19.キノコは野菜であっても植物ではない
 リンネが提唱した生物分類学では、動物と植物の2界でした。
その識別方法は、動物は「動き、食べる」が、植物は「動かず、食べない」というものでした。しかし、その後、顕微鏡や電子顕微鏡の発明により、動くとか動かないという動作では区別できない「生物」が発見されました。原生生物やバクテリア、きのこ、カビ、藻類などです。
これらを植物にするのか動物にするのか、長い間、結論が出されませんでした。しかし、現在では5つの世界に分類する「5界説」が最も有力な説となっています。提唱したのはカーネル大学のホイテッカー教授です。(1980年没)。
動物界、植物界は誰でもわかります。これに菌界、原生生物界、そしてモネラ界が加わりました。
原生生物界にはミドリムシや昆布が含まれます。菌界は、カビやきのこが含まれます。きのこは植物としてではなく、菌類として分類されました。そして、初耳のモネラ界です。バクテリアで形成される界です。バクテリアは病原菌にもなりますが、お酒や味噌を作ってくれたり、ストレプトマイシンなどの抗生物質をも生成してくれます。彼らこそがおそらく最初の生命だといわれています。
 動く、動かないという分類方法から生命の栄養摂取の方法で目を付けたホイテッカーの5界説ですが、その後の研究でさらに8界に分けてはという説も現れています。生物の進化とともに、生物分類学も進化しているようです。
 
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