ボーイングCH-47J/JAチヌーク

《シリアルナンバー》

CH-47J
52901/52934
CH-47JA
52951/529712008年3月現在

《実機について》

 バートル社(後にボーイング・バートル社を経て現・ボーイング社)が開発したターボシャフト双発のタンデムローターヘリコプターで、アメリカ陸軍向けの試作機YHC-1B(HC-1Bは後にCH-47)は1961年9月21日に初飛行しています。1979年5月11日に初飛行したCH-47DはCH-47A〜Cを大幅に改設計したモデルで、エンジンとトランスミッションの強化、幅の広がった複合材製ローターブレードの採用、アビオニクスや油圧・電気系統の更新などが行われています。

《自衛隊での使用状況》

 日本では陸上自衛隊と航空自衛隊がCH-47Dを日本向けにアレンジしたCH-47Jを採用し、川崎重工でライセンス生産が行われました。なお、同じCH-47Jでも陸自と空自では装備品に若干の違いがあります。
 陸上自衛隊ではKV-107IIの後継機として採用、1986年11月25日に1号機を受領し、1995年3月までに34機が引き渡されています。続いて胴体両側のスポンソンタンクを大型化し機首に気象レーダーとFLIRを搭載、航続距離と夜間運用能力を高めた性能向上型CH-47JAの調達を開始、1号機は1995年12月8日に引き渡され、2008年3月現在で21機が配備されています。今後の納入予定は、2008年度に1機(2006年度発注分)、2009年度に1機(2007年度発注分)、2010年度に2機(2008年度発注分)となっています。
 なお、2005年11月にはエンジン空気取り入れ口前面のフィルターを、円筒形の大型の物に交換した機体が確認されています。

《性能諸元》

CH-47J
主回転翼直径18.2m,3枚羽根(前後とも)
胴体全幅2.21m
胴体全長15.54m
全高5.82m
キャビン長さ9.3m
運用重量12,200kg
最大離陸重量24,520kg
発動機ライカミングT55-L-712
ターボシャフト×2
出力3,000shp(1基)
燃料容量1,030gal(機内)
最大速度285km/h(外部搭載なし)
巡航速度255km/h
実用上昇限度9,400ft
海面上昇率1,700ft/min
飛行航続距離1,140km
乗員3名+55名(最大)

《配備部隊》

CH-47J
部隊名上位組織
(第1ヘリコプター隊第1飛行隊[IH]→)
  第103飛行隊[HGPIII]
(第1ヘリコプター団→)
第1ヘリコプター団輸送ヘリコプター群
(第1ヘリコプター隊第2飛行隊[IH]→)
  第104飛行隊[HGPIV]
(第2ヘリコプター隊第1飛行隊[IIH]→)
  第105飛行隊[HGPV]
(第2ヘリコプター隊第2飛行隊[IIH]→)
  第106飛行隊[HGPVI]
第12ヘリコプター隊第2飛行隊[XIIH]第12旅団
西部方面ヘリコプター隊第3飛行隊[WH]西部方面航空隊
第101飛行隊[IB]第1混成団
明野本校[S]航空学校
教育支援飛行隊[SD]
(霞ヶ浦分校→)霞ヶ浦校[SK]
ほとんどの機体は第1ヘリコプター団の2個ヘリコプター隊に配備されましたが、その他の部隊にも少数機が配備されました。

CH-47JA
部隊名上位組織
(第1ヘリコプター隊第1飛行隊[IH]→)
  第103飛行隊[HGPIII]
(第1ヘリコプター団→)
第1ヘリコプター団輸送ヘリコプター群
(第1ヘリコプター隊第2飛行隊[IH]→)
  第104飛行隊[HGPIV]
(第2ヘリコプター隊第1飛行隊[IIH]→)
  第105飛行隊[HGPV]
(第2ヘリコプター隊第2飛行隊[IIH]→)
  第106飛行隊[HGPVI]
第12ヘリコプター隊第2飛行隊[XIIH]第12旅団
西部方面ヘリコプター隊第3飛行隊[WH]西部方面航空隊
第101飛行隊[IB]第1混成団
教育支援飛行隊[SD]航空学校
第1ヘリコプター団と西部方面ヘリコプター隊への配備は1998年度から開始されました。今後は第12ヘリコプター隊、西部方面ヘリコプター隊および第101飛行隊に集中的に配備される予定になっています。

