PROMISE2
「すぐに戻ってくるよ」
それが最後の約束
「戦争」が「死」と直結するものだと知ったのは、
まだ10歳にもならない頃だった。
宇宙にでた父が帰ってこないとわかったあの日。
交わした約束は言葉だけを残したまま
遠くに置き去りにされた。
「また一緒に飛ぼうぜ」
無邪気な声で語られる「約束」
破られるなんて思ってもないようだった。
返事は返さなかった。
あいつは不満そうだったけれど。
それだけはできなかった。
約束なんかしない。
破られる痛みを知っているから。
破ることの怖さを憶えてしまったから。
いつかその日がきたら、
きっと後悔してしまうから。