指笛の全音域(低音〜高音まで)をファンガリングにより音階練習を行なう。無音程差トレモロの技術を基本にする。※無音程差トレモロとは、トレモロ空間を大きめにすると指笛音とのトレモロ音の音程差が無くなる。

フィンガーピッキング(トレモロ)
 指笛で、口に入れている左手の人差し指から力を抜き、人さし指の爪を添える右手の指先で、薬指→中指→人差し指の順にピッキングする。人差し指はひっかかれると一瞬指が狭まって音がとぎれ、フィンガーピッキングになる。喉で音を切らなくてもピッキングで音が切れる。同じ音を薬指、中指、人差し指の順に爪をひっかくとマンドリンの「トレモロ」のようである。息を出したまま、左手の人差し指の爪をひっかくと喉で音を切らないで滑らかに曲の演奏できる。音はとてもクリアで綺麗。フィンガービッキングは、演奏で使うことができる。低音から高音音域まで音程に関係なくどの音でもフィンガーピッキングが使える。利き腕と反対側の指を口に入れ、利き腕側の指でィンガーピッキングを行なう。利き腕と反対側の指では難しい。

◆ツーフィンガーピッキング   (中指→人差し指) 装飾音のかかった演奏となる。速いリズムに使える。

◆スリーフィンガーピッキング  (薬指→中指→人差し指)  グリッサンドでピューと上がる時、下がる時に使える。マンドリン奏法的演奏にも使える。正確なリズミカルにするに、6タッチの訓練を行なう。「タタ タタ タタ」、「タタ タタ タタ」、「タタ タタ タタ」。慣れたら、「タタタ タタタ」、 「タタタ タタタ」も同じに聞こえるようにする。

「熊蜂の飛行」 基礎練習 (1)ドレミファ ソファミレ ドレミファ ソファミレ ドレミファ ソファミレ ドレミファ ソラシド ドシラソ ドシラソ ドシラソ ファミレド ドレミファ ソファミレ ドレミファ ソファミレ ドレミファ ソファミレ ドレミファ ソラシド ドシラソ ドシラソ ドシラソ ファミレドを繰り返す。 (2)ド#ドレ#レ ミファ#ファソ #ソラ#ラシ ド--- ドシbシラ bラソbソファ ミbミレbレ ド--- ド#ドレ#レ ミファ#ファソ #ソラ#ラシ ド--- ドシbシラbラソbソファミbミレbレド--- ゆっくりから始め、次第に速くしていく。

ハーモニック奏法  全音域トレモロができるようになったら倍音奏法
にすすむ。指笛の低い音を基音と呼ぶと、基音の整数倍の振動数を持つ音
が倍音となる。指笛は基本的に喉で音を切っているが、速い演奏や装飾音
のとき、倍音を使うと演奏が可能となる。
<倍音の仕組み>
(1)1倍音: ド (2)2倍音: ド (3)3倍音: ソ 
(4)4倍音: ド (5)5倍音: ミ (6)6倍音: ソ 
<倍音だけの演奏>
・両手で筒を作り、筒を固定して舌のみ上下すると喉で音を切らなくて
も、倍音「ソドミソ」と音が反転して曲が吹ける。
<装飾音としての活用>
 喉で音を切るには速すぎてできなくても、倍音を和音で1オクターブ上
がって行けるので、 (ソドミ)ソと高速に短前打音に使える。 
<分散和音展開の上り、下り>
●ラッパと違い、基音を変えられるので、喉で音を切らなくても舌で深さを変化させるだけでいろいろな和音展開が倍音で出来る。
●3度の装飾音にも使える。.

サイレント指笛
 指笛は音が大きて強く吹くと2キロも届くので、トランペットなどと音量が変わらない。他人に迷惑をかけずに自宅でも練習できるのが「サイレント指笛」 口笛並の音量になる「サイレント指笛」は、口の外につくるラッパを添える手で密閉すればよい。口に近い部分が息抜きになる。小さな音になるが曲を演奏するには支障ない。

指なし歯出し指笛指笛のための基礎) 
 いつでも、どこでも、頭に思った通りの音程で指笛の音がパッと出ないなら、まだ、自分の指笛になっていない。
「指なし歯出し指笛」の本当の目的は指笛の音とり。倍音のような高い音で外見は歯笛のようで曲が吹ける。口に指を入れない「人さし指 1本指 指笛」といえる。 「指なし歯出し指笛」は、指笛のように舌の先を下げ指笛のように音程をとる。音は小さい。「アルフ゜スの指笛」の延長の「Fingerless Whistle」とは構造が異なる。歯笛とも異なる。


詳細技術(1)

ダイナミックス  息の進む角度、あごの出し具合、下唇のだし具合、指の曲げ具合、指の水平角度、息圧力など曲の進行に合わせ変化させる。強弱、ビブラー卜、音色を曲にバランスさせる。

●音の強弱 ・ビアニッシモ 音が下らないように下あごと下唇を前に突き出し息が水平方向に進むような感じにする。下唇をめくりだし上唇をあげる。口の両端をあげつつ口の両側を少し締める。指はゆるく曲げる感じにする。倍音を入れない。 ディミネンド 指笛でディミネンドの指導は難しい。まず、音が小さくならない。音を小さくすると音がとぎれてしまう。音を小さくしても音がとぎれないためには、遠くに音が届くように音を小さくしつつも息のスピードを速くして、エネルギーを多く出して吹く。小さな声で遠くに向かって「お〜い。」と言うがごとくである。下降メロディは音が下がらないように下あごを前に出しつつ吹く。 フォルテ 強い息で音が上ずらないように息を下方向に向ける。下あごは前に出さず下唇だけ前に出す。上下唇を弛緩させる。唇のより内側に息を当てる。喉を広くあくびのようにし、ほっぺをふくらませて倍音を多くする。指を深く入れる。

