◆ キスカ撤退作戦時の特設装備


 アリューシャン列島の1島であるキスカ島からの撤退作戦は、
米軍の侵攻直前の昭和18年7月末に、同島に配備されていた
陸海軍合計5千名以上を、深い海霧に隠れた軽巡洋艦3隻、駆
逐艦11隻からなる艦隊で一気に救出すると言うものであった。

 この作戦は、「霧の発生に関する天候予察」と「指揮官の決
断」そして「運 (^^;;;」とが問われる物であったが、木村昌福
第1水雷戦隊司令官の指揮の下、海上封鎖を行っていた米軍の
目を盗み、見事に達成された。
 隣島であるアッツ島が全員玉砕の結果に終わったのに比し、
また、当時米軍はレーダーを使用していたことも併せ、「奇跡
の作戦」と言われる。

 この作戦に参加した艦艇には、いくつかの特設装備がなされ
ていた。
 そのうち、大がかりな物が、「軽巡洋艦の後甲板への陸軍7
センチ野戦高射砲の装備」、そして、「駆逐艦艦尾の大発搭載」
である。
(他には、上甲板への仮設トイレの設置や、逆探の装備が行わ
 れている。)

 ここでは、第1水雷戦隊の戦闘詳報から、

    
軽巡洋艦「阿武隈」の陸軍高射砲装備要領

             と

    
駆逐艦「響」の大発搭載要領

を紹介する。


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