シコスルキーUH-60JAブラックホーク
《シリアルナンバー》
UH-60JA
 | 43101/43127 | 2008年2月現在 |
《実機について》
H-60(社内名称S-70)はアメリカ陸軍のUH-1後継機として開発されたターボシャフト双発の汎用ヘリコプターで、原型機YUH-60Aは1974年10月17日に初飛行しました。現在アメリカ陸軍では、エンジンを強化し排気口にIRサプレッサーやIRジャマーを装備した発展型UH-60Lが主力になっています。
アメリカ海軍はSH-2の後継機となるLAMPS III(多用途艦載機)として、UH-60を艦載機仕様に改めたSH-60Bの採用を決定し、1979年12月12日に原型機が初飛行しました。SH-60Bの機体はUH-60Aを基本にしていますが、多くの点で異なっています。胴体は主キャビン前方の窓と胴体左側のドアがなくなり、大きな1枚ガラスの窓が取り付けられました。窓の後方にはソノブイランチャー(25発収容)が設けられています。胴体右側キャビンドア上方には吊り上げホイストが付けられました。胴体側面下方には魚雷などを搭載するためのパイロンが設置され、機首下面左右と後部胴体左右側面のESMアンテナフェアリングが設けられました。また海水の浸入防止のため機体全体が密閉構造になっています。ローターブレード、テイルブーム、水平安定板は艦上での運用のため折り畳めるようになっており、尾輪も狭い離着艦スペースに合わせ前進させた位置に取り付けられています。後には空母搭載用の対潜哨戒型SH-60F(1号機初飛行1987年3月19日)やCSR(戦闘捜索救難)&戦闘支援型HH-60H(1号機初飛行1988年8月17日)も作られていますが、現在SH-60BとSH-60Fを統合したSH-60Rの開発が進められています。
アメリカ空軍はHH-3Fの後継機となるCSRヘリコプターとして1982年にHH-60Dを採用しました。HH-60Dでは機首右側に空中給油ブロープが付いたほか、捜索時の視界確保のためと、コンバット・レスキューを想定しキャビンに乗るガナーの射撃の障害にならないために、ESSS(機外搭載補助システム)と呼ばれる機外搭載用小翼がUH-60AのESSSとは違って大きく上半角のついたものになっています。しかし予算不足のため1985年に計画は中断され、1992年になって空軍はUH-60AベースのCSR型HH-60Gと、UH-60Lベースの特殊作戦型MH-60Gの採用を決めました。HH/MH-60Gでは機首に気象レーダーとFLIRを装備(空自/海自型とは形状が異なります)、排気口にはIRサプレッサーやIRジャマーを装備しています。
H-60/S-70系列はアメリカ3軍・沿岸警備隊のほか世界23ヶ国で使用されており、イギリス、韓国、日本ではライセンス生産も行われています。
《自衛隊での使用状況》
自衛隊では、海上自衛隊がSH-60Bベースの艦載対潜型SH-60Jを、航空自衛隊と海上自衛隊がUH-60AベースのSAR(捜索救難)型UH-60Jを、陸上自衛隊がUH-60Lベースの多用途型UH-60JAを採用しました。
UH-60JAはUH-1Hの後継機としてUH-1Jとともに採用されたもので、エンジンにT700-GE-701C(1,800shp)を搭載したアメリカ陸軍のUH-60Lに準じた機体に、空自/海自のUH-60Jと同様(形状は若干異なります)の気象レーダー、FLIR、GPS、NVGなどの装備を加えたものです。増加タンクを吊り下げるESSSもUH-60J同様大きく上半角のついたタイプなので、外形的にはUH-60Jの機首のFLIR取付部の形状を若干変更し、機首上下面にワイヤーカッター、排気口にIRサプレッサーとIRジャマー(プロビジョンのみ)を装備しテイルブーム側面にチャフ/フレアディスペンサーを搭載したような形態になっています。また、那覇駐屯地の第101飛行隊に配備される機体(2002年10月現在で#43107/43111/43116/43119が該当)は沖縄仕様機で、洋上飛行に対応するためコクピット脇の窓が内側から簡単に脱出できるよう、細い窓枠がないタイプになっているほか、主脚基部に緊急用フロートが収納されたため通常型より5cmほど外に張り出しています。なおSH-60JやUH-60Jには搭載されているフライトデータ・レコーダーは現時点では搭載されていませんが、予算化はされていますので近々搭載機が確認できると思います。
