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日本神話の読み聞かせシリーズ12 「日本武尊-草薙の剣」
TOSS大和/近藤光弘
火攻めにあう日本武尊を救った剣と火打ち石。後にこの地は焼津と呼ばれます。
景行天皇は、再び日本武尊に命じました。
「東の国はまだ荒ぶる神々が騒ぎ立て、反乱を起こしている。行って平定してきなさい。」
日本武尊は、命令を受け、伊勢のやまと姫のもとを訪ねて言いました。
西の方の悪者を従わせ、まだどれほどの時も経たないのに、今度は東の方へ行けという。父は私に死ねばよいと思っておられるのか。」
涙を流す日本武尊に、姫は天のむら雲の剣と袋を渡しました。天のむら雲の剣とは、八岐の大蛇の尻尾から出てきた剣です。
「もし、危険なことがあれば、この袋を開けなさい。気持ちを引き締め、油断をしてはいけません。」
う言って、日本武尊を見送りました。
日本武尊は尾張の国を越え、駿河の国に着きました。この国の賊達は、日本武尊にすっかり従う様子を見せて、だまし討ちを考えていたのです。命を広い野原に連れ出し,言いました。
「この野原の真ん中に、沼があります。そこに住む神は全く乱暴者です。あなたの力で、沼の神を退治して下さい。安心して暮らせるようにして下さい。」
命が 弟橘比売命と一緒に野原を進んでいくと、辺りは誰もいなくなりました。そして、周りから火が燃えだし、またたく間に迫ってきます。熱と煙で苦しくなります。もうだめかとあきらめかけたその時、やまと姫からもらった剣と袋を思いだしました。まず、剣で草を刈り、火が移らないようにしました。そして袋の中の火打ち石で、刈った草に火をつけました。火は燃え上がり、逆風に煽られ、賊の方に燃え広がりました。命は逃げる賊を追いかけ、討ち殺してしまいました。
この時から、天のむら雲の剣は、草薙の剣と呼ばれ、この辺り一帯を焼津と言われるようになりました。
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