10.二十万分の三
 最近、都心のカラスが人間を襲うニュースが話題になりました。大都会が吐き出す大いなる無駄、残飯がカラスを傍若無人にさせたのです。

 しかし、人類の食料危機はもうそこまで来ています。21世紀は、人類の増加に対し、食糧の増産能力が追いつかないことが科学的に想定できるからです。FAO(国際食糧農業機関)も盛んに警告を発してはいるのですが・・・。

 ところで、人類を支えている食糧は主として穀物で、しかもたった3種類です。それは、何だかわかりますか。植物だけで20数万種もあるのに。
 答えは、イネ、コムギ、トウモロコシです。これだけで全食糧の三分の二が賄われているのです。これに、ジャガイモ、オオムギ、トウキビなどが続きます。

 60億の人口が21世紀後半には100億に達しようとしています。そして、地球全体の砂漠化と農地の疲弊が進むなかで、一歩一歩、確実に地球飢餓時代が迫っています。食べ物を粗末にしてはいけない。お米一粒にもお百姓さんの八十八もの手がかかっているんだという、親の教えの重たさを改めて噛みしめる思いです。カラスが人間を襲っているニュースが流れているうちが、まだ平和なんだと思っています。

 我々の子供や孫たちの時代を想像すると、心配でいてもたってもいられなくなるのは、心配性のせいだけでしょうか。

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