ウサギのページ
ウサギの分類
ウサギ目 ― ナキウサギ科 ― ナキウサギ属
(Lagomorpha) (Ochotonidae)
― ウサギ科 ―
ノウサギ属(ニホンノウサギ)
(Leporidae)
(Lepus)
―
アナウサギ属(ヨーロッパアナウサギ)
(Pronolagusu)
一般的にペットショップで見るウサギはヨーロッパアナウサギを品種改良したもので、
日本にいるノウサギとは全く違う属になります。
アナウサギは土に穴を掘り、その中で生活しています。
最近ペットショップで販売されているウサギはどんどん小型化される傾向にあります。
そのためほとんどのウサギは従来の野生種と比べ顔の長さが短く、顎の発達が悪くなっています。
そして切歯 (前歯) や臼歯 (奥歯) の噛み合わせが悪くなる不正咬合という歯牙疾患が急増しています。
また、ウサギは草食動物であり、犬・猫とはまったく違った食生活をしている動物です。
ラビットフードに偏った給餌は消化器系の病気を引き起こしたり、不正咬合を起こしやすくなります。
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ウサギの飼い方について
[ケージ]
野生下では土に穴を掘り、穴の中に住んでいる動物です。
屋外で飼う場合は、フェンス等で囲み、床材は土を使います。
しかし、穴を掘って逃げてしまう事があるので、コンクリート等を底に敷き詰め、
穴があかないようにしてから土を敷くと良いでしょう。
屋内で飼育する場合もなるべく下に潜れるようなケージが望ましく、
上に登るタイプのケージは避けたほうが良いでしょう。
屋内
・屋外どちらで飼育する場合も床材は硬いものは避け、軟らかなものを敷き詰めてあげると
良いでしょう。
ただし、針葉樹で作られたチップはアレルギー疾患を引き起こす可能性がある為避けたほうが無難です。
[床材]
・土
・砂
・牧草、ワラ等
アレルギー性の結膜炎等を起こすことがあるので、ふるいにかけて細かい粉を飛ばしてから
使用してください。
好ましくないもの … 金網、すのこ、フローリングなど、硬い材質のもの
注意:床材が硬いと足底部がすれて炎症を起こし、化膿してしまう事があるので注意してください。
[エサ]
元々は野草を食べている動物ですから繊維がたっぷりある植物を餌にするのが望ましいです。
乾草 (牧草)
や野菜、通販などで生牧草を用意し与えると良いでしょう。
広く市販されているペレットは、野菜や牧草に比べ高カロリーかつ低繊維です。
そのため、不正咬合、毛球症、肥満、高カルシウム尿症などといった疾患を誘引する可能性が
高くなるので、多給は避けましょう。
・ペレット (ラビットフード)
牧草、野菜に比べ高カロリーかつ低繊維です。
現在、大半のウサギはペレットが主食となっていると思います。
しかも野生のウサギと比べ運動量は遥かに少ないですから、高カロリーのペレットだけでは
すぐに肥満になってしまいます。
実際、来院するウサギのほとんどは肥満傾向にあります。
最近では低カロリーフードも市販されていますが、それでも干草などに比べカロリーは高いです。
また、繊維分が少ないため、腸の動きが弱まり、消化管の病気を引き起こしやすくなります。
その他、ペレットを主食にしているウサギに起こりやすいのが歯の疾患です。
ペレットは口の中で唾液と混ざるとすぐにふやけて柔らかくなってしまうため、
奥歯で良く咀嚼しなくても容易に飲み込めてしまいます。
そのため臼歯が磨り減るよりも伸びるスピードのほうが速くなり、臼歯の過長からやがて
臼歯の不正咬合へと進行してしまいます。
このようにペレットだけ、もしくはペレット主体の食生活をしていると、臼歯不正交合、毛球症のほか、
肥満による内臓脂肪の増加で腸管が圧迫され、食欲が低下するなど、様々な病気の引き金となります。
実際、ラビットフードの多給が誘引する病気で当院に来院されるケースが多く見られます。
できるだけラビットフードは 一日の食餌全体の3割以下にするようにしましょう。
・牧草(乾草)
チモシー(イネ科)
低カロリー、低カルシウムで繊維分も豊富。
アルファルファより嗜好性は落ちますが、主食としてはチモシーのほうが良いでしょう。
特に6ヶ月〜1歳を過ぎたウサギはチモシーをメインにしてください。
