2004/05/14

携帯ゲーム機の二つの波だぞ 

 ソニーと任天堂が、相次いで携帯ゲーム機を発表した。いずれも、とんでもないスペックをポケットサイズに詰め込んだマシンだ。
 画像・音声方式で先んじるのが、ソニーのプレイステーション・ポータブル
 新機能で新たな可能性を持つのが、任天堂の、「ニンテンドー・ディーエス(NDS)」

 ソニーのマシンは、まるで持ち運び出来るPS2だ。新方式のUMDという光メディアは、1.8GBの容量を持つ。ソニーはこれで、音楽・映像と云ったソフト供給を考えているようで、云ってみれば、ゲーム機だけでなくウォークマンも兼ねることが出来る。もちろん、メモリステッックProデュオも使えるので、ソニーの携帯系グッズとしての基本機能は有しているといえる。ちなみに画面サイズは、480×272ピクセル。8ビット時代のパソコン程度か。
 対する任天堂のDSは、ちょっとスゴい。DSがデベロッパーのためのシステムという意味だとしかプレスリリースには載っていなかったが、デュアル・システムとかの意味も(ダブルミーニング的には)持っているんじゃないかな。CPUが二つ。液晶スクリーンが二つ。専用カセットスロットが二つ(GBAカセットとDSカセット)。なんだか、とにかくデュアル(二つ)づいている。
 ARM7・ARM9というのがどういうCPUかよく判らないが、わざわざ2種類のものを載せるからには、役割分担の意味があるのだろう。液晶の画面サイズはよくは判らないが、ゲームボーイ・アドバンスのもの×2面と考えて、そう間違いはあるまい。うち下の方のものは、タッチパネルになっている。

 ソニーのPSPも任天堂のDSも、両方とも当然のように無線LANを装備している。今のところ、同じ機種どうしを何台か繋ぐことしか考えていないようだが、これは別面凄いことで、このまま行くと将来、DSとPSPとノートパソコンとPDAで、一斉に繋いでネットゲームなんて言う、機種に依存しない時代が来るかもしれない。
 しかし、本当に怖いのはDSだ。片方の液晶がタッチパネルということは、携帯機がキーボードを持ったも同じではないか。しかも、無線LANを持っている。DSカセットは、1ギガビット(ということは128メガバイトのことだから、いま普通のデジカメに載せている使い物になる容量のCFカードぐらいかな。)
なので、地下鉄駅や喫茶店などに無線LANからネット接続の出来るホットスポットが増えている現在、仲間同士のLANだけでなく、そういう外向きのシステムにちゃんと対応すれば、都市部でならメール端末として充分に役に立つという事だ。
 タッチパネル液晶にキーボードを映せるなら、携帯電話よりよほど快適にメールが出来てしまう。こいつぁ欲しいぜ!

楽天証券ってネーミングは、ちょっとナニだぞ 

DLJディレクトSFG証券、“楽天証券株式会社”に社名を変更
 ascii24より
楽天(株)は13日、同社が2003年11月26日付けで子会社化したディーエルジェイディレクト・エスエフジー証券(株)の商号を、7月4日付けで“楽天証券株式会社”(英文名:Rakuten Securities, Inc.)に変更すると発表した。


 うーむ。楽天と云う会社は、ネットショップ界の勝ち組だそうで、特に難しいことが判らない個人商店や、主婦のお店屋さんごっこ的な素人ネットショップに、使い易いソリューションを用意することでぐんぐんと拡大した会社だ。数年前から、新興でありながら他のネットモールをやっている大手企業からも恐れられ、ねたまれてもいた。……そこまでは知っていた。しかし、証券会社を買収できるほど大きくなっていたとは知らなかった。びっくりだ。

