レイセオン・ビーチ(ビーチクラフト)
            TC/LC-90キングエア,
            UC-90キングエア『くにかぜII』

《シリアルナンバー》

TC-90 モデルC906801/6811
モデルC90-1
6812/6822
モデルC90A
6823/6827
モデルC90B6828/68332002年3月現在
LC-90モデルC90A
9301/9306
UC-90モデルC90-1
9102

《実機について》

 ルーツはビーチクラフト社(現・レイセオン航空機コーポレート・アフェアーズ部門)のレシプロ双発ビジネス機モデル50ツインボナンザで、原型は1949年11月15日に初飛行しています。その後胴体を新設計したモデル65、エンジンをパワーアップしたモデル80、エンジンをターボプロップ双発にし胴体を与圧構造にしたモデル90へと発展してきました。モデル90の初飛行は1963年5月15日です。90シリーズには90、A90、B90、C90、C90-1、C90A、C90Bがあり、C90はスパンを1.34m延長(B90以降)しエンジンをPT6A-20(550ehp)に強化したモデル、C90-1は与圧を強化して全備重量を増加させたモデル、C90Aは空気流入率を向上させた“ピトー・カウリング”と呼ばれるエンジンカウリングを装備したモデル、C90Bは自動操縦装置、気象レーダーなどを装備しコクピット計器盤が電子飛行計器システム(EFIS)となった近代化改修型です。

《自衛隊での使用状況》

 海上自衛隊ではB65の後継機としてモデル90をTC-90として採用、1974年に導入を開始し、2002年3月までにモデルC90/C90-1/C90A/C90B合わせて33機を導入、航法訓練機として運用しています。今後の導入予定は2008年度に2機(2007年度発注分)、2009年度に4機(2008年度発注分)となっています。
 LC-90はTC-90(C90A)の訓練用機材を外したモデルで、連絡機として1988年から6機が導入されています。
 UC-90『くにかぜII』は、国土地理院から委託運用されていたB65P『くにかぜ』の後継機としてTC-90(C90-1)の仕様を改めた航空測量機です。1983年に1機が導入されB65Pと同様に委託運用されています。

《性能諸元》

TC-90(モデルC90)
全幅15.32m
全長10.82m
全高4.33m
主翼面積27.30u
運用重量2,532kg
最大離陸重量4,377kg
発動機プラット&ホイットニー・カナダPT6A-20
ターボプロップ×2
出力550shp(1基)
プロペラハーツェル
直径2.36m/3枚羽根
燃料容量384gal(機内)
最大速度435km/h
巡航速度402km/h
実用上昇限度25,600ft
海面上昇率2,000ft/min
飛行航続距離2,327km(最大)
乗員2名+キャビン7名

《配備部隊》

TC-90
部隊名上位組織
第51航空隊航空集団直轄
第202教育航空隊徳島教育航空群
導入当初は第51航空隊で運用試験が行われたあと、ほぼ全機が第202教育航空隊に配備されています。

LC-90
部隊名上位組織
第1航空隊第1航空群
第2航空隊第2航空群
第61航空隊航空集団直轄
第81航空隊第31航空群
第91航空隊
第2航空隊の機体は1995年4月に退役しています。また第81航空隊の機体は2001年3月5日に新編された第91航空隊に移管されました。

UC-90
部隊名上位組織
第51航空隊航空集団直轄
第202教育航空隊徳島教育航空群
導入当初は第51航空隊で運用試験を実施した後、第202教育航空隊に異動しています。ここに配備されているのは整備補給上の理由からで、訓練に使用されているわけではありません。

《部隊マーク》

第61航空隊
制定不明(1994年12月頃)
図柄コールサインの「Caravan」を青、それにちなむラクダのイラストをオレンジで描いたマーク
記入位置乗降ドア直後の胴体側面
その他の航空隊は部隊マークを使用していません。

《キット》

キット化はされていません。