鳥獣保護活動症例報告(2009)

保護鳥獣

H.21.11.18


現在、フクロウ(2羽)、ドバトが居候中です。


カワラヒワ 2009年10月19日搬入(千葉県 千葉市)

路上で動けなくなっているところを保護されました。

神経症状が強く出ていて、立つことも自分で餌を食べることもできませんでした。

パウダーフードを強制的に与えていましたが、搬入から4日目に亡くなりました。

 

ドバト 2009年10月4日搬入(千葉県 千葉市)

カラスに襲われていたところを保護されました。つつかれた傷口が大きく開き、翼の骨も一部折れていました。

翼にピンを入れる手術を行い、傷口は縫合しました。

ピンを入れた方の翼がまだうまくあがりませんが、元気にご飯をねだって鳴いています。

人にどんどん馴れてしまっているのが心配です。

H.21年11月18日追記

よく見ると産毛がまだ残っていますが、すっかり鳩らしくなりました。

ピンを入れた方の翼がやはりまだよく動きませんが、羽ばたく練習を自分からよくしています。

 

 

カワセミ 2009年8月27日搬入(千葉県 山武郡)

防鳥ネットに引っかかっていたところを保護されました。

羽が少しボロボロになっており、衰弱していました。現在は餌の小魚も良く食べ、体力を回復しているところです。

H.21年9月22日追記

順調に回復しているように見えたのですが、搬入から4日目に突然死亡しました。

 

ツバメ 2009年7月28日搬入(千葉県 市原市)

巣を壊されて落ちていたところを4羽一緒に保護されました。まだ餌を見せると口を開ける雛です。

元気良く食べる雛とあまり食べない雛と個体差はありましたが、初めは皆元気に鳴いていました。

搬入されてきた次の日、1羽が餌をまったく食べなくなり死亡しました。他の雛たちもだんだん食べなくなり、

搬入から22日目までに全羽死亡しました。

子育てを始めてからの巣を壊されてしまうと、この子達はどうする事もできません。人間の手で無事に

巣立ってくれる例も少ないようです。

 

野ウサギ 2009年6月29日搬入(千葉県 市原市)

猫にくわえられていたところを保護されました。まだ生後1ヶ月程度と考えられます。

搬入されたときから神経症状を呈しており、左側を下にして寝ることしかできませんでした。

草を口元に持っていくと何とか食べることができ、ミルクなども与えると飲んでいましたが、

立つこともできず、搬入から4日目に死亡しました。

 

アオバト 2009年6月22日搬入(千葉県 富津市)

路上で動けなくなっていたところを保護されました。

まだ若鳥と思われ、衰弱していたので強制給餌を行いました。

徐々に自分から食べるようになり力も出てきたため、搬入から18日目放鳥しました。

 

スズメ 2009年6月17日搬入(千葉県 千葉市)

工場内のネズミ捕りに引っかかっていたところを保護されました。

  

ネズミ捕りの粘着剤でベタベタになっていたため、体全体を洗いました。

きれいに乾かして、1晩休ませた後、放鳥しました。

 

カルガモ 2009年5月18日搬入(千葉県 山武郡)

親とはぐれ、側溝に迷い込んでいたところを保護されました。

水に浮かせた餌を食べさせ、元気良く鳴いていました。

 

H.21年6月3日追記

元気そうに見えていたのですが、搬入から4日目、1羽が餌をあまり食べなくなり死亡しました。

残った2羽はほわほわだった羽毛も少しずつ生え変わり、ぐんぐん大きくなってきました。

 

H.21年6月24日追記

         

もともと50g程度しかなかった体が600gに達しました。すっかり大きくなり、小さい頃に入っていた容器では

体がいっぱいになってしまったため、大きいたらいに変更です。色も大分変わってきました。大人の羽も

生えてきました。

 

H.21年7月10日追記

  

羽に緑色の部分が見えてきました。風切羽も大分生え揃ってきて、顔つきも大人っぽくなってきました。

 

H.21年7月18日追記

体つきはもうすっかり大人です。自分で羽ばたいて、1mくらいは浮けるようになりました。

 

H.21年8月5日追記

  

誰も教えていないのに自分で羽ばたくことを覚え、入院室の天井まで届くようになりました。

搬入から79日目、無事旅立っていきました。いつもお互いを呼び合っていたのに、この時だけは別々の方向へ

飛び立っていってしまいました。きっとどこかで再会していることでしょう。

 

 

スズメ 2009年5月10日搬入(千葉県 船橋市)

まだ生まれたばかりの目も開いていない雛です。おそらくヒヨドリと考えられますが、もう少し大きくならないとわかりません。

巣から落ちてしまったところを保護されました。

温めると鳴き出し、すり餌も食べるようになりました。

保護されてから3日目です。写真ではわかりにくいですが、やっと目が開きました。

ご飯をねだってよく鳴きます。うまく育ってくれることを願います。

 