アルファルファ(マメ科)
チモシーに比べ高カロリー、高カルシウムですが、嗜好性がチモシーと比較し高い傾向にあります。
成熟してからのアルファルファの多給は肥満や高カルシウム尿症、結石などを引き起こすことに
なるので注意しましょう。
・生牧草
チモシー同様イネ科のものであれば、低カロリーで線維分も多く、乾燥させたものに比べ
嗜好性も高いです。また、栄養価も干草に比べ高いです。
(四街道市にある中央牧草センターで生牧草を取り寄せることができます)
・野菜
青菜がよいですが、カルシウム含量の多い野菜はウサギの場合、高カルシウム尿症、結石などを
起こしやすくなるので注意してください。
また野菜は水分量が多く、量のわりに繊維分が不足してしまいます。
あくまでも副菜として考え、主食にはしないようにしてください。
・野草
タンポポ、ハコベ、ナズナ、クズ、イネ科の野草、クローバー(ただし豆科の植物は多給は避けた方が
望ましい)など。
注意:食べると中毒を起こす野草があるので、与える際は本などでよく確認してください。
(例:ワラビ、キョウチクトウ、セイタカアワダチソウ、シャクナゲ、スイセン
etc.)
また、観葉植物、園芸植物は毒を含む植物が数多くある為、避けたほうが良いでしょう。
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食欲が落ちてしまったら…
もし食欲がなくなってしまっている場合、草食動物は絶食に大変弱い動物です。
そのため、えさを少しずつでも毎日食べることがとても大切なことです。
自分でえさを食べない場合は飼主さんががんばって食べさせてあげなければなりません。
方法としては、ペレットをふやかしたものを作ります。
ふやかしたえさを練って流動食を作り、それを少しずつ口の中に入れてあげます。
タオルなどで体をくるみ、頭だけ出した状態にするとあげやすいかと思います。
ふやかしたペレットに野菜をすりおろしたものを混ぜたり、野菜ジュース、豆乳なども
あげてもよいでしょう。
一日数回これを繰り返してください。
そして早めに動物病院で診察を受け、食欲が落ちた原因を検査してもらってください。
薬や注射も大切ですが、それと同様、時にはそれ以上に、えさを食べるということは
病気の回復に大きなウェイトを占めてきます。
そのため、食欲がなくなってきたときは、元気であっても決して油断せず、状態によって
できるだけ早めに動物病院で診察を受けるようにしてください。
決して何日も食べないまま、なにもせず様子を見るということだけはしないでください!
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主なウサギの病気
不正咬合
ウサギの上顎の切歯は二重になっており、重歯目と呼ばれるゆえんになっています。
また、切歯・臼歯ともに一生延び続けます。
ウサギはこの伸び続ける歯を草木を咀嚼することで削り、一定の長さに保っています。
野生のウサギは、繊維が長く豊富な草を食べているため、臼歯による咀嚼運動が良く行われています。
その一方で、飼育下のウサギは繊維分の少ないペレットが主食になっている為、
咀嚼運動が不十分な状態に陥りやすくなっています。
その結果として、不正咬合が起こりやすくなります。
・切歯の不正咬合
歯が異常に伸びすぎていたり、湾曲していたりする様子が外観から簡単に発見することが
出来るので、ご家庭での毎日の観察が、早期発見、早期治療の重要なポイントになります(写真1)。

写真1.上下切歯の過長
・臼歯の不正咬合
口の中はなかなか見れないため、チェックすることは非常に困難です。
臼歯の不正咬合のほとんどは、下顎の歯は舌に向かって内側に伸び(写真2)、
上顎の歯は頬に向かって外側に伸びます(写真3)。
歯が舌や頬に突き刺ささり、出血していたり、潰瘍を起こしているウサギもいます(写真4)。
歯が頬や舌にあたっていると痛くて食事ができなくなるため、食べることをやめてしまいます。
急に食欲が落ちた(食べたそうにしているが食べない、エサの前でじっとうつむいている)、
よだれを出す(顎、前足の内側がぬれていることが多いです)、よく歯ぎしりをする等の症状が
見られたらサインです。
