■設立趣旨

 川崎市川崎区の工場地帯の地先に広がる川崎の海は、かつては「大師の海」といわれた生命の賑わい豊かな遠浅の海でした。人の生業は海とともにあり、その海の幸の豊かさは、人々の暮らしを支え続けていました。そうした海は、海の汚れや大規模な埋立てや工場立地によって、生活から遠ざかり、人々の記憶から消え去りつつあります。新しい世紀を目前に控え、「環境」が時代のキーワードのひとつになっています。地球温暖化や砂漠化の進行、熱帯雨林の減少や酸性雨問題、希少種の絶滅などの地球規模での環境問題が深刻化するなか、同時に日常の生活に身近な都市緑地の保全や水環境としての河川や湖沼の環境改善、そして 「海」への人々の関心も高まりつつあります。

失われつつある川崎の海の記憶を紡ぎ直し、かつて私たちの暮らしとともにあった海が合わせ持っていた様々な意味を考え直すための場として、 「かわさき海の市民会議」の結成をよびかけることとしました。

川崎の海に関わりのある各界各層に広く参加を呼びかけてこの会議を構成し、海と人の関わり方を多角的な視点から議論し、隣接する海の環境保全復元の手法、水辺を活かしたまちづくり、海業に関する歴史的資料の収集と展示等、いくつかの課題についての報告と提言をまとめたいと思います。

■構成人員案(呼びかけ先予定案) 全体で約30名程度
顧 問 学識経験者
構成員 学校教育関係者、PTA関係者
四谷町内会、池上新町町内会、塩浜町内会、台町町内会他
婦人会、子供会関係者
地域活動団体代表(ライオンズクラブ、ロータリークラブ、障害者団体他)
若宮八幡宮

のり問屋商業組合代表

川崎生活クラブ生活協同組合
川崎北生活クラブ生活協同組合
企業(特に臨海部立地企業)
労働組合関係
社団法人川崎地方自治研究センター
東京湾海洋研究会
元川崎漁業協同組合関係者
川崎の海の歴史保存会代表 他

■活動計画

  •  川崎の海の現状調査
       水際線のアクセシビリティ調査
       水質調査、生態調査
       堆積物の現況調査
  •  多摩川と川崎の海の関係性に関する調査
       川の水の流れの調査(ブイを利用して潮流を調査する)
       川の生物と海の生物の生態比較調査
  •  人工干潟、覆砂による海域改善等に関する調査
  •  東京湾域、多摩川流域の活動市民グループとのネットワーク形成
  •  水環境を活かしたまちづくりに関する調査検討
  •  臨海部における総合交通対策に関する調査検討
  •  海に関するシンポジウム、ワークショップ等の開催
  •  「かわさき海の市民プラン」の検討
       仮称「川崎の海の郷土資料館」について
       海の自然公園のあり方について
       その他の関連施設などについて
  •  仮称「川崎の海の郷土資料館」に関する検討
  •  歴史的資料の収集、分析
  •  ノリづくりの伝統技術の後継者育成

■会費について

  会費は年間1000円とする。