 しかし、ちょっち、ネーミングセンスはどうか……と思う。もちろんディーエルジェイディレクト・エスエフジー証券のままではサイテーである。誰も「英語3文字が前と後に付いた、やっかいな名前の証券会社」以外の認識を持ってくれない。その点、「楽天証券」なら一度で憶えられる。加えて、ネット上で安定した右肩上がりを続けて来た楽天のイメージもある。
 とはいえ、証券会社ってなぁ株を買うところだろ?……悲観的になることは無いけど、楽天的でもイカンのじゃないの? 株なんてものは冷徹な目で売り買いせんとさー。
 ちょっと、考えてもらいたい。貴方は、ある証券会社で株を買った。その株がどんどん上がっていれば、世の中バラ色。余剰利益で外車も買った、家族サービスもバッチリ、次は別荘かなぁ……。あとは売りの時期だけを睨んでいれば良い。……こうなると、証券会社と連絡を取るのが楽しくなって来るから、どんな名前の証券会社を使っていようと、関係ない。
 でもさ、そうそう浮いてばかりとは行かない。逆に、買う株、買う株、暴落に次ぐ暴落、気がついたら、これまで何年か分の総利益を超える額を軽ぅく半月で沈み込んでいる。買った外車も金に換えた。別荘どころかマンションも抵当に入った、女房も質に入れた、会社に借金の督促がこないだけまだマシだァ、ということだってあるかもしれない。……こうなると、証券会社との連絡にも、どうしても険が立つ。「その株は、底打ちして浮き上がるまで辛抱された方が……」「もう待ち切れないんだよォ! 1円だって欲しいんだァ……」なぁんて喧嘩口調で話すことも増えて来る。
 そんな時に、電話をかけるたびに「ハイ、楽天証券です」って答えられてご覧なさいな。脳みその血管が二三本ずつまとめてプチプチ切れるから。
 でもなぁ。誠実証券て言われても、怪しそうだしなぁ……。ま、どっちにせよ、ジャンプの漫画によく出て来るヤクザ集英組みたいな観があるんだよなぁ。

2004/05/13

ちゃんと届くぞ 

   ◯◯県◯◯市◯◯区△△ ◇丁目◇番地◇号 ××荘◇号室
……という、とある政令指定都市の住所があるとする。
 そこに……、
   ◯◯県◯◯市◯◯区 ◇丁目◇番地◇号 ××荘◇号室
……という宛先で、ものを送ったとする。
 それは、届くと思いますか?

 実は、ある神北宛の配送物が、この書き方になっていた。郵便ではない。ヤマトのメール便という、宅急便ほどちゃんと手渡しせずに、郵便受けに放り込んで行く程度だが、とにかく安いのがウリのシステムだ。既に受取人が引っ越していても気にせず、アパートのその部屋の郵便受けに放り込んで行くなんて事がよく起こるため、信用度は低いとよく聞かされる。が、DM等にとっては、モッテコイの安価な手段として、最近、DMや雑誌の直販定期購読によく使われている。
 案の定、翌日には届くと考えられていたそれは宛先不備のせいで3日も遅れて、やっと、まさに「やっと」という感じで到着した。残念ながら、それが必要とされている期日はとうに過ぎていたのだが……。
 過去の配送記録を見たのか、ゼンリンの地図か何かを参考に探したのかは判らないが、町名・字名にあたる部分が抜けているのを、誰かが追い直してくれたみたいで、宛名書きとは違う筆跡で、宛名のワキに、抜けている分の地名が書き足してあった。
 これで、ヤマト運輸という会社に対する神北的信頼度は急上昇。ここまでちゃんとやってくれるんなら、安心だという感じがする。早くはなかったが、ちゃんと調べて届けてくれる。とにかく、こんな送り主の不備にも関わらず、これで到着しただけでもメッケモンだ。

