◆ 訓練支援艦「てんりゅう」進水


 訓練支援艦「てんりゅう」の進水式が去る平成11年4月14日に行われました。
その際に撮影した映像です。

訓練支援艦「てんりゅう」
  基準排水量 2,400 t
  全長    106.0 m
  幅      16.5 m
  喫水     4.0 m
  主機 ディーゼル4基2軸
  出力   12,800 馬力
  速力     22 kt

 高速標的機(訓練射撃に用いるラジコンジェット機)を、揺れる船上から誘導する
という能力を持つ訓練支援艦は、世界の海軍のなかでも海上自衛隊のみがもつ特異な
艦種です。「あづま」「くろべ」の2隻が在籍していましたが、先般「あづま」が退
役し、「てんりゅう」は、この代艦となります。平成12年3月、完成・就役の予定。

 水線下後部。

 スクリューは5翼固定ピッチ。
逆回転の可能なディーゼル推進
なので、可変ピッチではありません。

 軸受部に見える金属(左側のロー
プが見えなくなるあたりが顕著)は、
「防蝕亜鉛」といい、イオン化傾向の
大きい、この亜鉛が先に溶けること
で船体各部の金属露出部の電食を
防いでいます。

 舵は、この時点では装備されてい
ません。

 船体中部。

 ヒレのようなものは、ビルジキール
といって、フネのローリング(横揺れ)
を防ぐためのものです。

 よく、キール(竜骨)と間違える人が
いますが、異なるものです。

 水線下前部。

 左側の丸い穴は、バウスラスター
と言って、艦が岸壁に横付けする作
業を簡単にする(タグボートの替わり
をする)装置です。
 中には、電動式のプロペラが入っ
ていて、この画像でもかすかに見え
ています。

 右側の台は、進水用の仮設物。

 進水が始まりました。

 艦尾側から入っていきます。

 艦尾部分の遠景に、修理中の
「ゆうしお」級潜水艦の姿が見え
ています。

 船体は滑っていきます。

 艦首水線のちょっと上、白い棒状
の仮設物が前方に付きだし、その
先端部に、上から白い紐につるさ
れたものが降りています。
 これは、命名の時に割られるシャ
ンパンの瓶です。

 完全に海面に浮いています。

 この時点で、ほぼ、成功です。

 あとは、岸壁にぶつからないよ
うに停めるだけ。

 岸壁(手前側)を避けるために、
緩やかに回頭しています。
 普通とは、傾斜方向が逆なのに
注意。

 艦尾には、タグボートがとりつこ
うと近づいています。

 既に第1マスト基部には、標的機
誘導用のフェイズド・アレイ・レーダー
が装備されているが、他のレーダー
や兵装(76mm砲×1)は搭載されて
いない。

 

 進水完了後の「てんりゅう」を、逆方向から見る。遠方にドックに入っている試験艦「あすか」が見える。

 下は、上の写真を拡大したもの。マスト基部にフェーズド・アレイ・レーダーを装備する2艦だが、並べ
て比較すると、その印象は予想よりも大きく異なるのが判る。


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