バートル(パイアセッキ)H-21Bワークホース『ほうおう』

《シリアルナンバー》

H-21B
02-4751/4760

《実機について》

 レシプロ単発のタンデムローターヘリコプターH-21は、現在のH-46、H-47に続くパイアセッキ社(後にバートル社、ボーイング・バートル社を経て現・ボーイング社)製タンデムローターヘリの基礎となった機体で、原型機YH-21の初飛行は1952年4月11日です。エンジンを胴体の中央の折れ曲がったあたりに置き、延長軸で前後のローターを回すというレイアウトで、折れ曲がった胴体の形から“フライングバナナ”の愛称で呼ばれていました。H-21Aはアメリカ空軍向けの救難・人員輸送型、H-21Bは同じくアメリカ空軍向けの救難・人員輸送型です。H-21BのエンジンはH-21Aと同じR-1820-103ですが、出力が1,150hpから1,425hpにアップされ、胴体の後部ドアと窓がふたつ、胴体下の増槽、装甲板などが追加されています。H-21CはH-21Bとほぼ同じ規格の、アメリカ陸軍向け貨物・人員輸送型です。

《自衛隊での使用状況》

 航空自衛隊では1960年7月にアメリカ空軍から中古のH-21B 10機の供与を受けました。しかし、木製ローターが湿気に弱く耐久性に欠け、1963年と1964年に大事故を起こしたこともあって1967年までには全機退役しました。自衛隊での愛称は『ほうおう』です。

《性能諸元》

H-21B
主回転翼直径13.41m,3枚羽根(前後とも)
胴体全幅2.45m
胴体全長16.04m
全高4.70m
キャビン長さ6.1m
運用重量4,000kg
最大離陸重量6,500kg
発動機ライトR-1820-103
空冷単列星形9気筒×1
出力1,425hp/2,700rpm
燃料容量300gal(機内)
最大速度185km/h(外部搭載なし)
巡航速度160km/h
実用上昇限度10,600ft
海面上昇率1,000ft/min
飛行航続距離580km
乗員2名+救難員1〜2名+座席数22名(最大)

《配備部隊》

(旧部隊名→)部隊名
航空救難隊→航空救難群

《キット》

1/45 オーロラ型式不明【絶版】
1/48 ファンドリー
ミニチュア
H-212004年8月リリースの簡易インジェクションキット。
スペシャルホビーH-212007年11月リリースの簡易インジェクションキット。
1/72 イタレリH-21C
1999年8月リリースの最新キット。前脚柱の着陸灯フェアリング、胴体下の増槽、後部胴体の長方形の小さな穴など、少々手を加える必要があります。増槽のパーツは2000年5月にリリースされたガンシップ型のキットに入っていますが、ステーは自作する必要があります。
H-21C“GUNSHIP”
ホビークラフトカナダH-21C
2000年にパッケージ替えで再版されましたが、イタレリが出た今となっては存在価値はないかも。
エアモデルH-21【絶版】バキュームフォームキット
1/144 FEレジンH-21チェコ製のレジンキット。入手は困難です。
1/700 ホワイトエンサイン
モデル
H-21胴体はレジン製でモールドも何もありませんが、ローターはエッチングでシャープな出来です。

《デカール》

航空自衛隊デカールはありません。