フランスの名匠・デュヴィヴィエ監督がハリウッドで作った、ヨハン・シュトラウス2世の伝記映画。
ハリウッドでみせるデュヴィヴィエ監督の職人技!
脚本は、『ニノチカ』のウォルター・ライシュ!
撮影は、『哀愁』『心の旅路』『激怒』『キュリー夫人』でもその才能を発揮し、本作品でアカデミー撮影賞を受賞したジョセフ・ルッテンバーグ!
主演は、フランス演劇界からフェルナン・グラヴェ!
名優、ルイゼ・ライナー!、ポーランド生まれのウィーンの歌姫、ミリツァ・コリウス(ミリザ・コージャス)!
なによりも、ヨハン・シュトラウスU世の音楽が貴方の心を浮き立たせる!!
オーストリアを舞台に、欧州とアメリカの俳優陣で固め、フランスの監督による国際色豊かなハリウッド超大作!!
……こう並べると、なんだか予告編めきますが、まー、とにもかくにも豪華絢爛。いかにもハリウッドらしい作品ですが、デュヴィヴィエ監督と出演者によって抑揚をきかせた仕上がりになっています。
物語自体は実際のシュトラウスの生涯とは全く違い、シュトラウスと妻と歌姫の三角関係を軸に、成功物語がテンポよく語られます。
シュトラウスの浮気相手の歌姫を演じ、アカデミー助演女優賞を受賞したミリツァ・コリウスの魅力もこの作品のみどころ。彼女が唄う歌の中に「お互いの魅力に酔っている♪」というフレーズがありましたが、まさにそのもの。「ワタシだけを見て!」とでも言わんばかりの自信タップリの表情と歌唱力に降参。
「ウィーンの森の物語」の作曲シーンは、『ザッツ・エンターテイメントpart2』でも紹介されていました。ほかに、同曲をホイリゲで女性オーケストラをバックに踊る陶酔感(撮影が見事!)、「こうもり」の絢爛たる迫力、「芸術家の生涯」のロマンティックな演奏、「美しく青きドナウ」の映像処理・・・枚挙に暇がないほど、シュトラウス・メロディーの洪水で見る(聴く)者を堪能させてくれます。音楽はウィンナーワルツというより、ハリウッド仕立ての編曲ですが、映像とシンクロナイズしていて見事の一言。
『舞踏会の手帖』、『旅路の果て』の大作に挟まれた時期の製作であり、あまり馴染みのない作品ですが、娯楽作として最高の出来となっています。
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“わが青春の一本”は何にしようかと迷った末、バリバリの映画青年だったあの頃に戻って、
ちょっと斜に構えながら、うむ、『グレート・ワルツ』じゃ。
監督はいわずと知れたデュヴィヴィエ。以下のスタッフもそうそうたる連中ばかりだ。
W・ライシュは当時オーストリア最高の名脚本家といわれ、映画青年憧れの人だった。
撮影のJ・ルッテンバーグも、確かこれでアカデミー賞をとった。
のちに『哀愁』や『心の旅路』でハリウッドのナンバーワン・カメラマンになった男だ。
とまあ、思い出は尽きぬ。なんとしても死ぬ前に、もう一度見たい!
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ここに掲げたのは、読者アンケート投票で構成された本、『名画パラダイス365日
[外国映画編] 』(角川文庫、1991年)に掲載された、神奈川県鎌倉市在住で無職の72歳男性の方のコメント。
僕はこれを拝読して、いつの日か是非見たいものだと念じていたのですが、やっとDVDが発売され、拝むことができました。鎌倉の男性、お元気でしたら83歳。ご覧になること、できたかなあ?
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