2.魚の性転換と女性党首
 熱帯系の魚でホンソメワケベラという魚がいます。「海の掃除屋さん」という異名を持ち、他の魚たちの体やエラに付着した微生物を食べて取ってあげるという習性があります。
 そのホンソメワケベラは、縄張りをもっていて数匹の雌を従えています。その雄がなにかの事情でいなくなると、なんと雌のなかの一匹が雄に性転換するのです。

 他にも性転換する魚としては、珊瑚礁に棲むクマノミが有名です。クマノミの場合は雄が雌に性転換するので、同じ脊椎動物の人間でもよくいますね。

 しかし、人間でも雌が雄に性転換するというのは、あまり聞いたことがありません。ホンソメワケベラは集団のテリトリーを守るために、最も強そうな雌が雄に性転換してその集団のボスになるのですが、人間の社会では政党の女性党首が、この生態に似ていませんか。

 政党という集団を守るために、その中で最も強い雌が雄のようになり、つまり、「疑似性転換」をして、そのテリトリーを守っていくというわけです。

(渚の生物 海鳴社刊 桑村哲生氏 ホンソメワケベラ 参照)
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