ビブラート  ビブラートは、音楽表現を豊かにする重要な要素。音を美しく生き生きとさせる。そして、ビブラー卜は自然に聞こえるのがべス卜。速さは、6〜7回/秒が心地よい。ビブラートを速くしたり遅くしたりするとわざとらしく不自然で逆効果。ビブラートは音程差の少い音帯でこの音帯から外れないこと。音帯から外れたビブラートは不快感を引き起こす。音程幅は、半音の半分以下で狭くする。喉や舌の動きでビブラートをかける人もいるが、上手には聞こえず、心地よくない。ベルカント呼吸法・歌唱法により「外腹斜筋」に力を入れて腰・腹でかける。練習方法としては、手で「外腹斜筋」に触れながら力が入っているかどうか確認しながら腰・腹でかける。「外腹斜筋」に力を入れられない場合は、肛門、お尻(大殿筋、中殿筋)に力を入れてビブラートをかける。安定した心地よいビブラートになるため練習に終りはない。年齢とともに、ビブラートが遅くなる傾向があるので要注意。

■■■■■■■■■■■■■■■■■(上限)

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音色を変化させる  あくびをするようにして咽頭の形を変化させ口腔を広くすると音色が変化する。

(1)ピアニッシモ 軟口蓋を高くせずに、口腔を丸いイメージ「〇」に保つち倍音を入れない。ほっぺもふくらませる。

(2)フォルテ 軟口蓋を高く、かつ、横に引き口腟を広く横楕円形のイメージにする。多くの倍音が混じる。

舌の弛緩 舌の根元のほうの1/3は舌根。残りの2/3を舌体と言う。舌根は前に出す。舌根、舌体は弛緩し柔らかくする。舌体が緊張し、かたいと舌先裏なめが難しい。指笛は耳で音を聞きながら舌を動かす。舌体を弛緩させることで舌を微妙に動かせる。

◆意織  口に異物入ったと潜在意識が感じ、舌体を緊張させると思われる。潜在意識に安心感を与える必要がある。エタノールで消毒するか手をきれいに洗ってから指笛を吹く。美味しい食物だと思って指を口に入れる。

音色改善

   柔らかく、マイルドで温かい音色、瑞々しい音色が目標。厳選された倍音を合んだ音色に変えていく。(1)舌根を横に広げ、舌の両サイドを上下のほっぺにつける。(2)指はゆるく曲げ、「指笛音」でも「裏声倍音」のどちらでも出る角度にする。(3)上下の歯を充分広くし、上下の唇をかたくし、広げ、めくり出すようにする。 これらで完全共鳴する。

 人さし指の曲げ方 人さし指の曲げ方は息の形に影響を与え、音色を左右する。指を曲げる角度の変化→単位面積当りの息の密度の変化→カルマンの渦の形・出来方を左右→音色を左右 息の中央の規則正しいカルマン渦の他に、息の左右の端は変形渦を発生させる。この変形渦が音色の秘密。

 人さし指を出来る限りゆるく曲げ、上唇をあげることで、息の筒を太くする。「自然の風」に近づける。自然の風が下唇を包み込むようにする。包み込むというのは、息の断面積が下唇より大きいことを言う。

 自然の風とは? 「ピュー」「シュー」といった突風でなく「ハー」という感じの温かい風。口は「あ」の形にする。

倍音によらない音色改善

  息の形を良くする ほっぺをふくらませ、下あごを目ー杯前に出せれば、下唇を多目に下前歯にかぶせてもい。上唇を持ち上げて吹くとスッポリと息が下唇を包み込む。

 息の断面積を大きく 息は、広い面として下唇に当てる。息は平行線の感じ。

素敵な音さがし 

 指笛を「深みのある音色」にするには、澄んだ正弦波の指笛の音の他にいろいろな種類の倍音を加えることある。

(1)息の筒を太くしたときの音の中に素敵な倍音が隠れている。

素敵な音さがし

(1)1オクターブ下の倍音 上下唇の間隔を広くし上下唇をめくり出す。口もとの息のぶつかり音が1オクターブ下の暖かい倍音が発生し指笛の音と同時に鳴る。暖かい指笛に聞こえる。よく聞くと指笛の音と倍音が識別できる。

(2)ふるえ音(うねり音) 上下唇の間隔を広くし上下唇をめくり出すように吹くと自然にうねりが発生してビブラートのように音がふるえる。音識的に再現できる。

(3)ほっぺふるわせ音 口輪筋の弛緩により口のまわりのほっペが「ブルブル」と振動する。「上唇ふるえ音」よりも低音、小さな音に使える。

上唇ふるえ音

 口のまわりの筋肉(口輪筋、笑筋)、あごの筋肉(咬筋)から力を抜いて指を唇で軽くはさむとき、上下の唇の間隔は広くなって、ほっぺを膨らませ口を「あ」の形にして吹く。上唇を持ちあげるようにすると上下の唇の間隔は広くなる。指笛を吹いていると高音域のフォルテ部分になると自然に上唇が振動し始める。音のふるえ方は控えめ。 脱力 上唇を脱力する。へソの上、全ても脱力して吹く。人に聴いてもらうと音質の違いが分る。そんなに強く吹かなくても、上唇がブルブルと振動しやすい。吹いた後、上下の唇がはれぼったくなっている。『@指を浅く曲げる。 A上唇を上げて吹く。』も同時に行なう。

