| 台湾海峡両岸の「秘密妻」 | ||
| 最近、建築関係の仕事をしている友人が、事業を展開するため中国の蘇州へ行くことになりました。気がかりなのは、妻子を台湾に残して単身赴くこと。「中国大陸にいる台湾人企業家は、皆妾を囲っている」というのは、すでに周知の事実。(妾は、台湾では「小老婆」と呼びますが、中国では「包二女乃」と言い、既婚の男性が正式に結婚できずに非合法に婚姻を結んだ、妻以外の女性のことを指します。俗に「地下妻」とも言います。) 悪友達の間では今、「彼は対岸の遥か向こうで、いったい奥さんに対して“操”を立てることができるんだろうか?」と言うのが、もっぱら茶飲み話の格好の種になっています。 台湾のお妾さんは社会変遷の産物顳と言えば、このところ台湾でも増加の傾向にあります。昔、アメリカ軍が駐台していた頃も同様に、妾と呼ばれる女性がたくさん現れました。その頃は台北に米軍兵相手のクラブやバーが点在し、彼らの憩いの場、交際の場として広く利用されていました。こういった場所では米軍人が台湾人女性と知り合い、親しくなる機会も多かったのですが、彼らの中にはすでに本国に妻のいる者もあり、そうした既婚の米軍人には、部隊の引き上げとともに台湾人のお妾さんと子供を残して本国へ帰ってしまう者が少なくありませんでした。この現象は、一時台湾で大きな社会問題となりました。お妾さんが旦那に逃げられたという失望感と経済的基盤の喪失から自殺を図ったり、その子供が混血児でしかも父親不詳ということで台湾の国籍が取れず、生活・就学・就職全般に渡って不当な扱いを受けたりといった問題が発生したのです。混血の少女の中には、生きてゆくためにしたくない職業に手を染めなければならない者もありました。当時のお妾さんにまつわる話は、聞くも話すもつらいことばかりで、ちょうど米軍がベトナム戦争から撤退する際に起こった社会問題と通じるところがあると思います。 その後、台湾経済は飛躍的に成長し、貧富の差がますます拡大しました。富裕な政界財界人の中には、物質的快楽だけでなく、社会規範を超越した男女関係を求める人も出てきました。妾を囲うことが、社会的ステータスの高さを示す一つのバロメーターになっていったのです。一方、お妾さんの方は、「籠の中のカナリア」よろしく、日の目を見ることのない生活に甘んじるわけですが、愛のためなら「影の身でいいの!」なんていうしおらしく献身的なお妾さんはほんの一握りで、ほとんどは単なる金目当て、ゴージャスな上流社会の生活に浴したいだけの頭の軽いギャルばっかりです。でも、こんな女の子が多いから、よからぬ考えを抱くおじさんが増えるのかもしれません。 国際化の進展と社会環境の変遷に伴い、異国に硲をおく、ということが国内外を奔走して激務に明け暮れるビジネスマンのささやかな慰みになったようです。しかしこれは、台湾人男性に限りません。日本人ビジネスマンの中にも、台湾出張の度に硲と密会する人がいますよね。結局男性が異郷で味わう寂しさというのは、女性にはなかなか理解できないものなのでしょうかねえ…。 大陸の「包二女乃」、重婚罪に問われる可能性も 「大陸では、一ヶ月に数千台湾元も出せば、北京大学出の若くてきれいな妾が囲えるんだぜ。台湾よりずっと安いよな。」というのは今台湾の巷でよく聞かれる男性同士の冗談。これを真に受けた奥様連は、若い妾に旦那をとられては大変とばかりに、千里の道も何のその、定期的にはるばる大陸へ夫を訪ねに行くとか…。大陸でも次第に開放的な社会になりつつある中、「娼婦を笑わず貧乏を笑う」という気風が生まれています。「妾になりた〜い」などと考えている女の子も増える一方で、「包二女乃」が社会風紀を乱していると考える大陸当局も、とうとうこの問題に着手し始めました。(女乃 は一文字です) 現在中国大陸では、「全国婦聯」が後押しする法律 大会常任委員会の審査議事日程に組み込まれることになりました。大陸の法律には姦通罪や家庭妨害罪に当たる規定がありません。そこで全国人民大会は、改正後の新しい婚姻法の中で、重婚罪の名を以って「包二女乃」的行為を罰することができるようにしようとしているのです。 しかし、大陸の法律に重婚を禁止する規定があっても、実際に包二女乃と結婚届を出す者はほとんどいませんし、包二女乃と夫婦の名乗りをあげて公然と一緒に暮らす者もいないでしょう。たとえ子供が生まれても、同居しないのが常であり、従って立証が難しく、「包二女乃」的行為が実際に処罰されるケースはあまり多くありません。 大陸当局は、立証問題を解決するべく、今回婚姻法の改正に乗り出しました。改正後は、以下4つの情況のうちどれか一つに該当しさえすれば、重婚罪と認められることになります。 1.配偶者のある者が、その他の者と結婚式を挙げた場合。 2.配偶者のある者が、その他の者と互いに夫婦を名乗り、一定の住所で共同 生活を営んでいる場合。 3.配偶者のある者が、その他の者と比較的安定した同居関係にあり(半年以上) 、しかも子供をもうけて養育している場合。 4.配偶者のある者が、その他の者と一定の住所に同居し、半年以上共同生活をしている場合。 この法改正に携わっている官僚達は、ある種の危機感を持っています。つまり、包二女乃のような妾を囲う行為は増加の一途をたどっているが、これは法の定める一夫一妻制に対する重大な挑戦である、このような現象は、中国の社会制度や道徳、気風に甚だしく背き、社会習慣を腐敗させ、家庭を崩壊に導き、ひいては刑事犯罪を引き起こし、社会の安定を乱す原因となる、と考えているのです。 また、大陸の全国婦聯が行った世論調査によると、回答者の95%が、何らかの法律を 以って包二女乃や不倫、家庭内暴力などの行為を裁くべきだと考えており、圧倒的多数 の人々が当局の方針に賛成の意を表していることがわかりました。 大陸の新しい婚姻法が晴れて施行されれば、大陸に投資している台湾人企業家の奥様 方も、多少は枕を高くして寝られるというものでしょう。だけど、一方で台湾企業家の大陸への投資意欲を削ぐことにはならないでしょうか?大陸の官僚のお偉方たちも、台湾人妻の蕋方法を学んだ方がいいのかもしれませんね 2000年8月15日 翻訳 安西 田中さんの国際ニュース解説の中国語版ができました。 は専門的見地で切れる記事です。是非読んでください。 http://www.tanakanews.com.tw/ 台北のライヴカメラは開始しています。 http://www.hoops.ne.jp/~taiwan/ 謝怡芬 by Hsieh Yi-Fen 謝謝訂閲、敬請批評與指教・ ご高閲ありがとうございました、ご意見、ご要望をお待ちしています。 ゼブラゾーン(横断歩道)の信号。シマウマのお尻 ![]() |
||
| メールマガジン「謝小姐の台湾日記」を発行しています。 購読してくださいますようお願い申し上げます 無料です。 |
|
メッセージ ボードを開設しました、ご利用くださいますようお願い申し上げます トップページへ/次謝 までのおたより |