暗の刃

 

 

好きな色は赤
奴は笑ってそう言った

 

冷ややかな奴のイメージは蒼
もしくは白銀
だから俺には
その言葉はひどく不思議に聞こえた

俺は燃えさかる炎を思い描き
奴は・・・・・・

奴が描いたのは、血
滴り落ちる真紅の血

 

白刃を流れ落ちる一筋の血
それは奴が欲しがっていたもの
好きだといった鮮やかな赤

・・・俺は流れ出す体液を感じながら
目の前で冷笑を浮かべる奴を見ていた

手に握られた赤いナイフ
それは俺の命を吸い尽くす

意識が闇に呑まれる寸前
奴の笑い声を聞いた

 

 

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