重音(指笛音十トレモロ音)

指笛重音の出し方  右手を添えて先に穴のあいたトレモロの開管にしておく。卜レモロの手のかまえを固定し上から下に指笛音をグリッサンドして例えば、ド(C)で「指笛音」と「トレモロ音」が同時に鳴って重音となるように手を微調整する。以後、正確にド(C)を出すと重音になる。「ミ(E)→ド(C) ミ(E)→ド(C) ソ(G)→ド(C) ソ(G)→ド(C)」 野鳥の「アカヒゲ」の鳴き声のようだ。

発展  手のかまえの容積を変化させて「ミ→ド ミ→ド ソ→ミ ソ→ミ ファ→レ ファ→レ」もできる。ポイン卜は重音となる音程を正しく吹くこと。この練習は難しいが、演奏効果は苦労をふき飛ばす。

泉の音(トレモロ上昇グリッサンド)

   低音域の上昇グリッサンド中に、口に指を入れている左手の外側に、右手を近づけ1回トレモロをかける。まるで泉のわき出るような音になる。「指笛音→トレモロ音→指笛音」と音色が変りつつ上昇する。

★卜レモロ アクション  右手で直径30Cmくらいの円を描くようにして下から上にー瞬外側から左手に触れる。

不思議な前打修飾音

 普通、前打装飾音は、上から下がるか下から上がるかのどちらかなのに、この前打装飾音は、小鳥のように同じ音程で分からないくらいにさりげなく「ピピー」と入る。これは曲の中に有効に使える。自在に使えるように練習する。

外部共鳴  人さし指を使って指笛を吹くとき、右手が左手から10センチ以上離れているのに「グー」の形に袋を作って開け締めするとその空間が共鳴して独得の響きになる。右手の位置を色々変えると響きも色々になる。

「指笛」は何調の楽器か? オカリナはいろいろな調のオカリナがある。楽器には「何調の楽器」というようになっている。「指笛」はどうか? 音を下から順番に出して録音すると一番良く響く音がある。その音は、上あごと舌の上側で作られるトンネル空間が「指笛」と共鳴する音。私の場合、普通に吹くと、上あごと舌の上側で作られる空間と「Dレ」の音で共鳴する。つまり、私の指笛は「ニ長調」と言える。
■ いろいろな音と共鳴させるためには?
バイオリンはいろいろな音と共鳴させるために胴体が女性の胴体のような形をしている。そして、共鳴板は均一な厚さではなく部分ごとに厚さの変化をつけてあるという。指笛が口腔といろいろな音で共鳴するためにはどうすればいいか? 口の中の形を変化させ、「ほっぺ」の大きさも大・中・小いろいろに、そして、舌根の両側をつける場所をいろいろと変える。

詳細技術(2)

音の響き(倍音) 
音の響き(倍音)は次の順に良くなる  ほっぺをふくらませる  舌根を前に出して咽頭腔を横に広げる  あくびのようにして口蓋垂を高くする  更に咽頭腔を横に広げる  鼻腔を共鳴させる。

声楽が鼻腔を振動させるように指笛でも鼻腔を振動させることができる。他の楽器では難しい。指笛を演奏するとき、添える右手人差し指で鼻の穴を押えて鼻腔を振動させる。もうー方の穴から息と音が出る。脳天まで指笛の音が振動しているような感じになる。鼻腔の振動は音の始めだけで良い。

手のラッパの倍音 先の小さなラッパ < 片手  先の開いたラッパ(高音の倍音が増幅) 

卜レモロ 先の開いた開管にし、指先のみでトレモロをかけるのではなく、音の反転時間が長くなるように腕でトレモロをかけるようにすると倍音が載って輝やかしい響きのトレモロになる。

指の太さと音質について 人差し指が太くぽっちゃりとしていると、音域が広く低音から高音まて太くまろやかな音色で有利である。指が細かったら吹き方でカバーする。舌根を前に出し、あくびをするように咽頭を広くすると深みのある音質になる。上下の歯の間隔を広くすると音色が太くなる。

音色改善(舌根を前に出す)
声楽においては喉声にならないために舌根を弛緩させながら前に出す。指笛において舌根を前に出すことは、声楽において舌根を前に出すことと同じ。響きのある音色になる。舌の奥の横を上奥歯の下につける。口に入れた指は舌のより奥につける。あくびをするようにし、咽頭腔を横に広げる。

フィンガリング(指笛運指)
「無音程差トレモロ」と「ハンドホイッスル」の技術を応用してピアノの指使いのように、または、トレモロのようにして高速演奏、レガート、スラーの演奏をする。舌を使うタンギングではなく、指を使って音を反転・切りメロディを奏でるので「指笛フィンガリング(指笛運指)」と呼ぶことにする。

運指番号
1=親指、2=人差し指、3=中指、4=薬指、5=小指とする。
「無音程差トレモロ」・・・・「トレモロ音」と「指笛音」の音色差を極めてなくし、かつ、音程差のないトレモロ。音色差をなくすためには、トレモロにおいて「トレモロ音」を先の大きく開いた開管で行なう。また、口に入れる手、添える手の両方を動かしながら行なう。

