指笛作曲考  [ホーム]  指笛オリジナル曲集

指笛のための作曲という観点から書いています

まず、メロディを作ってみる。

・無理に作らない

変奏考
・覚えやすいメロディ
・編曲
・転調考
・曲名
・「ホー」と聞こえる低音域がとても大切
・作曲は楽しみ
・無限を有限に、有限から無限に
・雑踏も心地良い音楽
・良く響く音
・演奏できるオリジナル曲は?

 

まず、メロディを作ってみる。
音楽理論に詳しければいいメロディができるという訳でもないし、逆に、音楽理論をあまり知らなくてもいいメロディができる。曲の長さ、形式など考えなければ誰でもメロディを作れる。まず、音符、ドレミなど考えずにどんどん作ってみて、記録できればいい。最初は、楽譜に落すのが大変だけど慣れればどうってことはない。まずは、数小節の作曲ピースをどんどん貯めてみることだ。


理に作らない 

頭に流れたメロディの曲か、それとも作曲技術で作りあげた曲のどちらであるかは、聞けば分かる。楽器を使って作った曲は聞いた後にメロディが頭に残らない。一方、頭にひらめいたメロディの曲というのは、頭に残るし、作曲者の喜びが伝わってくる。しかし、曲を作りたいという「意欲と希望」を持ち続けないとフイに頭にメロディは流れない。夢の中に流れた16小節の曲、N0.16 「夢の中で」 というのもある。


変奏考
メロディ作り能力をごまかそうとして変奏すれば曲は変化に富んでよくなると思われる。しかし、転調したり半音を多く使う変奏は、作曲者は自己滿足だろうが観客は離れ、演奏回数が減る。指笛なら別のメロディを分らないように見えない糸でつなぐ。


覚えやすいメロディ

聞いたときはいいなと思っても、後でメロディを全く思い出せないなら、たぶん、ピアノを使って作った曲。千葉市花見川いきいきプラザで指笛コンサートをしたとき、1996年10月 干葉の生協向指笛コンサートで聞いたという指笛オリジナル曲「ERIK0」のリクエストがあった。メロディを覚えてくれていたかは分らないが嬉しかった。2001年愛知県足助町で指笛オリジナルコンサートをしたとき、コンサー卜後「美しい世界」のメロディのー部を口ずさんで、「この曲いいね。」と言ってくれた方がいた。覚えやすかったのかもしれない。気軽に口ずさめるものを作っていきたい。


編曲
作曲の立場からするとメロディもリズムもとても大切。編曲の際、ジャズでないのだからそのメロディ部分は変更すべきでないと思う。クラシックのヨハン・シュ卜ラウスの「トリッチ・トラッチ・ポルカ」のピアノ連弾向編曲版で、コンサー卜で指笛は原曲のメロディ通り、ピアノ伴奏は連弾(下パート)だった。演奏中、指笛とピアノがしっくりしないと思った。調べたら 編曲版ではメロディが微妙に変更されていた。それに合せ下のピアノのパートが作られていたからだった。J.E.Jonassonの「CUCKOO WALTZ」(全音ピアノピース)で1箇所メロディを変えている部分がある。全音ピアノピースの方を修正してピアノ伴奏してもらうことにした。


転調考
転調があると曲は格調高くなると思われる。しかし、いつのまにか転調して、また、分からないうちに元の調に自然に戻るというのが好きだ。つまり、転調を分らなくしたいコンテンツが少ないため、転調して長くしたり、格調高くみせるのは好まない。指笛なら転調なしでも聞けるメロディ作りをしたいものだ。


曲名
曲名は極めて大切。詩が先にあって作曲した曲は4曲だけ。ほとんどは曲が出来てから、そのイメージから受ける印象を曲名にしている。ー年中演奏できるように季節感のない曲名の方がいい。学校で歌われ殆どの人が知っていると思われる名曲と同じ曲名のポピュラー・ソングがラジオから流れてくる。なぜ? 著作権登録してなければどんな曲名をつけてもかまわない?ちょっと悲しくなった。


