ものづくり 5年 「伝統的な工業」
過去、人間国宝に認定された手漉き和紙関係者は全国で2人しかいない。その一人が福井県今立町に生まれた越前和紙の職人、8代目岩野市兵衛である。市兵衛は人間国宝に指定されてもえらぶるところは微塵もなく、生涯を紙漉き一筋に捧げた根っからの職人であった。この授業はピカソが版画に使ったほどの優れた紙を漉く職人だった市兵衛の、人となりを紹介するものである。
資料は自作である。なお、8代目に関する話や写真撮影など、9代目岩野市兵衛氏に多大な協力をいただいた。
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授業では、資料を印刷して児童に配布し、使っていただきたい。
人間国宝 紙漉き職人・岩野市兵衛 1時間
資料を配付し、教師の範読から入る。少々難しい言葉があるので、簡単に解説しながら読む。
発問 このお話を聞いてどう思いましたか。感想をノートに書きなさい。
・市兵衛の言葉や業績に注目して発表するだろう。 ・疑問点などが出てきたら、教師が補足説明するとよい。
発問 市兵衛はどうして人間国宝に認定されたのでしょう。
・市兵衛の職人としての態度や心構えに関係した言葉が出てくるだろう。それを板書していく。
発問 国宝に認定されたのは、岩野さん本人でしょうか、岩野さんの漉いた和紙でしょうか。
・どちらかに挙手させて人数を確認する。その後で話し合わせてもよい。この発問は順番を変えて、感想を発表させた後にさせると、「技」への認定という人間国宝についての認識が深まるだろう。その後で人間国宝について調べさせたり、教師が説明する。
指示 市兵衛さんのしたことや言ったことで、あなたが一番感心したことを1つ選び、それを選んだ理由といっしょにノートに書きなさい。
・発表を聞きながら、子どもたちへの切り返しとして、日常生活の中での経験を振り返らせ、「あなたならどうですか」と聞き返すとおもしろい。
(その他の発問例
○「他の人たちが機械漉きに変わっていくなか、市兵衛はなぜ手漉きの『生漉き奉書』にこだわり続けたのでしょう。」
○「あなたが市兵衛の立場だったら、困難にあったときどうしたと思いますか。」)