 神北はかつて、1989年に日本SF大会の実行委員長を勤めた事がある。第二十八回日本SF大会ダイナ★コンEXというやつだ。
 当時は、メール便のような郵便代替サービスはまだ無く、全ての参加者宛配送は郵便で行われた。発送となると、封筒の束を郵便局に持って行っては、料金別納のハンコをべべんべんと押しマクるのだ。大抵は何人かでやったが、プログレスレポート1号だけは、1988年12月の暮も押し詰まってから、神北一人で、既に申込みのあった500人分ほどの分を、名古屋駅の脇にある郵便局に持ち込み、一人で500カ所べべんべんと押印した。なんか、どこまでやっても終わりが見えなくて、泣きたくなった記憶がある。まあ、その苦労は報われて、年賀状として送り出したプログレスは、無事、元旦の朝に、参加者の家に届けられた。めでたい。やったね。
 ちなみに今では、専用封筒に先に「料金別納」と入れておくと云うテも憶え、随分と手間を軽減した。さらに、昨年の大会T-con 2003のように、旅行会社と組んで、そういう発送業務等は旅行業者にお願いすると云う手を使ったりもする。しかし、そんなこと、15年も前には思い付きもしなかった。
 しかし、こういった労苦を経て発送される郵便物ですら、概ね3〜5パーセントの確率で不逹となる。大会なんかだと、500人、1000人、1500人と云う規模に数回出しているので、この3〜5パーセントというのは、かなり信憑性のある数値と云える。
 もちろん、郵便局のミスもある。が、多くの場合、宛先が違っていたり、正確でなかった事が原因になる。引っ越したのに連絡を寄越してない人のところに郵送物が届かないのは、いわば自業自得だ。しかし、たとえば、数字の「1」とハイフン「−」を読み違える。逆に読み違えをを警戒して「1の2の33」と書いた字が悪筆で「192の33」と読めてしまう。こういうことと格闘するのが、大会事務局の仕事の多くを占めていた。自分も人のことは言えた義理ではないが、申込書の書き込みとなると何故かみんな雑なんだこれが……。

 という、自戒を込めて、宛先はちゃんと書きましょうね。

あれもこれも「おバ歌謡」だぞ 

CDジャーナルのニュースによると、『伊集院光選曲 おバ歌謡(仮題)』という、歌詞が笑える歌ばかり並べたCDの発売が決定したんだとさ。
 全部とはいかないが、紹介してみると……
1. 剣の舞(尾藤イサオ&ドーン)
  好きか嫌いか 嫌いか好きか はっきり言いいなよ 今すぐ目の前で♪
3. また一人(九重佑三子)
  私としたことが♪
……あたりのインパクトがスゴイねぇ。もちろん……、
9. 銭$ソング〜マンダム親子のテーマ(白木みのる)
  銭あるぞ 銭あるぞ あげるよ あげますよ
……も忘れてはいけない。
でも、こんな普通の歌も入っている。
4. 俺ら宇宙のパイロット
  せまい地球にゃ未練はないさ♪
15. あいつの名前はレインボーマン(キャッツアイズとヤングフレッシュ)
  黒い黒い 黒い世界に 赤い赤い赤い血を見て生きている♪
 これは、普通に歌う歌でしょ? 酒飲んだらみんなで合唱するやん。しかし、同じレインボーマンならば、ファンキーな死ね死ね団の歌とか、心にしみるヤマトタケシの歌とかあるのに、どうしてかなぁ。まあ、一番マイナー扱いかもしれんが……。

