14.ミクロの世界が人類の未来を握っている
 最近、人間のDNAの解読が脚光を浴びています。遺伝子構造の解読作業はまさにミクロの世界です。細胞だけでも肉眼でみることが出来ないほど小さいのに、その細胞の核の中に記録されている遺伝子は電子顕微鏡のお世話にならなくてなりません。
 そして、同じく、インターネットの爆発的普及が人間社会の仕組みをも変えています。この世界もまたミクロの世界です。一昔まえまではサツマイモのような大きさだった真空管がトランジスタになり、そして大集積回路へと発展しました。数センチ四方の大きさのなかにトランジスタが800万個も埋め込まれています。現在のIT革命を支えているのもミクロの技術です。

 さらに、最近、アメリカでICBM迎撃ミサイル実験の失敗があり話題になりました。核兵器も原子核というとてつもない超ミクロの世界です。核と核が融合する際、とてつもないエネルギーを放出します、そう原子爆弾です。この、核抑止力によって人類はかろうじて生命を保っているのです。原爆、水爆、中性子爆弾と人類だけでなく地球上のほとんどの生物を破壊させてしまう「武器」を持っているのが人類です。

 そして、忘れてはならないのは、微生物の世界、細菌やバクテリアの生物です。未知の細菌が人類を滅ぼす可能性がないわけではありません。また、逆に、人類が生んだ最大のゴミ、プラスチックや塩化ビニールなどを分解するバクテリアも発見されています。

 生物を含め、無機物も全ては電子顕微鏡でも見ることができない、原子や中性子で構成されているのですから、当たり前といえば当たり前ですが。21世紀はまさに「ミクロの世紀」であり、ミクロの世界が地球上の生物の行方の鍵を握っていると言ってもいいでしょう。
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