「ハンドホイッスル」・・・・低音部の手の動作はハンドホイッスルのごとくに見える。高音部においては、添える手を口に入れている手の中に入れる。高音域トレモロの要領。

・ 指笛運指 記号の説明
トレモロ運指 (外)・・・・外側から覆うようにするトレモロ
(内)・・・・添える手を口に指を入れている手の中に入れて行なうトレモロ
Tm・・・・トレモロ音 高音で1,2を動かすとき Tm12 と表す。
Yb・・・・指笛音 高音ならYb(内)
指笛フィンガリング(指笛運指)
・上から下に下がるフレーズ・メロディ・・・・Tm Yb Tm Yb
(例)ミドレシ・・・・Tm12 Yb Tm12 Yb

・下から上に上がるフレーズ・メロディ・・・・Yb Tm Yb Tm
(例) ドミレファ・・・・Yb Tm Yb Tm

運指による音色作り
高音部 クリア・・・・・・速く音を反転させる。完全開管
      マイルド・・・・ ゆっくり音を反転。
低音部 クリア・・・・・・添える手を内側に入れて行なう。
      マイルド・・・・ 添える手を外から多いながら行なう。

曲想にあわせたトレモロ

   トレモロをかけたいところの曲想に合せてトレモロを使い分ける必要がある。低音〜高音域まで @明るく情熟的な表現(フォルテ) トレモロ筒を口から少し離し指のバネ弱くし倍音を多くのせる。 A穏やかな美しさの表現(ピアニッシモ) 口にトレモロ筒をキッチリつけて指のバネをかたくして倍音をのせない。

唇と卜レモロ筒(倍音の乗り方) 密閉(なし)添える手の親指をほおから離す(少)口に指を入れている手の親指もあごから離す(中)口の周りから全部浮かす。(多)

卜レモロの音色(クリア・マイルド) 指のバネを固く・反転時間を短かく(クリア)指のバネを弱・反転時間を長く(マイルドでネッ卜リ)

アンブシュア 指のべルカント

  (指のバランス)人差し指を伸ばすカと親指で押える力をバランスさせる。親指を使わないときは、人差し指と唇でバランスさせる。効果は曲げた人差し指の内側と上唇で作るアンブシュアが碁石の形に近づき音色が良くなる。指の筋力鍛錬:左右の手の指を伸ばす筋力をつける。第二関節を伸ばす。(卜レモロにも使える。)

指の曲げ方「M字形」

人差し指の内側を「M字形」に見えるようにする。 トレモロをするとき親指の付け根をつける。

   「アンブシュア」の形作り 息の形は曲げた人差し指の内側の第ーと第二関節の間の肉の部分が上唇と平行になるようにする。曲げる角度は、ゆるく曲げる程、楕円の形に近づく。下唇に当たる息の横幅が長くなって音が大きくなる。曲げた人差し指の内側が富士山の形が理想だが、次善として「M字形」に見えるように浅く曲げる。上唇を脱力し、「あ」の形にし上唇を持ち上げる。指は水平ないし上向きに口に入れる。上唇を脱力するので上唇がブルブルと振動しやすい。上下の唇で指をはさむのではなく口の横で指をはさむ。呼び子(ホイッスル)の音色・迫力に近づいて下前歯がビリビリと震動を始める。息の強さがー定のとき音量は指を曲げる角度に比例する。

卞あごを前に出す

   手の平をほおにつけ下あごを前に出すとあごが、「ガクッ」と前に動く。あごを前に出すことは、指笛の吹き方の基本となっていて、次の四つの理由から太く迫力のある音色になる。@あごを前に出すことで指を浅く曲げても音がきちんと出る。A上下の歯の間隔を広く出来る。B口の中のビンの口を大きくできる。C息の筒の横幅を広く出来る。(下あごを固定していると高音で上ずり、低音で音が下る傾向があるので、あごを微妙に動かしながら演奏する必要がある。ピアニッシモであごを多く出し、高音で控めにあごを出す。)

段階的練習

指笛のレべルアップは段階的に行なう。

@指を曲げる角度 最初は人さし指で小指を握ったくらいにする。浅すぎると音のひっくり返った裏声倍音となり普通の指笛の音に変えることが容易ではない。きちんとした指笛を吹きながら、序々に、指から力を抜き人さし指を握った位に出来る限り浅く曲げる。

A指を入れる深さ 最初は、浅めに入れた方が吹きやすい。慣れたら、序々に奥深く入れるようにする。

詳細技術(3)

「舌根出し」と舌先裏舐め」 舌根を前に出すことで、「舌先の裏舐め」が可能となり、そのために指(の背)はの奥側につける。舌根を前に出すことで咽頭腔が広がり音色に深みが出る。指の力

ー日の練習手順 練習は、指笛の「裏声倍音」から始める。・指の内側が目ー杯なだらかな富士山の形、・上下の歯の間隔最大、これで慣れた後、できるだけそのまま形で指笛に移行する。前打裏声倍音、後付裏声倍音が容易。
舌を縦・横にへこます 呼び子の中のコルクがくるくる回るように指笛でも息を回転しやすく、音を出しやすくする。舌を「横+縦」でへこませる。「Fingerless Whistle」で舌を縦にへこます練習が役立つ。

