ちょいネタ
先日、ちょっと早めに仕事から帰ると玄関に見知らぬデカイ靴が・・・。
私 「誰か来てるの?」
母 「水道やさんよ。今ね。工賃500円で水道に直接浄水機つけてくれるんだって。ねえ?!水道局から来てるのよねえ?!」
私 「水道局の人が営業にくるわけないぢゃん。\(`o'") 」
このにいちゃんは押し売りだ!と決めつけた私はその場の雰囲気を90度ぐらい変える微妙な発言をする。
業者のにいちゃん 「あ、はい。水道局じゃないですよ。サービスの会社です。」
私 「でも、うち浄水機ついてるからいらないぢゃん!」
母 「浄水機がついてても、関係ないんだってえ。」へ???
母 「今ね、水がキレイか調べてくれてくれるんだって。」
私 「浄水機のフィルター、ずいぶん取り替えてないから汚いかもよ」
水を調べるというので、先に汚れていてもあたり前よ。的発言をしとく。
そうすれば、どうゆう結果が出てもフィルターを取り替えるから…ですむ。
何をどう言われようと、このにいちゃんの魔手にはかからないぞっ。
そんな私の胸のうちを知ってか、知らずか、水道をばらし始めるにいちゃん。
「この水道、水の出方が変じゃありませんか?」
私 「あぁ、変なのよお。」
母 「あら、そうかしら?」って、ブシュっ!とか言って水があっちこっちに
飛び散ってるのに、今までおかしいと思ってなかったのか。あんた…。
にいちゃん 「このフィルターのつけ方の順番が違ってたんですよ。」
とても得意そうな満面の笑み。あくまでも自分はサービス業者だと安心させる手なのかもしれない。
母 「うちは、こういうこと皆、主人がやるから私、わからないのよ。それにあの人、説明書とか読まないで勝手にやっちゃうのよねぇ。」
自分だって、説明書読まないどころか、料理の味見もしないくせに…。
おっ!流れがスムーズになってる。よしよし♪いいぢゃん♪
次の瞬間…。何やらゴソゴソと妖しげな薬品を取り出すにいちゃん。
この薬を入れたら、どんなキレイな水も汚い!って反応示すんぢゃないかとひそかに疑うわたし…。
にいちゃん 「あ、でも、水がキレイならつける必要はないと思いますよ。」と、なぜか前もって言い訳がましいことを何度も言う。
にいちゃんがコップに水を汲んでその薬品を入れる作業をしている間、テーブルの上に置いてあった紙に目をやる。
水道の蛇口の絵。ここに、この簡単な器具をつけるだけ。みたいな。
私 「ねえ、これいくらなの?」
母 「だから、500円でつけてくれるって…。」
この人は、まだこのにいちゃんが何かを売りたがっているという事に気づいていないようだ。(〜_ーメ) ヒクヒク。
私 「それって、工賃が!500円でしょ?!」
にいちゃん 「そうですよ。工賃500円です。」
私 「ぢゃ、これは?この、ここに入れるっていうこれ!」紙を指差し。
にいちゃん 「あ、それは買取じゃなくて、レンタルなんですよ。」
あくまでも工賃500円の話しかしたがらない様子。
私 『レンタルってことは、そのお金がいくらか、かかるんぢゃない?』
今までにこにこ営業スマイルだったにいちゃん、いきなりひきつり笑顔に変身。話す声のトーンも一気にさがり。
にいちゃん 「90円です。。。」
母 「え?お金かかるの?!(°口°;) !!」
私 「1月?ぢゃないよね。」
ますます小さい声になるにいちゃん。大きな体から、消えちゃいそうな声。
にいちゃん 「1日…です。」
母&私 「1日90円ぢゃ、一月いくらよ!高いじゃない!いらない!!」
そこでにいちゃん、薬品を入れたコップの水を見せる。もちろん無色透明。
にいちゃん 「あ、やっぱり大丈夫ですね。いらないと思います。」
なんだか1秒でも早くこの場から去りたいという雰囲気。
にいちゃん 「ほら、水道水のままだと、こんなふうに水が赤くなるんです。」そう言って、そそくさと水を捨て、いきなり話題を水から私達、母子のことに切り替え
にいちゃん 「あの、ご姉妹ですか?え?こちらの方がお姉さん?」
母と私を並べてくらべれば、一発でその違いなんかわかるくせに
母 「さあ、どうかしら♪」あんたも喜ぶなっての…
私 「何言ってんの。こんなの喜ばせてどおすんのよ。」と母を指差す。
にいちゃん、その間にさっさと片付けをすませて、慌てて帰る方向へ。そこで、聞こえるように
私 「だめよ。ちゃんと話し聞かなきゃ!!工賃だけ聞いてもそのものの値段聞かなきゃ意味ないじゃない!」と母を叱る。
にいちゃん 「奥さん、ずいぶん若い頃のお子さんなんじゃ???」
ま・マズイ…。にいちゃん、この時すでにジワッと脇の下に流れるものを感じたのではないかと思われるくらい、目茶目茶逃げ腰。
母 「(にいちゃんの言葉完全無視)そんなこと言ったって…。」
私 「それくらい聞くのあたり前よ。あたしも営業してるからわかるけど、こういう売り方はしないわね!」
にいちゃん 「あ、ぢゃ、どうも。」
私 「蛇口だけ直してもらっちゃって、すいませんねぇ♪」めちゃ愛想よく♪
にいちゃん 「いえ、どうもお邪魔しました…。」
私 「ごくろうさまぁ。」
パタンと玄関を閉めて、しばらく靴音を聞いていると、一つ下の家にピンポンしているではないか…。同じ営業の人間としてはこの切り替えの早さとくじけなさは見習うべきところではあるが…。
にいちゃん 「あの、今、水道の…」なんてことをやっているらしい。
あぁ、これで下のうちの人が「工賃500円」と言う甘い口説き文句に気づかずに、まんまと浄水機をレンタルさせられちまうのかと思うと、これだから年よりは…。と思いつつも、しかし、上手いセリフだなぁ。と感心。
そして、それにあっさりとひっかかる母親…。にいちゃんにしたら、
ちょろいもんよ!と内心ほくほくだったに違いない。
もう1日待てば赤く熟した実が食べられると思っていたところをあっさり烏にでも食われちまったようなもんでしょお。
「私がいなかったら、きっと今頃、口座振替の用紙にでも記入してるわよ!」なんてバカにしたように母に言ってやったりした私。
結構、いぢ悪なヤツなのかもしれない…。
ご丁寧に蛇口を直していただいたので、玄関先まで見送った私&母。
戻るとそこにポツンと工具が忘れられていた。
それほどアセって帰りたかったのか、それとも、ここはダメだと諦め次への道を急いだのか、多分後者のような気がする。逞しいにいちゃんだ。
それにしても、団地ってところは、まずしい大学生のフリをして味噌やらキムチを売りに来る兄ちゃんとか、断ったら罵声を浴びせたり、玄関先にゴミを置いて帰る新聞勧誘とか、へんなセールスに狙われやすいところなんだねぇ。
たまたま日記に書ききれなかっただけです。