機体は三菱重工でライセンス生産が行われ、1号機は1997年8月19日に初飛行、1998年1月22日に陸上自衛隊に引き渡されました。2008年2月時点で27機が引き渡されており、今後の納入予定は2007年度に1機(2005年度発注分)、2008年度に1機(2006年度発注分)、2010年度に1機(2008年度発注分)となっています。合計で70機程度の調達が見込まれています。
《性能諸元》
| UH-60JA
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| 主回転翼 | 直径16.36m,4枚羽根 |
| 胴体全幅 | 2.7m |
| 胴体全長 | 15.26m |
| 全高 | 5.23m |
| 運用重量 | 5,250kg |
| 最大離陸重量 | 10,700kg |
| 発動機 | ゼネラル・エレクトリックT700-GE-701C ターボシャフト×2 |
| 出力 | 1,800shp(1基) |
| 最大速度 | 300km/h(外部搭載なし) |
| 巡航速度 | 278km/h |
| 実用上昇限度 | 19,000ft |
| 海面上昇率 | 1,290ft/min |
| 飛行航続距離 | 1,295km |
| 乗員 | 3名+14名(最大) |
《配備部隊》
| 部隊名 | 上位組織 |
| 第12ヘリコプター隊第1飛行隊[XIIH] | 第12旅団 |
| 東部方面ヘリコプター隊[EH] | 東部方面航空隊 |
| 中部方面ヘリコプター隊[MH] | 中部方面航空隊 |
| 西部方面ヘリコプター隊[WH] | 西部方面航空隊 |
| 第101飛行隊[IB] | 第1混成団 |
| 第102飛行隊[IHB] | 第1ヘリコプター団 |
| 明野本校[S] | 航空学校 |
| 教育支援飛行隊[SD] |
| (霞ヶ浦分校→)霞ヶ浦校[SK] |
| 今後もUH-1Hと交替して各ヘリコプター隊などに配備される予定となっています。 |
《部隊マーク》
第12ヘリコプター隊第1飛行隊
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| 配備当初はノーマーク |
第12ヘリコプター隊 マーク | 制定 | 不明(2002年8月に確認) |
| 図柄 | 黄色い鷲が赤白の日本刀を握っているマーク
| | 記入位置 | テイルブーム後端 |
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| 第1飛行隊マーク | 制定 | 不明(2002年8月に確認) |
| 図柄 | 向かい合う2本の稲妻に絡みつく竜、下部に「12HEL UNIT 1AVATION」の文字を配したエンブレム型のマーク(配色は2種類?色変更?)
| | 記入位置 | コクピットドア後方の胴体側面 |
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航空学校霞ヶ浦校
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| 配備当初はノーマーク |
| 制定 | 不明(2006年2月に確認) |
| 図柄 | 紫地のエンブレム内に黄色い稲妻を背景にしたUH-60JAのシルエットをあしらい、「飛龍」「AVATION SCHOOL KASUMIGAURA」「MAINTENANCE AND FLIGHT CREW OF BLACKHAWK」「UH-60JA HIRYU」の文字を配置
| | 記入位置 | テイルブーム後端 |
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《キット》
| 1/35 |
S.L.B. | UH-60JA (レジン製 改造パーツ) | アカデミーUH-60L用。機首まわりとESSSをパーツ化し機番や「陸上自衛隊」の文字の簡易デカールも付属しています。 |
| 1/48 |
コブラ | UH-60J (レジン製 改造パーツ) |
アカデミーHH-60D用。空自/海自のUH-60Jの機首まわりが再現されています。UH-60Jと若干異なるFLIR取付部の形状を修正しチャフ/フレアディスペンサーを自作するなどすればほぼ同じ外形になるのではないかと思います。なおデカールはついていません。 |
| 1/72 |
フジミ | UH-60JA
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空自型UH-60Jのキットに陸上自衛隊デカールを入れただけのものなので、機首のFLIR取付部の形状が変更されていないほか、IRサプレッサーはもちろん胴体側面のチャフ/フレアディスペンサー、ワイヤカッターなども再現されていません。 なお、2002年3月にデカールを追加し新価格で再リリースされました(箱はほとんどそのまま)。 |