 とにかく、必聴盤なので、期待しよう。2004年6月16日発売。……あ、おれの42歳最後の日だ。これが最後の厄かぁ……。

秋葉原に新しい食の世界だぞ 

 昨日、秋葉原に、あたらしいカレーうどん屋がオープンした。中川屋だ。
 といっても、本オープンは今日で、昨日はプレオープンという事らしかった。
 偶然、見つけたので、早速女房と入ってみた。場所は、T-Zoneの隣のソフマップ四号館B1。これまではカレーか何かが売りの喫茶店のような店が入っていたが、ビルのエレベータが1階から上だけなので狭い階段を下りなければならず、あまり、行き易い雰囲気では無かった。
 同じハードウェアなわけで、それより状況が良くなった訳ではないが、呼び込みの人が出ていたり、大きな行灯を出してみたりと、いろいろと手を掛けている。
 で、味である。女房はカレーうどん。神北は肉うどんを試してみた。ん。美味い。カレーうどんはあくまでも辛く。肉うどんは、神北が食べ慣れた肉うどんとはちと趣が違ったが、肉の滋味が染み出している。また、好みでチョイスして注文するトッピングの天麩羅もいい。
 唯一、注文と云うか、難を言うなら、この天麩羅のトッピング、別皿で持って来てくれるともっと嬉しいなぁ。うどんの汁にひたして食べる分には、うどんの上に乗っていても良いんだが、テーブルの上にはなかなか絶妙な茶塩など、天麩羅にチョイと掛けて食べると美味しそうな調味料が3つほど並んでいる。これでゆっくり天麩羅を味わいたいぞ。
 ま、何にせよ、秋葉原にまた1つ。食事の選択肢が出来た。神北がよく行く店だけでも、じゃんがらラーメン、新宿ねぎし、パスタ・デ・ココ、ジロー、松屋、そして駒八。……なんだか、ここ数年で秋葉原って、ものの食える店が増えたなぁと思う。

2004/05/12

ウルトラQはSFだぞ 

 ウルトラQである。いや、正確にはウルトラQ Daek Fantasyである。火曜深夜にテレビ東京系でやっている円谷プロ制作の30分の番組なのだが、まあ、思い付きでウルトラQとつけてみたものの、ちょっと、何がウルトラQなのかを置き忘れて来た観がある番組。あなたはご覧になっているだろうか?
 とても残念な事に、ウルトラQをウルトラQたらしめていたのは、「バランスの取れた日常のすぐ後ろに迫り来る、アンバランス・ゾーン」だけではないことが、うまく脚本家に理解されていないように見受ける。具体的に言うと、「怖い」「怖い」を描いたところで満足してしまっているのだ。普通のホラーならば、それで充分に成り立つし、この番組も、Dark Fantasyというだけのタイトルであれば、充分に出来のいい番組。良質なホラーエンターテインメントと云って良かろう。
 しかし、「ウルトラQ」なのである。ウルトラを名乗る以上、ただのホラー番組でいる事は許されない。ホラー番組ならば、別に主人公達が脅え逃げ惑うだけでも成り立つ。が、ウルトラQ空想科学特撮シリーズなのだ。つまりSFなのである。脅えているだけでは、SFは成り立たない。では、SFとは何だろうか。思うに、この場合、主人公の姿勢なのではないか。つまり、「知恵と勇気でアンバランスゾーンに立ち向かう主人公達」が軸にいなければ、それは、いくら看板でウルトラを名乗っても、ウルトラQたり得ないのだ。
 もちろん、カネゴンの繭育てよ!カメといった、純然たる童話・ファンタジーも含んでいるが、ウルトラQの基本は、どこまで言っても、SFである。基本的に、主人公達3人と一の谷博士が、知恵を絞り、謎を解き、解決手段を模索して、怪奇なアンバランスゾーンを突破する。それがウルトラQの基本だ。
 しかし、この「……Dark Fantasy」はどうであろうか。残念ながら、あまり、謎解きというものが重要視されていない。この差がどこにあるかと考えると、ウルトラQでは、ユリちゃんの興味から謎を追いかけ始めると云う流れはあるものの、やがて謎は正体を現し、謎が解かれ、3人と周りの人の活躍を通して日常が戻って来る。しかし、同じように記者として謎を追い始める今回の主人公達だが、そのまま謎に流され、気がついたらいつのまにか謎を追うどころか謎に追われ、最後には何とか振り切って日常には戻るものの、まださっきの謎はすぐ側で口を開けて待っているのかもしれないと云う、一種ホラー的な後味の悪さを残している。
 Xファイルに影響されたか、主人公グループを二人にしたのも、ウルトラQのパワーを奪っているのではないだろうか。「あれで、もう一人、コミックリリーフを入れないと、話に幅が出ないんじゃないか」と指摘したのは、友人の佐原晃氏。確かに、主人公二人がオトナシ過ぎて、「よ〜し」と突貫して行かないから、謎が解決しないように思う。というのは、二人ともミョーに物わかりがよく、連絡も密にしている感じで、仲間のひとりが独断専行して大変な事に、助けるために謎を解かないといけないという、一番モチベーションを引き出し易い演出がなかなか取れない。そのため、物語が淡々と進んで行く。主人公達も謎と距離を取って、直接対峙しない。
 傍観者が主人公というのは、ホラーの手法としては普通だが、SFとしては弱いんでナイかいと思う。