《部隊マーク》

第1ヘリコプター隊第1飛行隊→第103飛行隊
1H1F
時代
配備当初はノーマーク
旧マーク制定不明(1993年秋頃)
図柄第1ヘリコプター隊第1飛行隊を表す「1H1F」の文字を赤、月桂樹(?)の葉を黄、「HELIBORN FLEET」と「1st Helicopter Brigade」の文字を白でアレンジした、帽子と同じデザインのマーク
●描かれた当初は黒一色で、後に(時期不明、1998年10月に確認)カラー化されました。
最終マーク制定1999年9月頃
図柄雷神を祀った香取神宮にちなんだ黄の稲妻をバックに白シャドー付き赤で「1」を描き、白で「KATORI FLIGHT」「KISARAZU」の文字を配したマーク
記入位置後部ローターマスト
部隊識別帯は機首先端と胴体側面のスポンソン前部に白帯1本
HGPIII時代 制定2008年3月頃
図柄1H1Fの最終マークをロービジ&小型化したマーク
記入位置後部ローターマスト
部隊識別帯は廃止
第1ヘリコプター隊第2飛行隊→第104飛行隊
1H2F
時代
配備当初はノーマーク
旧マーク制定不明(1998年10月に確認)
図柄羽を広げたフクロウ(?)と、第1ヘリコプター隊第2飛行隊を表す「1H2F」の文字を白でデザインしたマーク
最終マーク制定不明(2002年11月に確認)
図柄盾型のエンブレムに日本地図、富士山、フクロウを線画で描き、上部に「Owl Squadron AZUMA」下部に「1st Helicopter Brigade」「CH-47J/JA」と書いたリボンを配したマーク。整備小隊によりエンブレムの色が異なる(オレンジと青を確認)
・だと思っていたら2006年2月12日の木更津航空祭で、同一機の左右にオレンジと青のマークが貼られているのを確認しますた。これはどういう意味?
・ということで2006年10月15日の木更津駐屯地記念行事で、展示機に付いていた隊員に聞いてみたら「よくわかりません」とのこと。ますます謎が深まってしまいました。(~。~;)
記入位置後部ローターマスト
部隊識別帯は機首先端と胴体側面のスポンソン前部に白帯2本
HGPIV時代 制定2008年3月頃
図柄ロービジで翼を広げたフクロウを描き、「104AVN」「AZUMA」と記入したマーク
記入位置後部ローターマスト
部隊識別帯は廃止
第2ヘリコプター隊第1飛行隊→第105飛行隊
配備当初はノーマーク
制定不明(1998年10月に確認)
図柄コールサインの「AKAGI」を黒、それにちなんだ赤城山の天狗の顔を赤/黒でデザインし、天狗の背景にカエデの葉を配したマーク。装備全機それぞれ葉の色が異なる(赤、オレンジ、白、黄、緑、水色、青を確認)
・2006年10月15日の木更津駐屯地記念行事で葉の色について確認したところ「整備部隊長の趣味」だそうです(爆)。
記入位置後部ローターマスト
部隊識別帯は機首先端と胴体側面のスポンソン前部に黄帯1本→HGPVになって廃止
第2ヘリコプター隊第2飛行隊→第106飛行隊
配備当初はノーマーク
制定不明(1993年秋頃)
図柄白/赤/黄/黒で羽根飾りを付けたチヌーク族インディアンの横顔を、白でコールサインにちなんだ「Kazusa flight」の文字をデザインしたマーク
(KV-107IIA-4と同マーク)
記入位置機首側面→HGPVIになって後部ローターマストに移動
部隊識別帯は機首先端と胴体側面のスポンソン前部に黄帯2本→HGPVIになって廃止
第12ヘリコプター隊第2飛行隊
配備当初はノーマーク
第12ヘリコプター隊
マーク
制定不明(2002年8月に確認)
図柄赤白の日本刀を握って飛ぶ黄色い鷲
記入位置後部ローターマスト
第2飛行隊マーク制定不明(2002年8月に確認)
図柄黄・赤のグラデーションで「弐飛」の文字
記入位置コクピットドア後方の機首側面
西部方面ヘリコプター隊第3飛行隊
配備当初はノーマーク
制定不明(2001年4月に確認)
図柄黒/白の鈎爪義手の上にとまるカワセミを黒で、その下に「KINGFISHERS」の文字を黒(白シャドー付き)で描いたマーク
(KV-107IIA-4と同マーク)
記入位置後部ローターマスト
上記以外の飛行隊は部隊マークを使用していません。

