あなた

 

いつも一緒だったね。

あなたは私の時計で動いていたね。

どんなときも一生懸命で、私の前では強がって見せてたね。

「きみを守る」 その一言がどんなに嬉しかったことか、

でもちょっと頼りなげで、情けない時もあるけれどその気持ちだけで十分よ。

ある日、都会の街路樹で他の女の子と一緒に歩いていた時、私の知らない

あなたのもう一つの顔を見てショックだった。

涙がぽろぽろと、零れ落ちてきて電話BOXに入って大泣きしていたら、

泣き声をかき消すかのようにどしゃ降りの雨が降ってきたの。

いつも傍にいるあなたは、もうここにはいない。

雨の空だけが私の心を見透かしているようだった。