咽頭腔を広くする 音色(音質)を良くする第二の要素は咽頭腔を広くすること。@前方向(舌根を前に出す)、A上方向(口蓋垂を高くする)、B喉を横方向に広げる。

・@+B 1年以上、毎日 喉ちんこを使った「フラッタータンギング」の練習をしたので、舌根を前に出すこと、喉を横方向に広げることは習慣になっている。(舌根を前に出すことで喉ちんこが浅く舌根に触れ、喉を横方向に広げることでフラッタータンギングが楽に出来る。)

・あくびのようにすると、@十A十B となる。耳から音を出すように響かせる。

・「上唇の振動」指を浅く曲げることで上唇がブルブルと振動しやすい。上唇の脱力の印に曲の中で1ケ所「ブルブル」と振動させてみる。(うなり音になる。)

・「後付裏声倍音」 呼び子(ホイッスル)の音色に近づくため、息が弱くなると裏声倍音に転じやすい。自分にしか聞こえないようにする。

・「下前歯の震動」 強く吹くと下前歯がビリビリと震動する。

トレモロをかけてよい場所 指笛らしさの表現がトレモロ。指笛を楽しく聞いてもらうためには、美しい卜レモロを入れる場所を考える。繰り返しのところに入れ、トレモロは繰り返し使わない。3つ伸ばすところに1つ入れたり、とにかく、1曲中、1〜3ケ所くらいに押さえる。

トレモロのテンポ トレモロの合奏で合わせるにはテンポの指定が必要。1拍目はゆっくり、次から倍のテンポにする。

詳細技術(4)

指笛は体が楽器(共鳴) 楽器であることに異論ない。共鳴するところが体。共鳴しやすくするために「な」を発音するように指笛を吹く。
・共鳴させる部分 喉頭、咽頭(下、中、上)、鼻腔、後鼻腔、口腔鼻涙管、耳管(耳管咽頭口から)、上あご洞、前頭洞(副鼻腔)、ほっぺ。篩骨洞。
・「な」発音の理由 「な」を発音するように吹くことで鼻腔への道が開かれる。鼻腔、後鼻腔他への共鳴が可能となる。
・「な」の練習 「な行」の声と指笛を同時に出す。裏声で「なー」と声を出しながら指笛の音をのせる。

超楽器としてのラッパの使い方  
弦楽器の共鳴胴体は動かないので、いろいろな音の高さに共鳴するような形、ほどよく倍音が増幅するように胴体の板の厚さに変化をもたせている。管楽器のラッパは全く動かない。理想的な楽器は音の高さに合せて自動的に共鳴胴体、ラッパが変化し、倍音がうまくのる「バイオ楽器」と考える。科学の進歩で可能になると思う。

指笛の超楽器的手のラッパ 「全音域トレモロ」の技術により、低音から高音まで指笛に共鳴する手のラッパを作れる。演奏に合せて両手で作る手のラッパを変化させる。録音して確認すると低音から高音まで良く響き、ほどよく倍音がのっている。フラッタータンキングにも応用できる。指笛の低音から高音まで格段に音色が改善される。

ラッパの構えと音の響き   手のラッパで一番影響を受けるのは、手のラッパの下部であり、その音の当たる反射部分の位置により音の響き(倍音)が変ってくる。左右の親指を交差し添える右手を大きく開いて下顎にピタリと押さえる。右手親指と人差し指の間のヒダの部分、手の平が反響板になる。添える右手を下げると低音部の倍音が増幅され、添える右手を上げていくと高音部の倍音が増幅される。
・トレモロへの応用(低音域) 低音域トレモロ 「トレモロ音」につき低音部の倍音を増幅するために添える右手を下方向に少し下げる。

・トレモロ 高音部への応用 口から出た息が、口に近い場所でぶつかるとかすれた感じとなる。出来れば、指にぶつからないほうが良いが、どうしてもぶつかる場合は、口から出来るだけ遠い位置で当たるようにする。

手のラッパの構えと小指  手のラッパにおいて、口に指を入れている左手の小指の位置で響きが微妙に違ってくる。小指を上げて開いたラッパにする。→高音部の倍音が増幅され華やかになる。小指を下げてあまり開かないラッパにする。→高音部の倍音がカット増幅され、マイルドな響きになる。

「な行」の声と指笛を同時に出す 鼻腔を共鳴させる練習をする。裏声で「なー」と声を出しながら「フラッタータンギング」をのせる。

耳に抜く 音色を良くするために指笛を吹きながら中咽頭を広くし、音を左右の耳にほどほどに抜く。(指を口に入れずに練習)あくびをするようにして咽頭腔を横に広げると両耳から「ピキッ」と音がする。(口に指を入れて練習)耳管から大きな音が聞こえる。細い耳管に高音の倍音が共鳴して高音部が華やかしい音色になる。

実践的「あごのベルカント」  「あごのべルカント」とは指をはさむ力とあごを下げる力をバランスさせること。目的は指を強くかむことなく良い音色をキープするため。通常は、「舌先裏なめ」→「ベルカント呼吸法」の理解・練習→笑筋、口輪の脱力練習→ほっぺをふくらませて吹く練習→「あごのべルカン卜」と進める。ここでは、「舌先裏なめ」、「ベルカント呼吸法」ができなくても出来る実践的あごのべルカン卜について述べる。口に指を入れる左手親指で下あごを持ち上げるようにする。すると、あごを下げる力が発生し指をはさむ力とあごを下げる力がバランスする。笑筋、口輪から脱力して吹ける。