「ホー」と聞こえる低音域がとても大切
私が初めて指笛の音を聞いたのは小学校五年で、そのときクラスの友達が吹いた「ホー」という低く柔らかい音色がいまだに耳に残っている。うぐいすの「ホー」という太く低い音色が好きだ。G#(ソ#)くらい。私の最低音はうぐいすより低いF(ファ)。指笛の音が「ホー」と聞こえる音域、G「ソ」A「ラ」B「シ」を低音域とし、「ポー」と聞こえるC「ド」〜G「ソ」と「パー」と聞こえるA「ラ」B「シ」を中音域、「ピー」と聞こえるC「ド〜」を高音域と呼んでみる。「ホー」「ポー」の多い演奏は音が柔らかくて心地よい。指笛で吹くとき、「低音域」がない曲は、極めて高い音、電子音の曲のように感じる。オリジナル曲は低音域を入れて作っている。


作曲は楽しみ
3人の子供、妻の誕生日に合わせて思いを込めて作曲して来た。フイに頭に流れるメロディを書きとめて出きた曲が50曲以上になった。曲を作らない主義。頭にひらめくメロディをただ書きとめる主義。曲のサビが最初。その後、曲を構成するために必要なメロディが自然にひらめくまで、サビを何回も口ずさむ。頭に次のメロディが流れるのをじっと待つ。中には、「指笛慕情」のように30分で出来ることもある。作曲は人生の楽しみ。 指笛オリジナル曲「エリコ」をNHKラジオで演奏出来たときの喜びは大変なものだった。NHK山梨テレビでも、また、「エリコ」をBGMで流してくれた。千葉大学教育学部での指笛リサイタルでアンケートの上位が指笛オリジナル曲だったのがうれしかった。2008年、NHK・FMラジオで「美しい世界」「バレンタインデー」の演奏が出来たのも喜びだ。


無限を有限に、有限から無限に
公園の噴水の音 ひとつぶの水が一人の手。太ホールでの鳴りやまない拍手のようだ。近づくと拍手は大きくなった。そして噴水が止み、拍手は止まった。耳元で聞こえる春風。音がゆらぐ。音はアナログ。自然は色々な音であふれている。千変万化のハーモニー。とても心地良い。大自然の偉大な「音楽」に敬虔でありたい。音はアナログ故に「無限」と言える。人は、無限の音の世界に「振動数」と「倍音」を特ち込み、1倍音のドから、6倍音のソというように音が1オクターブごとに分れられ、1オクターブは、12個に区切られてまう。12個の音のうちよく使うのは、たったの7つくらい。どんどん自然の音から離れていく。それは「有限」の世界。しかし、そこからまた素敵なメロディが生まれて、「無限」になっていく。


雑踏も心地良い音楽
JR駅構内を歩く。心地良い。ホッとする。いろいろな音が聞こえる。遠ざかる音、近づく音、ハイヒールの音、皮靴の音、歩きながら腰につけた物の鳴る音。男の話声、女の話声。ホームの方から聞こえてくる風の音。低音も高音も。何百人もが協力して奏でる壮大なアンサンブル。自分も靴を鳴らしてみる。 電車に乗る。低く響く電車の音、振動。バスに乗る。ブルブルと振動が背中に響く。低音が心地よい。立派な音楽だ。


良く響く音
指笛を吹く人には、その人の良く響く音がある。私の場合、中・高音域の「B(シ)」あたりと言われる。自分では、中・低音域のD(レ)あたりと思う。上あごと舌の上側で作られるトンネル空間がD(レ)あたりと共鳴するからだ。私の指笛は「ニ長調楽器」だと思っている。それで、オリジナル曲集では、曲の最底音をA(ラ)、最高音がC「ド」または、D「レ」くらいになるようにしている。


演奏できるオリジナル曲は?
  人は、良く知っていて好きな曲を聞きたいと思う。知っている曲が馴染みやすい。初めて聞いて、すぐに馴染んでくれる曲でないと演奏しにくい。短かく、メロディがシンプルで覚えやすいのがいい。それに、指笛らしいこと。指笛の曲を聞いた後でメロディが頭に何も残っていないと言われたら、その曲は演奏しない。長女の挙式に流せる曲は?と聞いたら藤村みわ子さん編曲の「エリコ」だった。

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