でも良いのだ

 でも、今回の第6話『楽園行き』は良いのである。きわめて個人的な理由だが、これは良いのである。先週の5話と6話がちょっと面白いとかそういう事とは全く別に、とにかく良いのである。

 いや、山吹月子こと、石橋桂がでてるからなんですけどね。

 良いのだよ。

2004/05/11

キミにも見えるライダーの星だぞ 

 仮面ライダーという小惑星があるそうだ。小惑星番号12796。
 他にも、アンパンマンとか、やなせたかし・藤岡弘・庵野秀明という星もあるらしい。全部、久万高原天体観測館の中村彰正さんが発見・命名したものだそうだ。
 こういう天体の命名で、自分以外の個人名を付ける時、物故者ならともかく存命者の場合、本人の意向とか無いのだろうか? 名誉な事で良いのだが、ちょっと気になった。
 考えてみると、星に名前がつくというのも、小惑星クラスだとなかなかビミョーかも。宇宙開発時代になって子孫が小惑星帯まで鉱物資源を掘削に行ったら、「爺さんの星って、ちぃともレアメタル含んでねーの。氷まじりの岩ばっかじゃん」とかいわれちゃったりして。ちょっと祖先の権限失墜かも……(^_^;)。

2004/05/10

サトウ ユウ懐かしの『独立戦隊 黄泉』だぞ 

 軍事関係の解説地図を描き始めた初期の頃、相棒のように組んで仕事をし捲っていた高貫布士さんの大学の後輩として紹介して貰い、以来、仲良くさせてもらっているサトウ ユウさんの、懐かしい作品がコンビニに並んでいる。
 『独立戦隊 黄泉』(嶋中書店 アイランド・コミックス ¥300)サトウ・ユウ
 なんだか、これの発売を記念して、2004年の6月12〜13日にサイン会まであるらしい。
 週刊少年マガジンの『忍者がなんじゃ』以来、けっこう読んでいるファンとして、素直に嬉しい。
 そういえば、谷山浩子ファンが、マンガの中の谷山浩子関係の記述を集めた『マンガの国の浩子さん』にも、出てました。サトウ ユウさん。なんか、集まるべくして集まったと云うか、知り合うべくして知り合った友人という奴なのかもしれない。

『独立戦隊 黄泉』
 さて、「……黄泉」だ。フィリピンへ向いキ-4式戦「疾風」で単独飛行中、グラマンに襲われた陸軍のパイロット坂本伍長は、突如現れた友軍機に救われ、そのままその第43独立戦隊の基地へと導かれる。そこは、戦闘中に行方不明となり、命がけで敵地を旅して帰って来たものの、既に軍では戦死扱いになっているため、軍籍すらなくしていた名パイロット鳥集(たかなし)を戦隊長に、「死人」ばかりで編成された独立戦隊「黄泉」。軍からもシャバからも独立した秘密部隊である。
 くー。燃えるぅ。設定が良い、気っぷがいい。話が良い。気持ちよくトトトーンと読める。最後は、全力を挙げて独立戦隊を潰しに来る米軍との大空中戦へと突入して行くのだが、腹をくくった軍人達は明るい。
 あと2編、フィンランドに墜落したまま、偏屈親父の同居人にされてしまったソ連のパイロットの話「私はカモメ」シリーズが併載されている。こちらの方が、ハッピーエンドでストーリーは明るいのだが、よく考えてみるととてもヤバいシチュエーションを残して終わっている。
 ここいらへんの、戦争というモノの捉え方が、やはり上手い。
 300円の本である。ガンダムヒストリカと一緒に買っても、千円ほど。ぜひ、手にとって見て頂きたい。


