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そうすれば、ぼくの服はきれいな水色 絵の具をといたんじゃなくて もっと、もっと透明な水色に染まるのに 魚みたいに自由に、ゴーグルなんてしなくても そうすれば、ぼくの服はきれいな青色 絵の具をといたんじゃなくて、 もっともっと透明な青色に染まるのに・・・ 明るい黄色にそまるのかな ウサギが遊びに来てくれるかな やっぱりお餅をつくのかな 子供の頃、僕は一人ぼっちだった。周りは大人ばかり。誰も遊んではく れなかった。寂しいときもあったけど、そのうち僕は一人で遊ぶようにな った。大人が遊んでくれなくても、もう遊び相手を見つけたから。 外へ出れば、遊び相手はどこにでもいた。草木は僕の話を聞いてくれるし、 風は旅の物語をかたってくれた。鳥や虫たちも、いろんなことを教えてく れる先生だった。 切なことのように思えた。 いつの頃だろう、この大事な友達が僕の周りからいなくなったのは。 それは、時の彼方への忘却。
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降る寒い日のことだった。大学3年生の冬休み、春からは就職活動が待っ ている。 取り立てて学生生活も将来の夢もない。少しグレーな気持ちを変えたくて、 ただそれだけで。 なぜその町を選んだのか、今となってははっきりとしないが、たぶん列 車の窓から見える町並みが、どことなく生まれ故郷に似ていたからだと思 う。 包まれた灰色の町。 れ育った場所のその海は、やはり鉛色の空に覆われており、空気と水が触 れ合う所で一つになっていた。 牙を天に穿とうとした。風が強かった。波が防波堤に当たって砕け散るた びに、風にのった怒りのかけらが頬を打ち、自分がいかに小さな存在かと いうことを思い知らせてくれた。その恐怖と畏敬の情景は、幼心の奥底に 深く刻み込まれたのだった。恐れと寒さのために足の先まで震えていたの を思い出す。 太陽の一片も見えない分厚い雲に包まれ死んだように見える町は、僕の 沈んだ心のように感じられた。そんなとりとめのない事を考えながら、灰 色の町に足を踏み入れた時、僕は視界の隅に一人の少女の姿を捉えていた。
少女は、別段目立っていたわけではない。違うとすれば、雪のように白い セーターと、夜の空のような濃紺のスカートという、十二月にしては少し 寒すぎる格好をしていたことぐらいだ。多分、気になったのは僕だけだっ たのだろう。町を行く人々は普段と変わることなく、黙々と歩いている。 今にして思えば、それは僕にしか見えていなかったのかもしれない。 ると、再び身にしみる冷気と陰鬱な町並みが僕を包んだ。
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い所へ行って、この町を眺めてみたかったのだ。その部屋は、最初の予定 通り、町を一望することができた。 を拒んでいた空気も、今は自らの身体の一部になったかのように僕を包み 込んでくれる。町外れの森の中にある別荘群によって、夏の間は小さな避 暑地になっていることがわかった。 たりしないのだろう。駅から途中にあった別荘地は、しんと静まり返って いた。今は夏のざわめきを取り戻すまでには時間がありすぎる。 か懐かしいものに感じられた。闇に目が慣れるように心が落ち着いてくる。 ているのだろうか。思い出そうとしても思い出せない、そんなもどかしさ がこみ上げてくる。 ったのだ。その頃になってようやく、この旅が正しかったのだと考え始め ていた。 そんな時だった。僕が昼間見た少女を、もう一度見とめたのは…。 前に現れた。 ら白い歯を覗かせている。その笑みは、僕を時の彼方へと誘った。 会いに行こう。幼いときから欠けていたものを、今の喪失感を埋めるな にかをあの人は知っている。
時が雪と溶けてしまわないうちに。 ![]() <未完> |
悪友が書いた小説です。文は・・・もとの原稿は紛失、写したデータは、 ぶっ壊れたSDカードの中にあったと思う・・・許せ(^^; もちろんこれで終わりではないのですが、絵やデータが消失しかなり 古いもと原稿と打ち直しておいた文だけしかいので、改編になるかも しれず、あるだけをアップして終えようと思います。 最後にウェブのお友達、rioさんが書いてくれたオマージュを掲載させて 頂きます。素敵なアンサーになっています。ありがとうございました。 06/06/18 |
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いつまでたっても塞がる事はなく いくら現実の思い出が降り積もっても そこだけ床が抜け落ちたように裂け目となっていて 大切なものが喪失感とともにこぼれ落ちていく。 現実(うつつ)のもので塞げぬ穴を、 きっと覆ってくれるのは、過去の幻影。 あのころ夢見た“願い”を きっと抱きしめていてくれるはずの少女―― |