ちょっと怖い小咄。


 
小咄其の八拾九   ネットカフェにて

 とあるネットカフェの一室。

先月会社をリストラされた加藤半平太(仮名)は、今日も不満のありっ

たけをネットの巨大掲示板に書き込みまくっていた。

「うおおお、みんな格差社会が、政治が国が、オレ以外の全ての馬鹿

共が悪いんだーっ!」

エキサイトした彼は壁を蹴り、コップを投げつけ、雄叫びをあげる。

そして…

「これから…人を襲う!」

思い余ってそう掲示板に書き込んでしまった。

「犯罪者、ハケーン」

「いいぞ〜!」

「予告キタ━━━━(゜∀゜)━━━━」

「やれやれ」

「通報シマスタ」

「氏ねよ」

騒ぎ、煽り立てる他の書き込み。その時、

「俺もやる。」

唐突にもう一人、犯行予告をする者があった。

「手始めに今いる店の客をやる。」

同志ができたことに勇気付けられ、半平太もそれに呼応した。机を打ち

鳴らし、また掲示板に書き込んだ。

「おお、やれやれ!」

すぐにレスがつく。

「すぐにやる。さっきから隣の客が壁を蹴ったり叫んだり、超ウゼェ。

手始めにそいつを血祭りにする


 

・・・おしまい。

2008/9/10(水)  up

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