|
英断の救済行為
東京都知事石原慎太郎氏は李総統の地震お見舞い返礼として台湾に来てくれるようと強い
誘いに応じお見えになりました。 地震の後、最初に日本の救援隊の方が最初にきました。私たちは犬や、最新の機器をもっ
て駆けつけてくれた日本の救援隊の方を見て頼もしく思い、また感激したものです、現場
で取材していても合理性を強く感じました。日本時代を過ごした年配の方は涙をだして感
謝しました。若い人々はTVで見る最新機器、救助道具に感心しました。
921地震では真っ先に東京都の消防救難部隊が到着しました。救援先台湾の了承確認も
取れる以前に独自で救援を決めたのです。日本はトルコの地震の時も直ちに出動したので
すからあたりまえのことかもしれません、しかし簡単なことではないのです。
実は中華民国(以下台湾)と日本は国交がありません。国交がないので、大使館がありま
せん。協定、政府間の連絡がありません。国交がないという事はとても難しいさまざまな
事があります。公式に、日本の役人は台湾にこられません、台湾の政府高官も日本へは行
けません。以前、李総統がアメリカに行くとき、日本に立ち寄りたいと希望を出したとき、
日本政府は訪問許可を出しませんでした。国交がないからです。
そのような関係であれば、都庁の職員が救援活動をもって台湾にくることは常の状態では
かなわないことかもしれません。政治的問題に発展する可能性があると慎重な都知事なら
ば躊躇したりするでしょう。石原慎太郎氏の英断というべき業績であると思います。あり
がたく思います。
台湾と日本が国交を断絶してから(以前は台湾と日本は国交があり、日本と中国は国交が
ありませんでしたが、田中角栄氏が中国と国交を結んだので、中国側の要望もあり台湾と
日本の国交は断然しました。)国交が途絶えてから石原都知事が最初の公式な訪問であると
言われています。(このあたりは複雑なので次の機会に説明します。)
中国は地震の後、各国に台湾に救済を派遣するときには北京政府の許可を求めるよう通達
を出しました。ロシア救援機が飛行機で台湾に向かうところ、中国政府は許可のないロシ
ア救援機の中国領土通過を認めませんでしたので、ロシアの飛行機は中国を迂回して台湾
に来たのでした。
このように人道的な行為と別に政治というものが存在します。
台湾で伝わっているところによれば、石原氏都知事の訪台は中国の強い抗議に発展したの
でした。駐日中国大使は外務省に赴き正式に抗議したそうです。また、中国のメディアは石原氏に対して、石原氏は尖閣列島(台湾では釣魚台といいます。
尖閣列島より優しいのでこの名前は良いと思いませんか、実際にこの島は優雅な魚つりの台の
ようです。)は日本の領土であり、南京問題への謝罪は必要ないと言っている極右翼である
と報じます。
人道的な援助と訪問が政治的な問題へと発展するのです。李総統と石原氏はかねてから親交があるそうです。今回石原氏は訪台にあたり「もっとも
尊敬する政治家の一人である・」とのべました。
台湾の各党はそれぞれの政治路線からそれぞれの姿勢をしめしました。
民進党は、冷静に交流を歓迎している態度をとっています。
石原氏が台湾災害区を視察した、両国間は政治的相互理解が欠乏しているなか、いっ
そう理解が深まればよい。また民族的運動を(釣魚問題なんか)超えて素直に救済援助に
感謝の意を表そうと述べました。
新党の批判 新党は激烈に批判しました。石原氏は中国人を支那と言ったり、(シナとは大変失礼な
野蛮な言い方です。)南京大虐殺はない、尖閣列島は日本の領土である、慰安婦問題に反省
を示さない、このような石原氏の訪問は屈辱であり、中国と台湾の緊張を高めると憤慨し
ています。
台北市長 馬英九氏
11月14日、石原氏の歓迎茶会で石原氏と面会しました。双方都市に芸術家を交換交流させよ
うときまり。馬氏は汚染問題でも協力してほしいと石原氏に要請し、政治問題には触れま
せんでした。馬英九台北市長は学生時代民族主義者として有名で、「保衛釣魚台運動」にかかわる論文が
あります。(簡単に保釣運動と呼んでます)がありその中で釣魚島は台湾の領土であるとい
うとを基調とした民族主義を強く主張しています。馬市長は石原氏との会見の前記者会団
のインタヴューに答え、自分の主張はあくまで日本の尖閣列島の独占や、慰安婦問題は一
貫不変である。但し石原氏とは国際的礼儀をもって自分は我が国の首都の市長として隣接
する国家の首府の長を歓迎する所存であると述べました。
馬市長と同じ考えをもった民族主義の人々約30人が、尖閣列島は台湾領土であると主
張する看板を掲げて、馬台北市長と会見している最中に抗議行動をおこしました。
北京は激烈に反対しています。
「石原慎太郎氏の訪台は、日本と台湾の交流を一層深め、また、台湾が国家であると中国
を反対する行為であり、中国は絶え間ない抗議をする。」と述べています。また「北京と東
京が20年来の姉妹都市で20周年にあたる行事を取りやめようと考えている」と述べま
した。また「石原氏の訪問は内政干渉である。」中国政府は台湾と日本の接近に警戒を深め
ているようです。また中国外務省は「李総統が2国論を唱えて、両岸(台湾と中国)が緊
張と警戒するなか、中国の統一を妨害する悪影響である。李総統との会談で石原氏が台湾
を国家として呼称したことは粗暴極まりない中国内政干渉である。」と述べたのです。小渕
首相が石原氏に激励した事を日本は北京に敵対する可能性があるとして危惧しているよう
です。
日本政府は石原氏は日本政府を代表する立場ではないと声名
日本の外務省は、「東京と北京の姉妹都市協定の検討は都市間の交流であり、外交とは無関
係。双方の交流関係ができればよい。」と台北と東京の姉妹関係に肯定の意見を述べたと台
北では報道されています。 日本の中国駐在大使は「石原氏の台湾訪問は地方の交流であり、東京都知事は国を代表
しないと。」日本政府の見解を述べました。また、官房長官青木幹雄氏は中国の抗議に対して、「石原氏の台湾が国家であるとの発言は
氏の個人的見解であり、日本は中国の主張する台湾は中国領土でひとつであるとの了解に
変わりはない」と述べたといわれています。
内外には不満に思う人々が多い。
日本からの救援隊、石原氏の台湾訪問は台湾にとって隣国日本の頼もしさを深く感じる行
為でありました。しかし現在政治的に素直に喜べない内外の人々が多い状況です。慈善の
地震救済が政治的に問題に発展するのは、台湾と中国間は未だに消えない争いがあること
をご理解ください。台湾の事をどうかご理解ください。
それでもありがとう
救援隊の方々大変ありがとうございました。石原都知事訪台ありがとうございました。
1999年11月23日
謝謝訂閲、敬請批評與指教・
ご高閲ありがとうございました、ご意見、ご要望をお待ちしています。
謝怡芬
|
|
|
|