宝籤の発行


 

  復活するか宝籤ブーム 1999年12月5日

 
12月1日より台湾銀行から公益インスタント宝くじの発行が始まりました。宝くじはカナダOGT社が特別にオーストラリアで印刷し、シドニーから2度の飛行機便に分け、K2自動小銃で武装したガードマンによって秘密裏に運ばれました。

台湾では宝籤は高い人気があります、中国では2千年以上前からあると言われております。
台湾銀行第一日目の発売数は1060万枚に及びました。金額は1枚100元(330日円)です。街頭では人々が宝くじを買い、塗料を剥がして番号を見る姿があちこちで見られました。販売を委託された銀行の役員も窓口で買い求めます。銀行を見張っているガードマも例外ではありません、役員の後ろに並び籤を買います。

世界最高の還元率。

1組が300万枚で毎月10組が発行される予定です。最高賞金は200万元、最低は100元です、さらにボーナスチャンスがあり毎月の最終日の午後6時30分よりテレビ公開で番号の抽選があります。ダブルチャンスというわけです。あと1ヶ月後の楽しみが残っています。この公益宝くじは65%が還元され世界最高水準であると言われています。日本では45%のようです。
台湾 日本
当籤% 64.93 45.6
収益金% 20 39.8
手数料% 8 7.5
他% 7.07 7.1
年間発売 1090億 8500億
国民一人 4954円 7083円


データ−で見る限りでは日本の方が宝籤を買っています。物価指数等の比較ができないので単純な比較はきません。末尾の物価一覧表をみてください。日本の宝籤協会のWEBを参考にして比較しました、表の生活品だけでみれば台湾は日本の約1/3の物価のようです。一般には台湾の物価は日本の2/3と言われています。(日本より高い車、輸入食品ものもあります。)
当籤金額は64.93%と世界最高の還元率です、一方20%は収益金として利用されます。日本は当籤還元率が低く、収益金が高く、台湾はその逆です。

国民年金等に使われる収益金。

今回の収益金中45%が国民年金基金として、また保留が1%、45%が災害救助資金にあてられます。公益金の第一回から3回までの7.2億元は特例として921地震後の対策として今回不足を痛感した、道路が不通となり陸の孤島となった地域への物資補給の為に使うヘリコプター購入などの災害復旧設備費用に宛てられます。
4回目以後は収益金の50%が地方公共の財源とし、45%が国民年金に5%が国民保険に利用に宛てられます。地方公共の15%は精励指定都市に、85%はその他の市や県に人口比例で分配されます。

ハンディキャップの方の独占販売

さて、宝くじは今回1万7949人のディラーにより売られました、銀行を除くと2000万枚が売られました。売りさばき金額は一枚あたり8元はいります。一人1回500枚が限界です。ディラーの申請資格は身体障害者、貧しい家庭、及び山岳少数民族の方に限られました。このような制度は以前からあります。

ディラーの指摘によれば、宝籤には番号が表面になく、強盗等が持ち去ったときの証拠にならないと不満の声が出ております。第一日にある強盗が164枚を身体障害者より奪い去りました。偶然警官が取り押さえましたが。もし現行犯でない場合はその宝籤がディラーのものであるとの証拠がないためにディラーに回収された宝籤が戻らないのではないかと心配しています。番号があれば券を預かった時に控えておけるので安全だとの指摘です。

復活する宝籤ブーム?

1986年までは愛国奨券という政府発行の宝籤がありました、これを利用して民間では「大家楽、六号彩」となる賭博が熱狂的に盛んになりました、あたり番号は政府発行の宝籤番号なのですが、人々は民間の胴元に掛け金を払い込みます。配当金額は政府より多く、あたる率は高いので当時は爆発的な人気となりました。胴元は地方議員、お医者さん(信用がある)大きなレストラン(人が集まる)、当然黒社会(暴力団)などさまざまでした。
政府宝籤を発表する数時間前は市内、市外電話はすべて話中で、(今度は何番があたるらしいと情報を交換しあい、廟にお伺いに参拝したり、統計方程式をもってあたりを判断する電脳軟体(PCソフト)なる物も発売されました。人々は情報を得ると直ちに電話にて注文をするのです。)交換機はオヴァーワークでストップ煙がでます。この時間台湾は麻痺しました。また掛け金の支払いのトラブルでの殺傷さわぎ、掛け金を都合するために借金をするなどの社会問題が多く発生しました。政府は民間賭博を禁じる為に愛国奨券の発売をストップしたのです。晴天の霹靂は販売者に訪れました。独占的に販売を許されていた身体障害者や少数民族の人々は収入がなくなり社会悲劇を生んだのです。

一方愛国奨券が中止されてから民間では香港の宝籤の番号による民間賭博が発生するなどしておりました。香港の宝籤抽選現場を宇宙中継などしておりました。台湾政府が禁止しても材料はいくらでもあります。

今回、賭博はいけないという政府の方針を変更したのは、政府が税金を増税すると政府への不満が高まる、しかし宝籤ならば賭け事好きの台湾の人々は文句を言わないというのが定説です。

領収書にもある宝籤

台湾には統一発票というレシートがあります、営業税(消費税5%)が商品代金に加算されます。この領収書にはすべて番号が入っています。この番号は2ヶ月に1度当籤番号をきめて1番の人には200万元の賞金が配られています。
店の人、消費者も今までより5%上乗せして払うのはいやです、ですから領収書はいらないということになりますが。そこで政府は名案を考え出しました。「領収書を宝籤にしてしまおう、庶民は宝籤を買う気持ちになり5%なんか簡単に払うに違いない、宝籤の発行を止めてしまえば、みな宝籤ほしさに領収書を店の主人に発行してくれるよう要求するに違いない。いまはやりの宝籤ブームの流れを消費税宝籤に乗り変えさせよう。」というわけでした、実際人々は宝籤領収書を認め消費税の導入はあっさり方がついたのです。

今後への展開

どのようになるかは分かりません。とりあえず第一回は3日で売り切れてしまったと言う話です。もちろん、2日目には偽造も出てきました。宝籤の個別番号は塗料の下にあり、あたり番号は銀行などに知らされていたのです。銀行に交換を持ち込んだ男は拾ったものだと主張しています。

政府への要望

財源を得るために宝籤を発行し成功した政府に対して、是を機に賭博を自由にしろとの声もあがっています。この声は政府の頭の痛いところです。

私の宝籤

私の周りでもみなが買いました。小さな楽しみとして次回をみな期待しています。でも悪影響がでてこなければ良いと思います。
WEBに私の宝籤の図面を掲載しました。100元のあたりです。1枚買いました。100元もどります。でも今交換しないで月末の抽選まで待ちます。ダブルチャンスにあたるかもしれません、私は運がよいのですから。

日本 台湾
宝籤 500 330
動物園 500 150
電車最低 130 36
ビール 330 81
郵便葉書 50 2.5
理髪 3000 807
タクシー基本 650 225
コーヒー 412 258

日本の物価は日本宝籤協会の資料による。
台湾の物価は怡芬の調査(12月3日為替レートにて日本円換算)

日本宝籤協会のページ

台湾銀行 宝籤のページ


1999年12月5日


謝謝訂閲、敬請批評與指教・
ご高閲ありがとうございました、ご意見、ご要望をお待ちしています。

謝怡芬


右側の塗料を剥がす


3つ同じ数字がそろうとあたり
100が3つあるので100元のあたり。


住所、氏名、身分証明番号を書き銀行に持ってゆく

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謝 までのおたより