凧 を あ げ よ う
『 メ リ ー ・ ポ ピ ン ズ 』

『メリー・ポピンズ』の終幕で歌われるナンバー。
イラストは記憶で描いたので全然似てませんが、大好きな場面・映画音楽のひとつです。
ワルツの調べにのせて浮き浮きとしたムードの中でラストシーンを迎え、このあと、ポピンズの達成感と寂寞感がただよう別れに続いていったと思います。
パパさんの唄いっぷリにも なかなか味がありましたね。
冒頭の歌詞の“2ペンスで”というのは、マイケル坊やが鳥のえさを買うんだといって譲らない大事なお金で、映画中盤で父親をはじめとする銀行家たちが「預金しなさい」と迫っていた2ペンスでした。
2ペンスあればアフリカへの鉄道だってなんだって投資で実現するんだゾ という“夢”と、鳥にエサをあげたい、空高く凧をあげたい、という“夢”を秤にかけるとき、同じ2ペンスでも人を不幸にも幸福にもするんだな と思います。
仕事に追われ家庭がないがしろになる社会が続く限り、この映画の価値は減じることはないでしょう。