人差し指を浅く曲げる 音色を良くするために人差し指を浅く曲げる。上唇と曲げた人差し指の内側で息が細められ、その息の形が音色を大きく左右する。人差し指を浅く曲げることで、より横幅の広い楕円になる。

指の曲げ方の程度の目安は次の2通りある。

初〜中級レベル

上級レベル

自分の人差し指と小指で「指切りげんまん」する角度 自分の人差し指と人差し指どうしで「指切りげんまん」する角度

 上級レべルでは自分の人差し指と人差し指どうしで「指切りげんまん」する角度にする。しかし、単に指を浅く曲げるだけでは音がカスレる。指を浅く曲げて「太く深みのある音色」を可能とするためには4つの動作を行なうことが必要十分条件。
人差し指を浅くまげる4つの必要十分条件と重点比重・優先順位
(1)35% 上唇を「あ」のように持ち上げる。
(2)30% 指は口の両横側ではさむ。
(3)20% 下あごを目ー杯前に出す。
(4)15% 息の量のコントロールは声帯。裏声を出すようにして小量の息を出すようにする。

チェック項目(上記写真で説明)

・唇を鏡で見たとき、上下唇の間隔が広くなっているか?
・人差し指の内側が広く見えるか?横幅が広くなっているか?
・口の両側を脱力しているか?
・上下の唇は横に引かずに前に突き出しているか?
・強く吹いたとき、上唇がブルブルと振動すれば、概ね良好。(上唇が上っていること、口の周りから脱力がうまく行なわれていることを示す。)
指の曲げ具合と上下唇の間隔をチェックする。指笛を吹いている状態で人差し指を口に入れる。指先が曲げた指の内側奥に着いたとき、上下関係では爪と指の腹が上下の唇に触れないくらいならOK。口に入れた人差し指の両サイドに曲げた人差し指の内側が触れるか、触れないかぐらいならOK。

・「上唇の振動」指を浅く曲げることで上唇がブルブルと振動しやすい。上唇の脱力の印に曲の中で1ケ所「ブルブル」と振動させてみる。(うなり音になる。)

・「後付裏声倍音」 呼び子(ホイッスル)の音色に近づくため、息が弱くなると裏声倍音に転じやすい。自分にしか聞こえないようにする。

・「下前歯の震動」 強く吹くと下前歯がビリビリと震動する。

 


脱力の指導 指笛講座の初心者が指笛で1〜2曲演奏すると口の周囲の筋力などが疲れると言う。口輪筋、笑筋を鍛える必要はなく、脱力して演奏すれば、長時間演奏しても疲れを感じない。吹き方を変えてもらう。指から脱力しゆるく曲げ、口輪筋、笑筋から脱力して吹いても息が口の横から息が漏れないことを体感してもらう。声帯をファルセット(裏声)にすれば、喉頭を広くし、上唇と指の内側で出来る息の筒がどんなに太くても抵抗少なく、息が長く続くことを体感してもらう。舌根を前に出した状態で舌全体から脱力すると舌が自在に動きやすくなることを体感してもらう。お尻(肛門)と太ももに力を入れれば、腹筋から脱力しつつ吹けることを体感してもらう。口の横、上唇に指で触れ脱力しているかチェック。あごの下に指で触れ舌骨が動かず脱力しているかをチェック。1時間位の指導で口輪筋、笑筋から脱力して吹けるようになった。


指笛による「ホー」と「ポー」の表現の方法
「ホー」 声帯を開いたまま、腹式呼吸で音を出す。
「ポー」 声と同様に音の出口の近くで破裂音にすれば良い。上唇と人差し指の内側で息を細めるのでその部分を右手親指で閉じ、あければ破裂音となり「ポー」ないし、「パー」「プー」となる。親指の腹を上に向ける。

弦楽器的ビブラート
添える右手の親指を下あごにつけ、親指の腹を外に向け親指をピコピコと動かす。弦のビブラートのようになる。


指の入れ方
・指は上下の唇で挟むのではなく口の両端ではさむ。口の横から息が漏れないので口輪筋、上下の唇から脱力して吹ける。上唇を「あ」のように持ち上げる。上唇がブルブルと振動しがち。
・舌根を出来る限り前に出し舌にもたれかかるようにする。咽頭腔が広くなり共鳴空間が広がり音に深みが出る。舌根から脱力して柔らかくしておく。
・下あごを出来るだけ前に出す。あご出しに合わせて舌根を同時に前に出す。
・指から脱力する。指はそり返さない。曲げた人差し指の内側がなだらかな左右対称な「富士山」に見えるようにする。指を曲げた内側がパンパンでなくても良い。曲げた部分がへこんでいてもいい。若い指でなくても良い。ふっくらした指でなくてもいい。曲げた指の内側が柔らかければ良い。指の第二と第三の関節を結ぶ線を下前歯と並行にする必要はない。あくまでも、指の内側の富士山の頂上が下前歯と並行になれば良い。
・へそから上は、すべてから脱力する。指も。

詳細技術(5)

高音域フィンガーピッキング・グリッサンド

 人さし指の爪を添える右手の指先で、ピッキングしながらグリッサンドする。(口蓋垂を使った高音域のフラッタータンギングは、舌先と門歯で行なうフラッタータンギングに比ベて音のつぶがはっきりしない。はっきりした音を出すために、「フィンガービッキング」で対応する。)

