11.アルプスの少女ハイジの憂い
「植物からの警告」(岩槻邦男著)に、アルプスの少女ハイジが遊び自然の宝庫のように言われているアルプスの草原は、人類が自然を破壊してきた結果だとあり、少なからず衝撃を受けました。

 有史以来、食肉や乳製品を得るために放牧を繰り返し、本来植生していた草が食べ尽くされ、その代わりにお花畑になってしまったというわけです。そういえば、イギリスやニュージーランドを車でまわった時に、その、緑の草原に何となく人工的な不自然さを感じたことが思い出されます。

 人類の祖先が森から平野に出て、狩猟生活から定住するとともに農耕生活を始めたころから、自然破壊の歴史は始まりました。
 ですから、人類の人口が増大する限り、自然破壊はなくならないわけですし、人類生存のためには、自然破壊イコール悪だとだけは言い切れない面もあります。
 問題は自然破壊の程度にあると思っています。

 人類を含めたあらゆる生物が共存できる地球環境づくりが今、求められ、その鍵を握っているのがホモ・サピエンスだということを、今を生きる全ての人々が認識してほしいものです。
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