8.海藻と海草
 海藻と言えば、昆布とワカメが代表です。その色から、緑藻類、褐藻類、紅藻類に大別されます。ただ、厳密には色だけで判断できないこともあります。日本には1600種もの海藻があるとのことですから、海藻を見分けるのは難しくて当たり前でしょうか。

 で、海草(うみくさと読む)と海藻の違いを覚えておきましょう。海藻は隠花植物で花が咲かず、繁殖が胞子によります。これに対し、海草は顕花植物で、陸上の植物と同じく花が咲き、花粉によって繁殖します。海草の代表はアマモです。

 根茎部分をかじると甘いことから名付けられたという海中植物ですが、「竜宮の乙姫の元結の切り外し」という、植物で最も長い名前を持つことでも知られています。
 アマモは一旦は陸上生活をして、その後、進化の過程で海に戻ったとされています。そこで、現時点では安住の地を見つけたということでしょう。

 人間も、短い人生の中で自分の置かれている境遇や立場に不満を持つことも少なくありませんが、本人が気がつかなでいるだけで、案外、住みやすい場所・地位に落ち着いているということが多いものです。本当に耐えきれなくなったら、新たな住処を求めて移動しているはずですから。それが生物の生物たる所以なんでしょう。
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