飼い鳥のページ
ペットショップなどで購入した鳥はなるべく早くに健康診断に受診するようにしましょう。
健康診断の際は、当院では糞便検査を行いますので、必ず糞便(なるべく新鮮なもの)を
乾燥しないようにラップにくるむなどしてご持参ください。
手乗り鳥は、犬猫と同じように人間にとてもよくなつき、コンパニオンアニマルとして家族の一員になります 。
昔から愛されてきたセキセイインコやブンチョウなどは、すぐに大人になってしまうので、
挿し餌の雛から育てて手乗りにします。
一方、オウムなど大型の鳥では、子供の期間が長く、一人餌に切り替わる頃からでも良くなれます。
育雛の時期、食欲不振、下痢、嘔吐、削痩、膨らんで寝ている等のトラブルで来院される方が多く、
病鳥の検便やそのう液検査をすると、真菌(カビの仲間)が検出される割合は8〜9割にも達します。
⇒育雛方法と育雛期の消化管真菌症についての項目へ
餌は、鳥の種類、育雛期、繁殖期等の年令、季節によっても変わりますので、
それぞれの鳥に合った餌を用意するようにして下さい。
エサ
セキセイインコの餌
主食 :種子
ヒエ:アワ:キビ:カナリ―シードの割合がおおよそ
6:2:2:1くらいの配合が健康な成鳥には適しています
副食 :小松菜 他に大根・カブの葉、チンゲンサイなど、緑黄色野菜
ただし、ほうれん草は骨からカルシウムやリンを脱灰させ、
骨をもろくさせてしまうので避けたほうが良いです
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毎日切らさず、新鮮なものを与える
ボレー粉:蠣殻を細かく砕いたもの。
海水の塩分が残っているので、良く洗った後天日干にし乾燥させてから与えてください。
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蠣殻の色に近いもの(白っぽいもの)を購入してください。(青色のものは着色してあります)
塩土:ミネラル分の補給に市販されています。
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金づち等でアズキ大程度に砕き、小さな餌入れに少量入れて与えるようにしてください。
週に2〜3回程度あげれば十分です。
文鳥の餌
セキセイインコに準ずる
オカメインコ、ボタンインコなど中型インコの餌
主食:種子 ヒエ:アワ:キビ:カナリ―シードの割合がおおよそ
6:4:4:1くらいの配合が健康な成鳥には適しています
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市販されている中型インコの餌の多くは、麻の実やヒマワリの割合が高い傾向にあります。
麻の実やヒマワリなどは脂肪分を多く含む為、多く摂取し続けると肥満になる可能性があります。
副食:小松菜、ボレー粉はセキセイインコに準ずる
ヒエ
アワ
キビ
カナリアシード
小松菜
育雛方法と育雛期の消化管真菌症について
消化管真菌症とは
真菌(カンジダなど)が消化管内で増え、結節病変を作る病気です。
雛 … 消化管真菌症は、間違った給餌方法に起因することが殆どです。
成鳥 … 様々なストレス、不衛生な環境などで発症する事があります。
手乗り鳥の場合、人の食べ物を与える習慣がついていると
消化管真菌症になる確率が高く、特にパンやごはん、麺類等は
高率に真菌症を引き起こすので、決して与えないで下さい。

糞便中の真菌。矢印の他、多数見えるゆきだるま状のものも真菌です。
矢印のものは真菌が出芽し伸長しているものです。
給餌方法
雛にさし餌をする際、一般的に粟玉が使われています。
しかし、粟玉をお湯でふやかした状態のものを与えると、消化管内に効率に真菌が増殖しやすくなります。
お湯でふやかすだけでなく、必ずひと煮立ちさせてください。
また、粟などの種子にはビタミンA(VA)が含まれていません。
その他のビタミン、カルシウム等も粟玉だけでは不足しやすくなります。
これらが不足すると、皮膚や粘膜の抵抗力が低下したり、神経傷害、骨疾患などさまざまな栄養性の
病気を引き起こすこととなります。
そこで、ひと煮立ちさせた粟玉には、冷ました後に必ずコマツナなど青菜(参照:セキセイインコの餌)を
すって混ぜましょう。
ただし、VAは脂溶性ビタミンなので、栄養剤で添加する場合は過剰症に注意して下さい。
最近ではパウダータイプのバードフードが海外から輸入されていますので、
そのようなものを利用するのも良い方法です。
給餌の回数
鳥の大きさによって違いますが、セキセイインコでは90分から2時間置きに1日7回位が目安です。
食べた餌は食道の一部が拡張した”そのう”と呼ばれる場所に一時的に停留します。
一回に与える餌の量はそ嚢の容量の約5〜8分目です。
1日2〜3回しか与えず、そのうがめいいっぱい膨らむまで食べさせると、長時間停滞するため発酵しやすく、
やはり真菌症の原因になります。
また、ぬれた粟玉は非常に腐りやすく、給餌する時にその都度作るよう心がけ、
籠の中に1日中入れ放しにはしないでください。
飼育環境
雛のいる部屋は25〜30℃、湿度は40〜60%になるように保温して下さい。
この時ガスや石油を使うと、一酸化炭素中毒など空気の汚染で命を落としかねないので、
市販のペットヒーターや電気の暖房
器具で暖めることをお勧めします。
更に温度計
、湿度計を置いて確認すると良いでしょう。
カイロを使ってはだめでしょうか?と聞かれることがありますが、カイロは鉄と酸素とが反応して発熱します。
外気が入りにくいようなかごに入れていた場合、周辺の酸素が減り、酸欠状態になる可能性があります。
また、鳥は暖かい空気を吸うことで体温を保持します。
体の一部だけ温まっていても、かご内の室温が低ければ保温の効果は余りありません。
そのため、緊急時以外は使用しないほうがよいでしょう。
その他の暖房器具も同様で、必ずかごの中全体の温度がきちんと維持されているかどうか確認してください。
過発情の予防
発情過多による生殖器疾患がオス、メスかかわらず多く見られます。
発情を抑えるには不妊、去勢をするのが確実な方法ですが、飼い鳥の多くは小型のため手術は難しく、
お勧めできるものではありません。
不妊、去勢を簡単にする事ができない以上、発情をなるべくさせないような生活環境を作ることで
予防していくしかありません。
<予防方法>
カゴの中の環境
スズ、鏡、おもちゃなどは発情を促すのではずします。
エサ
カロリーが高いと発情しやすい傾向があります。
日照時間
日照時間は発情と密接に関係しています。
野生の状態で、鳥の発情、産卵期がいつごろか思い浮かべればよくわかるかと思いますが、
鳥は日が長くなってきて春になると発情し始めます。
つまり明るい時間が長いことは鳥にとって発情シーズンであると錯覚させてしまうことになるのです。
自分の飼っている鳥が起きている時間が何時間くらいか考えてみてください。
夜更かしをさせていはしませんか?
人間の生活に合わせてしまうと一年中夜遅くまで明るい電灯のもとにいるケースが多くなります。
暗くしていても人間の話し声や物音などがしていれば同じです。
例えば朝7時に起きて夜10時に寝る生活であれば15時間起きていることになります。
これではいくらそのほかの環境を改善しても発情がとまらなくなってしまいます。
理想は8時間以内です。最低でも12時間以上は昼の時間を作らないようにしましょう。