中には我慢強くて、たとえ歯が伸びて頬に突き刺さっていても、食欲が落ちないうさぎもいます。
歯ぎしり、よだれ等見られるようになったら早めに動物病院で診察してもらいましょう。

写真2.下顎臼歯の過長 写真3.上顎臼歯の過長
(内側に伸びて舌を傷つけている) (外側に伸びて頬の内側を傷つけている)

写真4.臼歯の過長によって傷つけられた舌
ウサギの歯は一生伸びつづけるので、一度不正咬合がおきると正常な状態に戻すことは困難です。
そのため、定期的に歯を削らなくてはなりません。
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この疾患の一番大事なことは不正咬合を起こさせないようにすること、つまり予防と、早期発見、
早期治療です。
予防の為には普段からラビットフードは少なくし、牧草や野菜を主食にするようにしましょう。
牧草や野菜を食べることで、臼歯での咀嚼運動が活発になり、歯の磨耗が促されます。
牧草は乾燥牧草(チモシー、アルファルファ) など、野菜は緑黄色野菜が良いでしょう。
ただし、ほうれん草は蓚酸が強く、骨からカルシウムを脱灰させるので避けましょう。
また、小松菜のようにカルシウムの豊富なものは、高カルシウム結晶、結石を起こしやすくなるため、
控えたほうが良いと思います。
もし手に入るようでしたら、生牧草を与えると歯のためだけでなく、消化管の機能を調節する効果、
ウェイトコントロール、高カルシウム尿症の予防にもなります。
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餌を変えても、一度歪んでしまった歯列の矯正は困難です。
しかし、食生活の改善によって動物病院で削る処置の間隔を少しでも伸ばすことができます。
臼歯を削る処置は原則無麻酔で行いますが、暴れるウサギでは難しいのが実情で、
全身麻酔下で処置する事もあります。
無麻酔で行う場合も、麻酔下で行う場合も、どちらもリスクがありますので、少しでも削る間隔を
あけられる様、食生活で予防していくことはとても大切なことです。
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最近ペットとして飼われているウサギのほとんどはミニウサギです。
ミニウサギは体を小さく改良してあるために、顎も小さくなっています。
そのため、どうしても歯並びが悪くなりやすい状態にあるので、適切なえさをあげていても
顎の構造からどうしても不正咬合になってしまうウサギもいます。
いずれにしても、適切な食生活と、動物病院での定期的な検診が早期発見、重症化させないために
大切になります。
下顎・上顎膿瘍
顎にこぶのようなものができた、顎が腫れていると言って来院されるケースが多いですが、
これは歯からくる疾患です。
歯根部の炎症が顎の骨にまで波及し、多量の膿がたまってしまったり、
不正咬合となって過長した臼歯が頬に刺さることで感染症を起こしてしまったりすることから
起こります。
原因が歯にあるということで、根本的な治療は原因となっている部位の抜歯になります。
しかし、抜歯自体は大変困難な場合が多く、また、来院された時点ですでに周囲の骨に
炎症が波及してしまっていることが多いため、なかなか根本治療は難しいといえます。
一度膿瘍ができてしまったら、切開、排膿の処置を繰り返すことになります。
こまめに洗浄消毒をすることで、広がりを少しでも食い止めるようにしていく必要があります。
この場合、たとえ膿の貯留がなくなり治ったように見えても、数ヵ月後に再発してしまうケースが
ほとんどです。
この病気はおおもとは不正咬合から来ることが多く、予防も不正咬合の場合と同様です。
下顎、上顎膿瘍を起こさせないために、日ごろの食生活を牧草主体に改善するようにしてください。
毛球症
ウサギが食欲不振で動物病院に来院する原因として、不正咬合と毛球症は大変多い疾患です。
毛球症とは、胃や腸管の中に入った毛や絨毯などかじったものが排泄できず詰まってしまい、
通過障害を起こすことで食欲がなくなってしまう病気です。
ウサギは毛を消化することができなく、多量に取る食物繊維によって便として排泄しています。
