蒲原鉄道 ('93年8月9日乗車)

 蒲原鉄道がどこにあるのか?よく静岡県にあると思われがちだが、実際は新潟県の五泉から村松までの路線である。超ミニ路線で、途中は今泉という駅しかない。私はこの鉄道に以前から興味があり是非完乗してみたいと思っていたが、その機会がなかなか得られず、やっと今年の夏に乗ることができた。自宅(埼玉県岩槻市)をでて青春18切符を使って五泉までいく。当日は台風が日本に近かずいていたために天気が悪い。五泉駅の駅前にある食堂で昼食を済ませた後、15分ほどのところに郵便局があると聞いたので、恒例の旅行貯金をしに向かった。貯金をすませた後、いよいよ蒲鉄(以下、蒲鉄とする)に乗る。蒲鉄の五泉駅は、JRの駅とは独立しており新津寄りにある。すでに、乗客が待合室に入っていた。券売機があったので、村松までの乗車券を買ったが、窓口で記念にする硬券入場券も買った。横をみると、使用済みの硬券切符を1セット2000円で売っていた(値段が高額なので、買うのはやめたが)。ホームに入ってみると、すでに黄色と茶色のツートン・カラーの電車が入っていた。やはり年代物で、床は木造だ。列車は、郡山方面から来るJR磐越西線の列車の乗客を待って発車した。磐越西線とはすぐにはなれ、田圃の中を走っていく。進行方向右側には道路が平行に連なっている。村松までの駅は今泉だけしかなく、たしかある雑誌で見たが、その中には何もない無人駅と書いてあった。実際、今泉に着くと、道路に面した無人駅で、ホームにはなんとバス停まである。そこを過ぎると再び田圃の中を走行する。やがて民家が多くなり、蒲鉄の車庫が見えてくると、終点村松に到着した。数年前までこの先は、JR信越本線の加茂まで開通していたが、廃止されてしまった。改札をでて出札口へ向かい、そこで硬券入場券といまは廃止されてしまったが狭口駅の入場券を買った。折り返しの電車はすぐに発車するが、そんなに急いでるわけでもないことと磐越西線の接続が一時間以上なかったので、村松の町中を歩くことにした。といっても、当日は月曜日で町内の郷土資料館が休館でどこへも行くところがない。そのうえ、雨が相変わらず降っている。そこで、旅行貯金をするために、郵便局を探す。幸い、駅の近くに郵便局があったので、旅行貯金と風景印の押印を頼んだ。風景印は大きな郵便局に行けばどこでも備えてあり、そこにはその土地にあった絵柄が描かれている。これは旅行貯金とともに旅の記念になる。さて郵便局をでて時間を見ると、まだ時間が十分ある。当初はバスで加茂へ抜けようかと考えたが、それは金がかかってしまう。仕方がないので、駅の待合室で待つことにした。待つこと40分。結構退屈なものだ。帰りの電車は来たときと同じだった。5、6名の乗客を乗せて、五泉へ出発した。五泉では、始発の新潟行きに乗る乗客がたくさん待っており、夏休みと言うこともあって、中、高校生が多かった。

(終わり)