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| 5.コバルトブルーと清水に魚棲まず | ||||||
| 夏を迎えて、旅行社のパンフレットにはコバルトブルーの美しい海が写っています。また、スクーバダイビングの流行によって、綺麗に澄んだ南の海がもてはやされています。 この綺麗に澄んだということは何を意味するのでしょうか。透明度が高いということは、とりもなおさず海が汚れていないということですが、同時に植物プランクトンも少ないということです。 「垂直混合」という言葉があります。海水の浅いところと深いところの水が対流する動きのことです。寒い地方では、表面の海水が冷えて下にさがり、下の海水が上昇します。これによって植物プランクトンの栄養となる「栄養塩」が補給され植物プランクトンが増え、そして動物プランクトンと魚が集まってくるわけです。 ところが、南海の熱い地方では、この垂直混合が起きません。だから、プランクトンが少なく、透明度が高いわけです。生物学上は、熱帯地方の海は「海の砂漠」とよばれて、生態系の貧弱な海を指しています。中国の諺に「清水に魚棲まず」というではありませんか。澄んだ海の持つ一面を知っておいても損はありません。 (海のプランクトン らくだ出版刊 会沢安志 参照) |
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