ところが、ペレットを主食にしていると、食物繊維の摂取量が少ないため、うまく毛を排泄しきれず
たまっていってしまいます。
腸管内に詰まってくると徐々に食欲がなくなり、二次的に胃や腸の動きが弱まってしまうため、
さらに排泄されにくくなってしまいます。
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治療としては毛玉を排泄させやすくする潤滑剤や、消化管の動きを促進させる薬を用います。
外科的に腸管を切開し、取り出すこともできますが、ウサギの場合、腸管を切るような手術を行うと、
予後があまりよくありません。そのため、当院ではできるだけ内科的に治療を行っています。
毛球症を予防する方法として効果的なのは、繊維の豊富な牧草をたくさん食べさせることです。
特にイネ科のチモシーは繊維分を多く含んでいますから、チモシーを主食にするようにしましょう。
また、長毛、短毛問わず、この病気は起こりますので、ブラッシングはこまめに行ってあげてください。
その他、病院で処方している毛玉の排泄を促す潤滑剤を定期的に与えることも予防につながります。
高カルシウム尿症、尿石
ウサギは他の動物と違い、カルシウムをビタミンD3に依存することなくダイレクトに腸管から
吸収することが出来ます。
食餌中に含まれているカルシウムが増えれば体内のカルシウムも増えます。
体内の余分なカルシウムは腎臓でろ過され、尿となって体外へ排泄されますので、
カルシウムの多い食餌を与えると、尿中のカルシウムも増えることになります。
カルシウムの多い尿は白くにごって見え、しばらく尿を置いておきますとカルシウム成分が
沈殿します
。
カルシウムが固まりだして、セメント状、砂状となると、膀胱から外に排泄することが出来なくなる
場合があります(写真5)。
さらにカルシウムが固まって結石を作ると、膀胱内壁を傷つけるばかりでなく、
尿道をふさいでしまうこともあります(写真6)。
写真5.膀胱内のカルシウム 写真6.膀胱結石
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ウサギは犬猫と違い、尿中の結晶を処方食によって溶かすことが出来ないため、
カルシウムが固まって砂や石になってしまったら、外科的手術をして取り除く他に方法がありません。
ですから、カルシウム結石が出来ないよう予防することが大切です。
尿中のカルシウムを減らすには、食餌中に含まれているカルシウム量を減らします。
カルシウムが少ない植物として知られているのはチモシー、オーチャードグラス、イタリアングラス
などのイネ科の植物です。
また最近ではカルシウム含量の少ない処方食が各メーカーから販売されるようになってきたので、
そのような処方食を利用する方法もあります。
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ご家庭のウサギが白く濁った尿を出しているようでしたら、高カルシウム尿症の可能性があります。
また結石が膀胱内に出来ていても、完全に尿道を閉塞しなければ尿は出ますので、
飼い主が気づかないうちに結石が出来ていることがあります。
その場合、触診で結石を確認できることもありますが、多くの場合はレントゲンを撮らなければ
結石を確認することは困難です。
上記の疾患は、食生活の改善が予防、もしくは改善に大きく関わってきます。
ご自分のウサギがどのようなえさを食べているか、チェックしてみてください。
そして、よりよい食餌内容に改善していくようにしましょう。
ウサギはえさが変わると食べなくなることが多いので、はじめは嫌がって食べないかもしれません。
特に長期間ペレット主体の食生活を送ってきたウサギに顕著です。
いきなりがらっと変えるのではなく、徐々に牧草の割合が多くなるように変えていくといいでしょう。
また、干草より生牧草の方が嗜好性が高く、栄養価も高いので、
生牧草を積極的に利用することをお勧めします。
足底皮膚炎
ウサギの足の裏は犬や猫と違いパット(肉球)が無い為、硬い床やコンクリート、
すのこなど、硬い所で生活していると、足の裏がすれ、炎症を起こす事があります。
最初は脱毛し、皮膚が赤くなってきます。
それを放っておきますと感染が起こり、膿が溜まってしまう場合もあります。