下唇の使い方 

@息を感じながら演奏する 下唇はフルートの歌口に相当する。下唇に神経があるからー番良い音の出る場所で息と息の形を感じながら演奏する。下唇を下前歯にわずかにかぶせ、下唇を持ち上げる。少しめくり出すようにする。

A生き生きした音に 指笛の音を出す瞬間に上下の唇をほんのわずかに開くように、または、めくり出すようにして音を出す。正確に「パーン」と出る上に、音が生々とし命が吹き込まれる。

Bレガートな演奏 音を出すときに下唇を微動させつつ演奏してみる。微妙に音のイメージが変化する。


手ラッパの内側の形

   手のラッパは音と倍音の増幅器であり、手ラッパの内側の形は音色・音響を左右する。添える右手の手の平、指の内側がきれいな「おわん形」になるように両手の小指のつけ根をわずかに寄せるようにする。両手の親指をしっかり組むことも「おわん形」を良くする。

@人差し指を口に入れている左手の甲と第1〜第2指関節を直角にすると左手内側が球形に近づく。添える右手の手の平が半球のようにへこむ。球形の内側で反射した音は方向性を与えられ音が増幅する。

A練習方法 ・手ラッパでボ一ルを握って手ラッパの内側を丸くする。・手のおわんで水をすくう練習をする。・手の平どうしをつけ圧迫し放して「パン」と音を出す。

 


利き腕、手の組み方からみた人さし指の選択

両手を組むとき親指が上になる手の人さし指を口に入れると手の組み方(手のラッパ)がしっくりする。上になる親指が利き腕の反対側であれば理想的である。利き腕を変えるのは難しいので、トレモロ他の技巧を行なうには、利き腕と反対側の手の人さし指を口に入れるのが良い。
前提:卜レモロをかけれる。音色が良い

手を組むと左手親指が上

手を組むと右手親指が上

右利き

左手人差し指を口に入れる。開放感、安心感、技巧がやりやすい。

左手人差し指を口に入れる。下図のように手ラッパを作る。技巧はやりやすい。

左利き

右手人差し指を口に入れる。技巧はやりやすい。下図の左右を逆にする。

右手人差し指を口に入れる。開放感、安心感、技巧がやりやすい。下図の左右を逆にする。

手のラッパの組み方  
右利きは左手の人さし指を口に入れ、左利きは右手の人さし指を口に入れます。標準的右利きで説明します。

(手の組み方手順) @手を組み親指どおしを自然に交差させる。 A人さし指、中指、薬指、小指をほどき、左手人さし指を「カギ形」に曲げ口に入れ、右手の人さし指、中指、薬指、小指を左手の中指、薬指、小指の上に付けてラッパを作る。右手の人さし指と中指を少し離すのがコツ。B右手の親指と人さし指で「逆C字形」を作り口の囲りに密着させる。

(音の反響・共鳴の仕組み) @下唇に当った息から「カルマンの渦巻」が発生し音になる。A手のラッパはスピーカーやメガホンに相当する。音は手のラッパの内側に当たり低音〜高音の倍音が増幅され反響・共鳴するため音が大きくなる。B主に右手の人さし指と親指の間のヒダ、手の平が反響板の効果を発揮する。きれいでかつ効果的な反響板を形成するために下図の「親指字交差形」の構えが最適である。親指の上下が逆になると息が左手親指に当たり雑音が発生する。

チェック

 内  容

右手の親指と人さし指で作る「逆C形」は、ほお・口の横・あごに密着しているか? 手とあご」、「手とほお」の間にスキマがあると共鳴効果が半減する。右手人さし指と親指の間のヒダを開き下あごにピタリとつける。人さし指の付け根を口の横につける。
左右の親指は自然に「X字形」に交差しているか? 手を自然に組んだままにする。標準的右利きが右手人さし指を口に入れると上のように組めない。標準的右利きは、左手人さし指を口に入れること。
ラッパのサイズは柔軟に変化させているか ラッパのサイズを変化させ音の高さに合わせると音が良く響く。音が高いとき小さめ、低音で大きめにする。
低音域トレモロ親指をX字形に交差しているか。 指笛の音色が一番良くなる手ラッパのままで卜レモロをかける。


鼻に抜く 
高音「D、E、F」をピアニッシモで出す 指笛の高音のかたい音は聞きにくい。「な」で鼻に息をわずかに抜くことで音色を軽く柔らかくビアノニッシモを出せる。手のラッパをほおから少し離すことで、息の強さの割に音量が減って途切れずしっかりビアノニッシモが出せる。

声帯の「ファルセット」で演奏中、息は余るようになる。肺の2/3まで使い余った息は鼻から抜く。


電子音的音のゆれ
超高音域トレモロの応用。超高音域は、音が反転して小鳥のようなトレモロになるが、中・高音ではトレモロにならず、きれいで自然な「電子音的音のゆれ」になる。 


decresc. デクレッシェンド と手のラッパ 
2つの表情表現。【1】柔和にだんだん弱く dolce  手のラッパ先をすぼめながらdecres. →マイルドに曇るように音が弱くなる。オーバーぎみのdecres.のイメージ。【2】表情豊かにだんだん弱く espressivo 手のラッパ先を開きつつdecres. →明るく遠くに聞こえるように音が弱くなる。【3】だんだん弱く 手のラッパをほおから離す。音が小さくなる。