| ハセガワ | UH-60JA
 | 【限定版】限定版で出ていた空自型UH-60Jのキットに陸上自衛隊デカールを入れただけものなので、メタルパーツで入っている機首のFLIR取付部の形状が変更されていないのはもちろん、IRサプレッサーや胴体側面のチャフ/フレアディスペンサー、ワイヤカッターなども再現されていません。 |
イタレリ1/72のMH-60K“ナイトホーク”のキット にはIRサプレッサー、チャフ/フレアディスペンサー、ワイヤカッターのパーツがありますので、これにフジミの機首パーツとデカールを流用しFLIR取付部の形状を修正したほうがいいものができるでせう。 |
| 1/144 | プラッツ | UH-60J
 | 2機入りでデカールは空自型のみ。エフトイズの食玩「ヘリボーン・コレクション2」のアイテムにあるSH-60Jのバリエーションキットです。2006年1月〜3月放送のTVアニメ『よみがえる空/Rescue Wings』とのタイアップ商品です。
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UH-60J (50周年記念機)
 | 2機入り。上記と同じ中身にカルトグラフ製の航空自衛隊50周年記念塗装機と通常塗装機のデカールをセットしたものです。
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UH-60J (空自40周年記念塗装機) | [2006年夏リリース予定]2機入り。上記と同じ中身にカルトグラフ製の航空自衛隊40周年記念塗装機と通常塗装機のデカールをセットしたものです。
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| ドラゴン | UH-60L
 | 2機入り。スジボリがちょっとうるさいような気も。ESSSを自作して機首周りを改造すればUH-60JAにできるか? |
エフトイズ・ コンフェクト | UH-60JA
 | 【限定版】番外編。2006年8月発売の『ヘリボーンコレクション3』のアイテムのひとつになっているもので、型はプラッツのキットと同じですが素材が異なります。塗装済み完成品なので番外としました。元キットが空自のUH-60Jなので細部があちこち異なります。 |
| 1/700 | ピットロード | UH-60J/JA | [2008年7月リリース予定]「世界の軍用ヘリコプター(1)」に付属。もちろんプラ製です。 |
| UH-60J | 【絶版】「自衛隊ヘリコプターセット」に付属。ホワイトメタル製。ほんの少々の改造でUH-60JAにできます。 |
《デカール》
| 1/35 | S.L.B. | 改造パーツ 付属 | UH-60JA | 機番のみ | |
フライング パパス | 35M007 | UH-60JA | 航空学校霞ヶ浦校 | |
| デカール自体はMDプリンターで印刷されたもので、赤や黄色あるいはグレーなどの中間色に網目が出ていますのでその点を承知した上で使いませう。ホビーセンターえんどうでのみ入手できます(通販可)。 |
| 1/48 | フライング パパス | 48M016 | UH-60JA | 航空学校霞ヶ浦校 | |
| デカール自体はMDプリンターで印刷されたもので、赤や黄色あるいはグレーなどの中間色に網目が出ていますのでその点を承知した上で使いませう。ホビーセンターえんどうでのみ入手できます(通販可)。 |
| 1/72 |
フジミ | キット付属 (2002年3月再リリース版) | UH-60JA | 航空学校 教育支援飛行隊 | |
第12ヘリコプター隊 第1飛行隊 [第12旅団] | 部隊記号 のみ |
| リリース当初のインストでは部隊記号の貼付位置が間違っていましたが、2002年3月再リリース版では正しい位置に直っています。 |
| ハセガワ | キット付属 【限定版】 | UH-60JA | 国籍マークと機番のみ | |
フライング パパス | 72M034 | UH-60JA | 航空学校霞ヶ浦校 | |
| デカール自体はMDプリンターで印刷されたもので、赤や黄色あるいはグレーなどの中間色に網目が出ていますのでその点を承知した上で使いませう。ホビーセンターえんどうでのみ入手できます(通販可)。 |
 
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