一度症状が出てしまうと治りにくいので、床材を工夫し予防することが大切です。
斜頚
名前のとおりですが、首が傾いたまま戻らなくなる疾患です。
ときには天井を向いてしまうくらいまで首が傾いてしまう場合もあります。
斜頚になるとうまく体のバランスがとれず転倒したり、ローリング(転げまわる)、
眼振を起こしたりもします。
斜頚と一言で言っても原因はいくつかあり、時にはいくつかの原因が併発している場合もあります。
以下は主に斜頚の原因となるものです。
パスツレラ感染症
Pasteurella
multocida(パスツレラマルトシダ)の感染によるものです。
パスツレラの感染によって中耳炎や内耳炎を起こし
た場合、前庭神経障害が起こり、
その結果斜頚になることがあります。
エンセファリトゾーン(Ez)症
Encephalitozoon
cuniculiの感染によるものです。
エンセファリトゾーンは微胞子虫という寄生虫で、主に中枢神経系、および腎臓に寄生します。
Ez症は伝染病であり、特に多頭飼いをしている場合に感染する確率が高くなります
。
接触のほか、尿中に排泄されたエンセファリトゾーンの芽胞の経口摂取、胎盤を通して、
などが感染経路です。
通常、不顕性感染ですが、ほかの病気やストレスなどによってウサギの免疫力が低下したときに
斜頚などの神経症状を発症する場合があります。
感染の有無の確認は血液検査によって行います。
治療は主に駆虫薬の投薬を行いますが、神経の障害の度合いにより治療にうまく反応しない場合も
あります。
斜頚は比較的早期であれば、治療にうまく反応してくれることもあります。
はじめはバランスがうまくとれず転げまわってしまいますが、じきになれて、
バランスをうまくとってえさも自分で食べることができるようになってきます。
はじめのうち、うまくえさを食べたり水を飲んだりすることができないときには、
流動食など作って食べさせてあげるとよいでしょう。
Ez症は人畜共通感染症です。
基本的に健康な方は感染しても発症することはないといわれていますが、
清潔にして飼育するに越したことはありません。
卵巣・子宮の疾患
(避妊手術をしましょう!!)
メスは年齢とともに卵巣・子宮の疾患が大変多くなります。
多くの場合血尿が出たといって来院されます。
血尿の場合、膀胱炎や結石なども考えられますが、メスウサギでは、実際は血尿ではなく
子宮からの出血であるということが非常に多いです。
卵巣・子宮の病気といってもさまざまな種類がありますが、子宮水腫、子宮内膜症、子宮蓄膿症、
子宮腺癌といったものが比較的多いようです。
いずれの症状であっても出血が見られることが多く、一見血尿のように見えます。
ただし、泌尿器系からの出血なのか生殖器系からの出血なのかの鑑別は難しく、
まず泌尿器系からの出血に対する治療を
行ってみますが、治療に対して反応がない、
もしくはすぐぶり返すようならば生殖器系の疾患の疑いが高いといえます。
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メスはオスに比べ比較的寿命が短い傾向にあります。
年齢が高くなるとともに増加する卵巣・子宮の病気がメスに多発することが理由のひとつにあります。
当院では、卵巣・子宮の病気を未然に防ぐために、早期に避妊手術をすることをお勧めしています。
というのも、年齢が上がるとともに肥満傾向になるウサギが大変多くなるからです。
ウサギは皮下脂肪より内臓脂肪がつきやすく、子宮の周囲にも脂肪が非常に多く沈着します。
内臓脂肪の多いウサギの手術は麻酔管理や脂肪からの出血などの点から、
それだけ手術が難しくなります。
肥満にさせないことがそれ以前の問題としてありますが、まだ内臓脂肪のあまりついていない
6ヶ月
〜1歳ぐらいまでに手術をするのが理想的と考えています。
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病気になってからの手術は、当然のことながら大変リスクが高くなります。
未然に予防できる病気なので、メスウサギを飼っていてもし将来的に出産させるつもりが
ないのであれば、なるべく避妊手術を行うようにしてください。