大統領が爆殺されたぞ 

 ちょっと、あまりの荒っぽさに愕然としている。チェチェンで大統領が爆殺された件だ。大統領・国会の議長、ロイターの記者など、今のところ7人が死亡。怪我は60人以上と云うから、いくら一塊に人が集まっていた場所での爆発とはいえ、「漏らさないように大きな爆弾」で、回り中を巻き込む事をいとわずに吹き飛ばしたのだろう。
 チェチェンというのは、不勉強な神北でも知っているぐらい、独立運動と阻止派の対立の激しいところだ。というのは、黒海とカスピ海に挿まれたこの山岳地帯は、それ自身埋蔵資源の宝庫であり、かつまた、中東からの石油パイプライン等が通る場所として、旧ソ連時代から、ロシアの生命線の1つなのである。
 当然、ロシアは自国内に留めたいし、仮に独立しても連邦という枠の中で完全に監督下に置きたい。しかし、その重要度故にソ連時代からの圧政が厳しく、住民達は、特に宗教活動として弾圧を多く受けたイスラム教徒を中心として、自主独立を望む声が強い。その中で、ロシアは兵を出し、チェチェンは内戦状態となっている。何年か前にモスクワの劇場で観客を人質に取ったチェチェン解放派の破壊活動は、この、ロシアの動きが行き過ぎであるとして、故郷を守る事を標榜するグループによって行われたものだ。
 ここでもまた宗教だ。
 しかし、1つ間違ってはいけないのは、本来、イスラム教というものは、特に戦闘的な宗教ではないのだ。また、このチェチェン問題に留まらず、宗教的な理由から戦争が起こる事はないのだ。
 例えば十字軍。これは、豊かな通商国家であるペルシアに貧しい国から山賊が攻め入って、暴れ回った以外の何物でもない。これは、豊かな穀倉地帯をどちらが押さえるかと云う事で争われた、フランスとドイツのアルザス・ロレーヌ地方の取り合い合戦に見られる、隣の柿を掠めるような地続き感覚の戦争ではない。全く経済的に別の系まで出向いて、利をかっさらうと云う、大規模な広域経済侵略なのだ。
 簡単に云えば、「金のために戦争を始める奴は多いが、神様のために戦争を始めようと考える奴はごく僅かだ。ただ、戦争が始まった後、神様は、いい旗印になる」ということだ。
 たとえば、近年の宗教活動の多くは、経済格差や文化の差異をちゃんと解決する道を取らず、宗教の差というカタに当てはめ、その上弾圧したことに起因する。反動で、押さえつけられた側が立ち上がったというのが、現状に一番近い。イラン・イラクを中心に、宗教意識がばあっと高まった背景には、対ソ拠点としてのこの地域を手なずけようとして、云う事を聞かない連中を宗教を理由に差別する事を煽ったCIA等の工作があると、多くの政治学者・軍事学者・ジャーナリスト等が指摘している。この、仮に宗教と云う理由付けをされただけの経済的対立が、本物の宗教対立として動き出すのに20年から30年掛かったが、納まるのにはどのぐらい掛かるのか。
 爆殺されたチェチェンの大統領というのは、ロシア寄りというか、ロシアの傀儡政権の領袖だった。その、他の宗教を禁じる共産主義教マルクスレーニン派と、地場のイスラム教徒との宗教対立に見せかけようとするフィルタを外してみると、この戦争も、自分の国の地の利で商売をしたい人と、それが羨ましいから横取りに来る人と云う、十字軍以来つづく、広域経済戦争の構図から、一歩も外に出ていない事が判る。
 しかし、テロは容認するわけにはいかない。ましてや、回りを巻き込む事が容易に予測できる爆殺などという方法を平気でとるというのは、明らかに常軌を逸している。この方法は返って自分たちから正義を失わせる行為であって、敵を利している。反政府活動・独立運動をするものは、そこをもっとよく考えるべきであろう。
 だってそうだろう、ヒトラーやムッソリーニのような熱狂的カリスマではなかったのだ。傀儡政権の顔など、替えがいくらでも利く。周りの人を巻き込んで自分たちの評判を落としてまですげ替える程の価値はないのだ。こんなことで、無差別爆破犯・犯罪テロ集団に落ちていては、独立を世界から認められる日は来なくなってしまう。
 このケンカの下手さが、あんたたちが負け込んだ本当の理由じゃないのか?