H.21年6月23日追記

だんだん羽が生えてきました。写真だと分かりにくいですが、尾の先や翼の一部に

茶色の羽が生えています。スズメでした。

エサも良く食べていたのですが、搬入から7日目に死亡しました。

 

フクロウ 2009年4月27日搬入(千葉県 市原市)

カラスにつつかれ、巣から落とされてしまったところを保護されました。

嘴と左足に、突付かれた時にできた傷がありました。まだ生後1ヶ月程度と思われます。

フクロウの雛は人にとてもなついてしまうので、野生に帰すことはほとんどできないそうです。

H.21年5月15日追記

だいぶ顔つきがしっかりしてきました。

H.21年6月24日追記

風切羽も尾羽も生え揃ってきました。入院室の中を機会があれば飛び回っています。

最近は餌をねだってよく鳴いています。

H.21年6月24日追記

すっかり白い産毛は抜けてしまい、大人の羽になりました。

右が今までの写真の子で、左は6月に雛で保護されたフクロウです。

 

 

キジ 2009年4月24日搬入(千葉県 山武郡)

右足の麻痺で動けなくなっているところを保護されました。

まだ立つことはできませんが、だいぶ元気も出てきました。

右足も弱くですが動かすことはできるので、現在リハビリ中です。

 

H.21年6月17日追記

完全ではありませんが右足も動かせるようになり、入院室内を元気に逃げ回るようになりました。

これ以上のリハビリは病院内では難しく、歩行もある程度は可能になったため搬入から約1ヶ月、

近くの草地にて放鳥しました。

 

シロエリオオハム 2009年4月8日搬入(千葉県 山武郡)

右足の麻痺、左足の水かきの骨折で動けなくなっているところを保護されました。

 

神経が傷付いてしまうと、なかなか治療する術がありません。魚もあまり食べず、翌々日に死亡しました。

 

ハクビシン 2009年3月16日搬入(千葉県四街道市)

交通事故に遭ったのか、頭に大きな瘤を作り、衰弱していたところを保護されました。

入院中はご飯も良く食べ、人間に威嚇するまでに回復しました。

搬入から15日目、近くの山林にて放獣しました。

 

ヒヨドリ 2009年1月20日搬入(千葉県山武郡)

左の翼の骨が折れてしまい、飛べないところを保護されました。骨を固定する手術を行い、現在も入院リハビリ中です。

H.21年2月23日追記

骨折は治癒し、翼も伸びるようになってきて、羽ばたいて自力で飛べるようになりました。しかし、長期間飛ばずにいたために、飛ぶための筋肉が弱くなってしまい、すぐに疲れて休んでしまうので、もう少しリハビリを続けなければなりません。あと一歩です。

H.21年3月4日追記

飛行訓練中です。手術時に失った風切羽が生え揃うまでもう少しかかりそうです。

これは疲れて座り込んでしまったところです。

H.21年4月24日追記

羽も生え揃い、だいぶ高く飛べるようになったので搬入から94日目に放鳥しました。箱を開けた途端に元気に飛び出してしまい、 写真を撮ることも出来ませんでした。手術を乗り越えてここまで回復してくれたので、元気に飛んでいてくれることを願います。

 

ミツユビカモメ 2009年1月31日搬入(千葉県千葉市)

風の強かった日、街中に落ちていたところを保護されました。擦り傷、羽の汚れなどがあり衰弱していましたが、幸い骨折等の大きな外傷はありませんでした。餌となる魚も良く食べ、体力の回復を待ちました。

搬入から10日目、無事飛んでいきました。

 

ドバト 2009年1月10日搬入(千葉県千葉市)

民家の庭で、飛べずにいるところを保護されました。翼の骨折があり、詳しい部位の確認のためレントゲン検査を行うと、なにか金属を含む異物を飲み込んでいるらしいことがわかりました。手術によって飲み込んだ異物を取り出してみたものがこちらです。

直径5ミリ程度のBB弾のようです。ほとんどがプラスチック製のようでしたが、一つが金属製でした。残念ながら術後、回復が思わしくなく死亡しました。

異物が入っていたのは筋胃(砂肝)と呼ばれる部位で、鳥は通常小石などを自分で飲み込み、ここに貯めて、食べた餌をすりつぶすのに役立てます。この習性のため、自然の石ではない、時には有害な人工物(狩猟に用い、回収されなかった鉛製の銃弾などが問題になっています)を飲み込むことで命にかかわることがしばしばあります。

 

フクロウ 2009年1月1日搬入(千葉県千葉市)

翼を数箇所骨折し、やむなく断翼となりましたが、術後、体力がもたず死亡しました。骨折の原因はわかりませんが、建物及び車への衝突が多いように思います。