W杯 決勝トーナメント 4日目 韓国8強進出

作成:2002年6月18日

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アジア勢力のベスト8は66年大会の北朝鮮の1回だけ。それに続く快挙はさすがに無理だろうと思っていたが、勢いというのは恐ろしいほどパワーを発揮させるものだと感じた。

韓国 Korea Republic 2-1(延長) Italy イタリア

「執念のゴール」

立ち上がりは両チームともに得点を狙う姿勢があり、面白かった。前半早々にイタリアはコーナーキックの際に韓国選手を倒してPK。これぞホームアドバンテージと思いきや、安のPKをGKブフォンがナイスセーブ。キックは悪くなかった。逆にイタリアはトッティのコーナーキックをビエリがユニフォームを掴まれながらもドンピシャのヘディングで先制点。セットプレーが明暗を分けた。リードしてからはイタリアのペース。韓国はボールは持てるかなかなかシュートまでいけない。何度か安がフリーでシュートしたが、GKにキャッチされるか、ゴールの外のどちらか。PKを止められてから彼には疫病神がついてしまったようだ。

後半に入って、先に動いたのはイタリアのトラッパトーニ監督。後半15分にデルピエロを下げて、ガットゥーゾを投入。カテナチオを強固にする作戦。それならということで、韓国のヒディング監督は攻撃的な選手を立て続けに3人投入。前代未聞の4トップ、5トップになった。韓国がボールを支配する時間が多くなり、観客の応援もヒートアップ。韓国が支配する中でも、イタリアも効果的な速攻をしかける。お互いの持ち味を出ていた。そういう状況で残り5分を切って、このままイタリア逃げ切りかと思った時間帯にとうとう韓国が追い付いた。きれいなパスが通ったのではなく、相手DFが触ったあとのこぼれ球がソルの前にこぼれた。それを押し込んで同点。得てして点が入るときはこういうものだ。観客、いや国民の執念のゴールに思えた。

延長に入っても試合の状況は変わらず。韓国が圧倒的にボールを支配。そして問題の延長前半13分。トッティがペナルティエリアをドリブルでつっかけて転んだ。一瞬PKかと思いきや、審判はトッティのシュミレーションをとった。既に1枚イエローカードをもらってトッティはこれで退場。デルピエロが退いているイタリアは万事窮す。

延長後半に入っても、韓国はボールを支配するが、イタリアは右サイドからガットゥーゾ、ディリービオで攻撃し、なんとかビエリに合わせる。決定的なチャンス後半5分前後に一人少ないイタリアに続けて訪れたが、ゴールには至らず。延長後半も半分を経過したころにはPK戦かと思っていたら、左サイドからアーリークロスがイタリアのゴール前に。それまで疫病神がついていた安がヘッドですらして、GKブフォンの横を抜けてゴールデンゴール。すごい試合に決着をつけた。ネスタとカンナバーロが出れなかったイタリアDF陣だが、この試合においては追加点が取れなかったことが全て。トラパットーニ監督の采配も裏目に出てしまった。この試合も一人交代を残したまま終わった。インザーギを入れて、相手DFの裏を取るようなプレーは出来なかったものか?トッティが退場した後は攻め手がなくなった。責任を追求すれば監督よりもトッティの退場が一番だが、ポルトガルのように自滅するような試合にならなかったのは優勝経験国の強みだろう。

私の一押しのイタリアが負けたのは残念だが、今日の試合では韓国が勝者に相応しい。何より感心するのは韓国の運動量。それにヒディング監督の押せ押せ采配は韓国チームに見事にフィットしていた。守りに入らず、試合を決めようと監督、選手が一体になった結果だと感じた。軍国主義のトルシエとは雲泥の差。羨ましい限りだ。観客の後押しが無くとも、韓国はベスト8の資格を持つチームだと思った。日本との一勝の差は非常に大きな差だ。一年前の韓国はひどかったが、今の韓国は完全に日本を上回ってしまった。決定的な差をつけられたものだ。ヒディング監督は名将だ。そして韓国のサッカー協会も賞賛に値する。次のスペイン戦も厳しい試合になるが、頑張ってもらいたいと思う。

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