プロと云えばその道で食っている人だぞ 

 Yahoo!のニュースに、ひき逃げ半が捕まったという記事が載っていた。
     プロトランポリン選手中田大輔さん(30)が川崎市でバイクを
     運転中に車に追突され、負傷した事故で、……


 ん? ひき逃げ犯と云う話より、驚いたのは、プロトランポリン選手いや、プロと云うからには、そのスポーツをする事でお金を得るひとのことですぜ。
 そのプロの選手とはどんなものかという事で、ぐぐってみたら、このひき逃げされた方、田中大輔さんご本人のサイトが引っかかりました。
 いやー。知らなかった。世界で12人しかオリンピックに入れない競技なんだね、トランポリンって。それで食って行こうというのは凄いなぁ。
 トランポリンというのは、その昔、小学校の体育館にあって、体育の時間に何度か上に乗らせてもらった事はある。また、アクションクラブでバイトしていた頃に小さなちゃぶ台ぐらいのものを事務所が買って、空中でトンボの切れる奴が間仕切りの向こうからだーっと飛び出して来るのに使ったりしたものだ。だから、道具として運んだりした事はある。しかし、それが競技となっており、オリンピック種目だったというのは知らなかった。世の中は広いなぁ。

2004/05/09

横山光輝さんの全作品に文部科学大臣賞だぞ 

4月に自宅の火事で死去した横山光輝さんの全作品に文部科学大臣賞という話が、ネット上に乗っていた。アンパンマンのやなせたかし氏が理事を務める日本漫画家協会が、第33回日本漫画家協会賞の一環として発表したものだ。
 この漫画家協会というのは、我々のような普通のアニメ・コミックが好きな人間からすると、ちと感覚がズレた観があるトコロで、今年のその対象は「ブラックジャックによろしく(佐藤秀峰)」とともに、「ほのぼの君(佃公彦)」に送られたのだそうな。ほのぼの君、あなたはご存知だろうか、東京新聞や中日新聞に掲載されている四コマ漫画だ。佃さんといえば、三重県出身の僕としては「三交パルック バスの旅〜」というCMソングの三重交通の定期観光バスのCMを思い出す。全国規模で云うと、NHKみんなの歌「子犬のプルー」(1972年だそうだ)のアニメーションのイメージが残っているかもしれない。
 「ブラックジャックによろしく」が今頃というのも、なんか、1〜2年遅い気もするし、「ほのぼの君」に至っては、何故この平成16年に……という気がしてしまう。
 しかし、頑張っている漫画をちゃんと顕彰するという意味で云えば、こうした作品も含めているコトは大事な事なのかもしれない。
 で、その一環として、横山光輝さんの全作品に対して文部科学大臣賞である。
 晩年、中国古典に題材を取った漫画が長かった事がその大きな一因と思うが、神北としては、「鉄人28号」や「ジャイアントロボ」「バビル2世」等の良質の活劇や、すべての魔女っ子ものの原点でもある「魔法使いサリー」が、いかに後の漫画界を拓いたかという事に対する賞であって欲しいと思う。
 詳細な区分とは云い難いものの、神北の中には、手塚=SFマンガ、横山=活劇マンガ というような感じの区別がある。その活劇の横山が何を理由に文部科学大臣賞を受賞したのか、ちょっと知りたい。

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