声帯でのタンギング

指笛はフルートやオカリナのように舌先と門歯によるによる「TU」「DU」などのタンギングが出来ない弱点がある。声帯及び(「な」と発音する動きの)中咽頭により、かなり強めのタンギングを行なう。音を出す瞬間に上下唇をほんのわずかに開くように動かすと上下唇は実際には微動せず、音が生々とする。


「ほっぺ」を膨らませられない先入感 オーボエ、リコーダ、ひちりき、パンフルートなどと同様に指笛もほっぺをふくらませて吹いた方が音色が良くなる。しかし、指導するとなかなか出来るようにならない。解決策は先入観をなくし口を横に引かなければ良い。 

・間違った先入観 指を口にくわえるとき、口を横に引き、笑筋に力を入れると口の横から息が漏れないと思うのが先入感。演奏すると笑筋が疲れる。笑筋がゆるむと口は横に引いたままなので息が漏れる。口を横に引くからほっぺをふくらませて演奏することはできない。

・先入観は誤ちの解説 口を横に引き、笑筋に力を入れると人さし指の甲から離れる力が働く。結果、口の横と人さし指の甲との間の圧力が弱まり口の横から息が漏れやすくなる。指を強く締め、指を強くかみ音色が細くなる。演奏すると笑筋が疲れる。(実験による証明)口を横に引き、笑筋に力を入れ意識的に小〜大のレベルで口の横から息を漏らすことができる。

先入観から脱却する   人さし指の甲の両側を口の横で圧迫すると口の横から息が漏れない。口は横に引かない指を広げるようにする。笑筋から力を抜き「お」というように人さし指をはさむと人さし指の甲の両側が口の横で圧迫されて息が漏れない。それは、笑筋から力を抜くことであり、口は横に引かない状態。ほっぺをふくらませて演奏できる。笑筋に力を入れないから疲れないし、音も細くならない。(実験)笑筋から脱力し意識的に口の横から息が漏らせるか実験する。口を横に引かないかぎり出来ない。つまり、笑筋から脱力すると息が漏れない。

笑筋の段階的脱力   要するに口を横に引かなければ良い。笑筋に力を入れても口を横に引かず「お」のように唇を閉じようとすれば息は漏れず、ほっぺをふくらませて演奏できる。これに慣れたら笑筋から脱力して吹けるようになる。


「舌先裏なめ」(第二ステップ) 

中・高音域で舌先の裏側で歯ぐきの下や歯ぐきをなめながら吹く「舌先裏なめ」の上級バージョン。舌先表なめで高音ならきれいな「U字形」となるように舌の奥寄り部分を凹こませることから発展し、横幅の広い底を作る。舌の使い方の発想を転換する。次のイメージで練習する。

【1】イメージ 低高から高音になるにつれ、舌のくぼみの底を脳天奥に引きあげる。鏡で見ると、ー穴のスリ鉢の底ではなく、横幅の広い底になっている。高音になるにつれ頭の後方に舌のくぼみを持ち上げる感じ。

【2】舌の動きに連動して脳天(蝶形骨)に響くように軟口蓋から鼻腔に少し息を漏らす。「な」という感じ。

【3】舌と下前歯で作るビンの中に頭がスッボリ入ってしまうイメージ。


共鳴の比較 次の吹き方につき、録音を比較した。
@「な」と発音するイメージで脳天に音を当てる。極少量の息が鼻腔に流れる。→音を軽くする。鼻腔、後鼻腔、副鼻腔が共鳴する。

A音を出す瞬間に鼻に息を抜く。→アクセントもあり、響きはとても良い。
B鼻に息を漏らさない 鼻を上げ、軟口蓋を高くし、中咽頭、高咽頭、喉頭を広くする。→太い響き。

総評 鼻腔の共鳴は音色を軽くする。高音のピアニッシモによい。


重音の練習 

ここでは、「指笛音」十「声」による重音を練習する。目的は鼻腔、後鼻腔、口腔、鼻涙管、耳管、上あご洞、副鼻腔、篩骨洞を共鳴し指笛の深い音色に改善するため。

音楽表現として (1)グリッサンドで途中から重音にする。(2)二重音として 「ミ(E)→ド(C) の2つめのドを重音にする。とても楽しい響きになる。

練習方法1  太いストローをくわえ、ス卜ローの先を水につけ、「なー」と声を出す。序々にストローを深く入れていくと、吐く息が強くなり鼻に抜ける息の比率が少くなる。これによりにより鼻に抜ける息の量をコントロールできるようにする。

練習方法2  「なー」と声を出しながら口蓋垂を振動させフラッタータンギングをする。フラッタータンギングができるということは声と指笛を同時に出せることを示す。

◆練習方法3  「なー」と裏声を出して2オクターブ上の指笛に音程を合せる。「なー」「にー」「ぬー」「ねー」「のー」と指笛を合せる。鼻腔、後鼻腔、口腔、鼻涙管、耳管、上あご洞、副鼻腔、篩骨洞の共鳴を図る。


フィンガリング(第二ステップ) 手の平どおしの全音域トレモロをマスターできていることが前提。両手で作るトレモロ空間の大きさを手で変化させ、「トレモロ」をするようにして曲を演奏する。第ーステップに比べ格段に音色が良くなる。曲中に使える。

低音域 右手は「逆C形」にしてほお、あごにピッタリ付けたまま人差し指、中指・薬指・小指をパタパタする。

中・高音域 添える右手の人差し指、中指・薬指・小指を使って、小〜大の「おわん形」にする。近づけたり遠ざけてトレモロをかける。右手親指は交差した指笛のラッパのまま。