《キット》

1/35 トランペッターCH-47D2006年1月に出たA型に続いて、6月にリリースされました。
1/45 オーロラ型式不明
(CH-47A?)
【絶版】
1/48 イタレリチヌークHC.1
(CH-47C)
2007年12月リリース。2006年9月にリリースされたACH-47Aのバリエーションキットですが、J型にするには改造が必要です。
ロバーツモデルズCH-47A/B【絶版】バキュームフォームキット。D型にするには改造が必要です。
1/72 ハセガワ/
モノグラム
CH-47J
【限定版】マッチボックスの箱・デカール替え。中身はCH-47Dなので少々手を加える必要があります。
イタレリCH-47C/D
現時点でのベストキット。
MH-47E
機首レドームと大型スポンソンタンクを装備した特殊作戦用チヌークです。CH-47JAへの改造ベースに最適。
エアフィックスCH-47C/D
2001年9月リリースの最新キットですが中身はイタレリです。
ドイツレベルCH-47C/Dマッチボックスの箱・デカール替え
MH-47E恐らくイタレリの箱・デカール替え。価格が鬼のように高いので手が出ません。
ヽ(`Д´)ノウワァァン!!
トランペッターCH-47D[2006年リリース予定、だったのですがまだ出ません(´・ω・`)]2008年3月にCH-47Aがリリースされました。きっともうすぐでせう。
マッチボックスチヌークHC.1
(CH-47D)
【絶版】イタレリにヒケを取らないいい出来。
メイントラックス型式不明【絶版】レジンキット
エアモデル型式不明【絶版】バキュームフォームキット
マッチボックスとイタレリのキットを比べた場合、出来はどちらかというとイタレリのほうがよさげですが、どちらを作るにせよJ型にするにはD型をベースに細かい装備品に手を加える必要があります。
1/144 ドイツレベルCH-47D2000年6月リリースの最新キット。「出来いいですよ!」(ノースポート店長・談)
ウェルシュモデルチヌークHC.1バキュームフォームキット。チヌークHC.1はCH-47Cに相当しますので、若干の改造を必要とします(Special Thanks to 大熊五郎さん)。
エフトイズ・
   コンフェクト
CH-47J
【限定版】番外編。2005年9月発売の『ヘリボーンコレクション2』のアイテムのひとつになっているものです。塗装済み完成品なので番外としましたが、前回同様プラキットと並べても遜色のない出来です。
タカラトミーCH-47J
【限定版】番外編。2006年8月発売の『日本沈没【D1計画篇】』のアイテムのひとつになっているものです。塗装済み完成品なので番外としましたが、プラキットと並べても遜色のない出来です。エフトイズと違いリアゲートが開閉可能で機内も再現されています。
1/350 ホワイトエンサイン
モデル
チヌークHC.1レジン製、ローターなどのエッチングパーツ付き。
1/700タミヤCH-47J輸送艦「おおすみ」「しもきた」のキットに付属。
ピットロードCH-47J「新・現用艦船装備セット」に付属。日の丸はデカールにありますがシリアルナンバーと部隊マークはありません。
ホワイトエンサイン
モデル
CH-47D?胴体はレジン製でモールドも何もありませんが、ローターはエッチングでシャープさではピカいちです。

《デカール》

1/72 ハセガワ/
モノグラム
キット付属
【限定版】
CH-47J第1ヘリコプター団第1ヘリコプター隊
第1飛行隊
第1ヘリコプター団第1ヘリコプター隊
第2飛行隊
第1ヘリコプター団第2ヘリコプター隊
航空学校教育支援飛行隊
航空学校霞ヶ浦分校
部隊記号と1ヘリ隊の飛行隊識別用白帯のみ、部隊マークや2ヘリ隊の飛行隊を示す黄帯は入ってません。