16.藻類が地球を救う
 今夏の猛暑はかなりのものでした。ヒートアイランド現象が原因といわれていますが、その背景には地球温暖化の影響があるに違いません。
 地球の温度は、太陽熱エネルギーと宇宙に出ていく熱のバランスで決まります。これまでは、自然の仕組みのおかげで出と入の微妙なバランスを保っていました。しかし、人類が化石エネルギーを大量に消費、利用した結果、二酸化炭素やメタンガス、そして化学物質フロンなどが地球を覆い、宇宙に熱が逃げにくくなってしまいました。いわゆる「温室効果ガス」です。その影響は明らかで、やがて人類だけでなく地球上のあらゆる生物の生存に壊滅的な打撃を与えます。

 ですから、世界的にも問題となって、二酸化炭素の排出基準の抑制が論議されています。僕が棲んでいる日本が排出する二酸 化炭素の排出量はアフリカや南米大陸の全体量より多いのですから、当然といえば当然です。

 そこで、最近、日本でも研究されているのが微細藻類によって二酸 化炭素を吸収、定着させてしまおうというものです。生命育成の源となった藻類。その藻類がまたもや地球上の生物を救ってくれるかも知れません。最も効率的に光合成反応を行い、増殖能力が高いとされる藻類に期待するところ大です。でも、まだ、その培養にコストがかかるため若干の問題が残されています。
 科学者・ラブロックらが使い始めた「ガイア」、ギリシャ神話の大地の女神の名前ですが、この「生きた地球」を守るためにも今後の研究の成果が待たれます。
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